2005-01-01から1年間の記事一覧

ご挨拶

今年は、皆さんにとってどのような年だったでしょうか。 わたし自身は、もの凄くいいことはなかったけれども、もの凄く悪いこともなく、瓢として過ごせた1年でした。 世間に目を向ければ、子供がひどい目にあったりと嫌な事件がたくさんありました。あまりに…

かわいい

物を指して、 「お、これ、ちょっとかわいいじゃない」 などとオッサンが言っても、今ではさほど怪しまれなくなった。 大袈裟な話にするけれども、これ、実は文化史的に大きなことなんじゃないかと思う。 「かわいい」というのは、今では世代を超えた共通の…

奥田民生と井上陽水

コムズカしい言い方をすれば、批評精神を持っているということになるのだろうか、歌詞、言葉というものについてちゃんと考えているミュージシャンは、安易にサビを英語にしないようだ(永ちゃんのように、日本人の英語が芸風になっている人は置いておく)。 …

いきなり英語

タモリのミュージカル嫌いは有名だ。 何かで「死ぬ間際になぜハモれるのか?」と疑問を呈していて、笑ったことがある。 タモリのミュージカル嫌いに似て、わたしが以前から不自然に感じているものに――嫌いというほどではないが――日本のポップスの歌詞で、サ…

木で鼻をくくる

「木で鼻をくくったような態度」という言葉がある。 人を無愛想にそっけなく扱うことをいう。 しかし、これ、元々はどういう状況を指していたのだろうか。 木で鼻をくくるのである。 木で鼻をくくる アイタタタ。まさかこんな姿ではなかろうとは思うけれども…

MB

「MB」とは、無駄な冒険、あるいは無意味な冒険の略である。今、わたしが作った略称だ。 別に世に広めようというわけではない。たぶん、明日にはわたしも忘れていると思う。 世に知られる冒険というのは、お姫様を救うとか、宝探しに出るとか、たいてい、目…

地震ライディング

雷を異常に怖がる人というのがいて、しばしば、間近で雷が落ちるのを見たことのある人のようだ。 間近に落ちると、実に凄いらしい。電撃でイチコロというのが生の恐怖とともにわかるそうだ。 逆に言うと、生で見ない限り、実感はできない。恐怖はあくまで想…

江戸デイ

会社にノー残業デイやカジュアル・デイがあるなら、江戸デイなんてものがあってもいいではないか、と思うのである。 いや、メチャクチャなリクツだということはわかっている。頭ん中が乱反射しているんだから仕方がない。 江戸デイは、朝の挨拶からして違う…

子供達へ

サンタクロースなんていないと想像してごらん やってみれば簡単だよ プレゼントなんてないさ 寒空が広がっているだけ 閑人オール・ザ・ピープル 小人不善を為しちゃった 宿題なんてないと想像してごらん そんなに難しくないさ いじめもないし カツアゲもない…

あと少しの勇気

コンビニで、温かいものと冷めたもの、例えば、おでんとシュークリームを買ったとする(めちゃくちゃな組み合わせだな)。 店員はしばしばこう訊ねる。 「袋、別々にしますか」 家も近いし、 「いや、一緒でいいです」 と答えると、 「恐れ入ります」 まあ、…

Y江さんのこと

わたしの知り合いにY江さんという女性がいる。 知り合って、五年ほどになるだろうか。Y江さんはその当時から男と同棲していた。ただし、わたしはその人と会ったことはない。 共通の知人の話では、同棲相手は、会社勤めのY江さんのお金で遊んで暮らしているの…

文字の駄洒落

くだらない遊びを思いついた。文字の駄洒落というか、クイズである。 寅午 と書いて、何か? 答は トラウマ である(白い文字で書いてあるので、選択すると読めます)。 わたしオリジナルの手法なのかどうかは知らない(たぶん、違うだろう*1 *2)。 まあ、…

オバサン

オバサンの面白さには、オジサンのそれとはまた違った味わいがある。 これは友達から聞いた話だ。 ある日、家に帰ると、テーブルの上にパソコンが置いてあった。訊ねると、おふくろさんが買ったのだという。 おふくろさんは昔から株をやっていた。「いろいろ…

オジサン

自分のことは棚に上げて、というか、自分から棚の上によじ登らねばならぬのだが、オジサン、オバサンというのは面白いなあ、と思う。 もちろん、ワカゾーにだって面白いやつはいる。しかし、その面白さはオジサン、オバサンの面白さとはだいぶ違うように思う…

ルール

「愛の反対は憎しみではない。無関心である」という言葉がある。マザー・テレサの言葉だ。 人の痛みや苦しみに対して無関心な世の中は殺伐とする。乾燥した肌のように、ちょっとした刺激が新しい痛みになる。 わたしだって、時にはまっとうなことを書くのだ…

