2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ハングリー精神

我ながらハングリー精神に欠けるなあ、と思う。 人を蹴落としてのし上がりたい、という意欲に欠けるのである。 いや、人を蹴落とすのは大好きだ。 もう、蹴落とせる限り、蹴落としたい。ゲラゲラ笑いながら蹴落としたい。 しかし、のし上がりたいと思わない…

抜本的改革

プレーオフ制度とは関係ないが、わたしが本当にやってもらいたい改革は、試合を6回かせいぜい7回で終わらせることだ。 何しろ、プロ野球の試合はだらだらと長すぎる。時間短縮の試みもやっているようだが、焼け石に水だろう。 しかし、日本だけ6回制というの…

プレーオフ制度

以下は、真面目な話(いや、今までも真面目だったのだが)。 わたしは、プロ野球のプレーオフ制度には肯定的だ。 何しろ、わたしは普段、プロ野球を見ない。 プレーオフは「へええ。こういう選手がいるんだ」とダイジェストで見られる便利な機会である。 ト…

球界改革

わたしはこの日記で、これまでもプロ野球の改革案について、いくつか提言してきた。 何となく覚えているものを書いてみよう。 - ・ヘ・リーグ創設案 いわゆる3リーグ制で、セ・リーグ、パ・リーグ、へ・リーグ(ヘナチョコ・リーグかヘボ・リーグの略だった…

医者になったら

医者にならなくてよかった、と心から思う(なれるだけの学力とやる気があったかは別として)。 特に外科医になろうものなら大変だろう。 「メス。――あやっ」 「あっ。あああー。先生、筋まで切っちゃってどうするんですか!」 「また失敗しちゃった」 「しち…

またも不器用話

よくやる不器用話になるけれども、しばしお付き合い願いたい。 何のことかわからない方もいらっしゃるだろうから簡単に説明しておくと、わたしはひどく不器用で、いろいろ困ることがある、という話だ。 例えば、鍵穴に鍵を差し込む、ということがなかなかで…

長い名前

昨晩のニュースを見ていた全国の推定1,150万人が思ったろう。 「高市早苗の大臣名、長え」 いわゆる特命担当大臣というやつなのだが、その担当が「沖縄・北方 イノベーション 科学技術 食品安全 少子化・男女共同参画」。 ヤケクソ(baked shit)で処理に困…

ええーっ

わたしは普段、ホトケの稲本(死体になっているわけではない)と呼ばれるほど穏やかな人柄なのだが、時として、異様に暴力的になることがある。 昨日、バラエティ番組などで出演者の発言の一部を切り出すテロップについて書いた。 あれもあまり好きではない…

間の悪さを埋める

あのテロップ、手口としては安易だが、考えようによっては奥が深い。 例えば、落語のくすぐりの部分をテロップで強調したら、噺家は怒るだろう。見ているわたしだって、怒る。 「お前なんぞに、ここが面白いんですよ、なんて教えられたかない」と思う(お前…

テロップ

バラエティ番組などで、出演者の言葉をテロップで大げさに見せる手法がある。 一文字ずつ出たり、沈黙を「……。」で埋めたり、ボインボインと文字が跳ねたりする。 立川談志が怒るような呆れるような口調で、こんなことを言っていて、笑った。 「テレビでもっ…

これからの日本画

日本画の修練というのは、油絵のそれとはまた違った大変さがあるようで、Aさんは「あれは直せないからねえ」と言っていた。 油絵では、キャンバスに絵の具を塗り重ねていく。失敗しても、乾いてから上に新たな絵の具を重ねれば、まあ、何とかなる。 しかし、…

日本画の現在

大層なタイトルをつけたけれども、わたしが書くのだから、大した話にはならない。請け合っておく。 先日、よく一緒に仕事をするAさんと昼飯を食いながら、「今の日本画」という話になった。 Aさんは今を去ること、二十ウン年前、美大で油絵を学んでいた。そ…

雷神の脱臼

左にいる雷神もまた、随分、無茶をしている。 例えば、右腕は後ろ上方に引いている。でもって、手のひらが上を向いている。 これまた、やってみると、「アタタタタ」、となる。 不可能な格好ではないが、なぜこんな無理なことをしているのか、理由がよくわか…

風神の脱臼

最近、割に絵づいている。 えづいている、といっても、ゲロまみれになっているわけではない。 時々、日本画を展覧会や画集で見て、楽しんでいるのである。 出光美術館で俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を見た。 印刷物では知っていたが、生で見るのは初めてだ…

知恵と根性

以前、NHKに「プロジェクトX」という番組があって、わたしも時々、見ていた。 製品開発とか、巨大プロジェクトとか、大事故の救助とかを取り上げ、関係者の証言や記録などを元にそのプロセスを再現する、という内容で、視聴率が高かった。 ストーリーにはひ…

魔法の実験

例えば、有名な年号の暗記法に付けてみよう。 一三三三(いちみさんざん)、やっぱり、鎌倉幕府滅びる。 鎌倉幕府は、だいぶ前からよほどダメだったのだろう。 「滅びそうだね」、「うん、そろそろ滅びそうだ」、「あー、やっぱり、滅びちゃったー」というわ…

やっぱり

何となく昔に同じようなことを書いた気もするのだが、もはやわたしの記憶はラーメン眼鏡。 曇ってよく見えない。 魔法の言葉というのがあって、それを放っただけで世界は変わってしまう。 「テクマクマヤコン」や「エコエコアザラク」、なんていうのが昔は有…

朝青龍

朝青龍は、格闘路線と昔のキャラクター路線を両立させていて、見事だと思う。 土俵にあがった姿や、勝った直後など、仕草が歌舞伎の見得を切るふうだ。千両役者である。 本人も、見え方を意識しているのだろう。芸能らしくて、とてもよい。 ちょっとワルくて…

殺伐の一歩手前

大相撲は元々、格闘だから、格闘路線というのも変な言い方だけれども、相撲のいろいろとゆるい部分(反面、それが大相撲のおおらかなよさだったのだが)を締めていった、という意味だ。 横綱を安易に出さないのは、そのせいもあるのだろう。 今の大相撲に、…

大相撲

今の大相撲は面白い。 これはわたしにとって、少々困ったことである。 というのは、自宅で仕事をしているので、見ようと思えばいつでもテレビで見られるのだ。 中入り後、幕内の取り組みが行われるのは、だいたい、午後4時〜6時くらい。 1日の仕事の流れの中…

新聞やテレビが世論調査をするのはいいことだけれども、大きく扱いすぎではないかと思う。 理由はふたつある。 まず、例えば、大事件が起きた直後は、詳しい事情やら背後関係やらが不明なことが多い。 一方で、事件のショックは強烈で、そうなると、感情的な…

その生き方は何か

郵便受けにマンション販売のチラシが入っていた。 チラシにしては厚めの紙に、女性がふたり、モノトーンで映っている。母と娘だろう。落ち着いた、ちょっとばかり高級そうなイメージ。 美しい明朝体で、こんなコピーが書いてあった。 日吉本町でしか叶わない…

風刺

風刺というのは皮肉の一種で、世の中の風潮やら政治やら、その他大なるものをあてこするものだ。 新聞が、一コマ漫画や川柳欄でよく使う手法である。明治時代の新聞の、オカミに対抗する気分が、流れ流れて今に至っているのだろうか。 しかし、明治時代は知…

売家と

わたしは、自分で皮肉屋だなあと思う。 自慢にはならない。つい皮肉を書いてしまうのだ。 書いているときには、「うひひひひ。ザマーミロ」と人を引きずり落とす暗い喜びにうち震えるのだが、後で読み返すと、つまらないことを書いている場合が多い。 もっと…

学年で言うと

海外はともかく、国内にスポーツの超大物がいないのが、ちょっと寂しいところである。 いわゆる学年というやつだと、1967年2月生まれの三浦のカズがいる。 元ニルヴァーナの故カート・コバーンも学年なら一緒だ。 カート・コバーンとベン・フォールズが同級…

同い年

年齢で人を判断するのは間違っている。 という考え方があって、ある程度は正しいのだけれども、年齢で人を見てみるのは面白い、というのもまた、ある程度は正しいのだ。 わたしは1966年生まれで、同じ年の生まれには、こんな人々がいる。 マイク・タイソン(…

檜図屏風

わたしが大笑いした狩野永徳の檜の屏風とはこれ(横に長ーい絵なので、右までスクロールしないと全部は見られないかもしれません)。 ・東京国立博物館 - 檜図屏風(ひのきずびょうぶ) もの凄い気迫だが、こんな屏風が部屋にあったら、息が詰まって困るよう…

洛中洛外図の楽しみ方

美術館などで、いくつかの洛中洛外図を見たことがあるが、あまり楽しめた覚えがない。 目の前にドーンと置かれると、どこを見ていいか、困ってしまうのだ。 洛中洛外図の類は、だいたい、屏風になっている。 元々は、殿様と寵愛の深い側室や誰かが、畳の上に…

洛外図

狩野永徳の作と見られる「洛外名所遊楽図屏風」なるものが見つかったという。 ・asahi.com - 狩野永徳の屏風絵か 京都で発見、来秋に公開 狩野永徳は安土桃山時代の、というより、日本美術史上、最も有名な絵師のひとり。天才とも評される。 わたしは印刷物…

ツネ術他

「つねる」ことを狙う格闘技についても書いた覚えがある。内容は覚えていない。 忘却とは忘れ去ることなり、と菊田一夫も書いている。これ幸いと、再度思いつきを書いてみる。 まず試合前だが、計量が必要だろう。 普通、格闘技の計量といえば体重の測定だが…