苗字・続

昨日の続き。 (先祖の)出身地や領地の名が姓になるというのは、日本に限ったことではない。 レオナルド・ダビンチは、欧文ではLeonardo da Vinciという表記になる。ビンチ村のレオナルド、という意味だ。 正式名はLeonardo di Ser Piero da Vinci。訳すと…

苗字

唐突に何だが、苗字というのは必要なのだろうか。 江戸時代、公家と武士以外の階級は、苗字を名乗ることを、普通、許されなかった。苗字帯刀を許す、というのは特別なことだったようだ。 商人や大きな農家には紀伊国屋文左衛門のような屋号はあったけれども…

マンのニュアンス

日本に生まれ育って、海外からのイタダキモノ・バンザイの文化に染まっていると、外来語(といっても、主に欧米からのものに限るが)は、それだけでカッコよさげに見える。 「シット(座る、じゃなくて、ウンチのほう)!」、「ファック!」、「サノバビッチ…

マン

スーパーマンとか、ウルトラマンとか、いろんなマンがいる。原点はアメコミだと思う。 どういうマンにするか、原作者はいろいろ頭を絞るのだろう(追記:「頭」を絞っちゃいかんか……)。人気が出るかどうかは、おそらく、最初の想定によるところが大きい。 …

ロハス

「ロハス」という言葉が最近出てきて、保守的に生きているわたしは反射的に「あ、は〜ん?!」と素早く斜め向きと化してしまうのであった。 本当は保守的というより、惰性で生きているだけなのだが、バレるとカッコ悪いので、黙っておく。 どうも海外から新し…

ストレス

携帯電話が壊れた。 ボタンを押してもきちんと反応しない。 さっさと店に行くべきなのだが、なんだかんだと忙しく、行っていない(こんな文を書いている時間があったら、行けばいいのだが)。 今朝になって、「着信あり」と表示されている。 誰からか見よう…

幕末インターネット

例によってアホなことを思いついた。 幕末にインターネットがあったら、どんなふうになっただろうか。 佐幕派と倒幕派がトラックバックを飛ばし合い、激論をかわし、最後には「今から斬りに参る」、「ふふん、返り討ちにしてくれん」などという展開になるの…

加害妄想

自分で言うのも何だが、頭の回転は速いほうだと思う。 普通の人が一回転する間に三回転くらいする。 しかし、一回転であろうと三回転であろうと、止まる場所は同じ、というのが痛いところだ。おまけに、勢いでどこかにプロペラが飛んでいってしまう。 無駄に…

ワル

「ちょいワルおやじ」というコピー(コピーだろう、やっぱ、これは)を誰が考えたのかは知らないが、いい線をついたものだ、と思う。 男にはどこか「ワル」への憧れがある。確か、久住昌之が書いていたのだったと思うが、「オレも昔はワルだった」というのが…

栄養ドリンク

どうもこう、ネーミングには、物によって法則化する傾向があるらしい。 少し前にマンションの名前について取り上げた(id:yinamoto:20051122)。マンション名は「外国語+日本語」というパターンが多い。 外国語といっても、このイタダキモノ・バンザイの国…

青年の主張

以前、成人の日に「青年の主張」という番組を放送していた。あるいは、今もあるのだろうか。 父親が年中行事のようにチャンネルを合わせていたので、何となく見ていた。 もっとも、肝心の「主張」については何も覚えていない。 毎回、いかにも真面目そうな青…

論客

嫌われる客に「長っ尻の客」というのがいる。 「長っ尻」といっても、尻が長ーいわけではない。まあ、それも何となく嫌がられそうではあるが、ここでは取り上げない。 訪ねてきてくれたのはうれしいのだが、ずーっと居座られるとだんだんシンドくなってくる…

不規則発言

昨日書いた吉田茂の「馬鹿野郎」のような発言を、不規則発言という。 では、規則発言とはどういうのかというと、 男A 消灯はーっ? 男B 夜10時! 男A 起床はーっ? 男B 朝6時! 男A 便所掃除はーっ? 男B 1年生の仕事っ! 自分で書いておいてなんだが、実に…

バカヤロー解散

今や伝説と化している衆議院の解散に、昭和28年(1953年)、吉田茂内閣の「バカヤロー解散」というのがある。 「バカヤロー解散」と聞くと、吉田茂が国会で「バカヤロー!」と怒鳴り、議場が一気に紛糾して解散してしまったように想像してしまう。 しかし、…

腰の低い人

あらためて考えてみるとよくわからない言葉というのがあって、例えば、「腰が低い」というのがそうだ。 人に対して謙虚で、丁寧に接する人を「腰の低い人」と言う。 しかし、なぜ「腰が低い」と呼ぶようになったのかは、謎である。 絵で考えてみる。 文字通…