2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

漢字廃止論

普段はこうやってキーボードで文章を書いているが、最近、手書きで文章を書く機会があった。ひさしぶりに手書きで書いてみると、時間はかかるし、手は疲れるし、おまけにヘビがのたくったどころか、カイチュウが痙攣を起こしているような文字で、自分ですら…

桃太郎の行為

Wikipedeiaを見ていたら、桃太郎についてのこんな画像があった。→ 桃太郎 - Wilipedia 明治時代のものらしい。擬人化した犬、猿はまあいいとして、やはりキジは無理矢理である。桃太郎の話は、そもそも戦闘員(あるいは物語)にキジを加えた時点で無理がある…

桃太郎の謎

「桃太郎」はおそらく、日本の民話の中で最もメジャーなお話だろうが、考えると、不思議なことだらけである。 もちろん、桃太郎が桃から生まれるというのがまず不思議だが(あの桃は母親なんではなかろうか。だとすると、包丁を入れたおばあさんは大変に残酷…

紋切り型の言葉

紋切り型の言葉というのはあまり評判がよくないようだ。「思わず天を仰いだ」とか、「黒山の人だかり」とか、その手の表現である。しかし、口にする人や状況によっては、なかなかよい味わいを醸し出すものもあるように思う。 例えば、こんな言い回しがある。…

○○である(数)の理由

最近、ブログなどで「○○である(数)の理由」という類のタイトルをよく見かける。 小沢一郎が居座る5つの理由日本野球がWBCで勝てた7つの理由それでも日本の金融がアメリカの金融に勝てない13の理由 とか、まあ、これらは今、テキトーに書いたのだが、そんな…

濁音の力〜2

コピーライター/CMプランナーの佐藤雅彦が、確か、コピー作りのコツの1つとして、濁音の使用を挙げていた。佐藤雅彦の手になる「バザールでござーる」や「ダンゴ三兄弟」、「ジャンジャカジャーン」がわかりやすい例だ。濁音は、聞く者にとってスパイス的に…

してはいけない180のこと

新聞を読んでいたら、こんな書名の本の広告が載っていた。 イギリス人の知恵に学ぶ妻がしてはいけない180のこと 180もしてはいけないことを学ばねばならぬとは、イギリスで妻になるのは大変なようである。 横を見ると、こんな書名も載っていた。 イギリス人…

ダメの話〜2

仕事始めて3分で燃え尽き症候群。▲

濁音の力

濁音は、言葉の響きに力強さやスパイス的な刺激を与えるらしい。 例えば、かの敏腕スナイパーは、 ゴルゴ13 だからこわもてするのであって、あれがもし、 コルコ13 であったら、随分と軽くなってしまう。報酬の相場も3割減といったところだろう。ちなみに彼…

ダメの話

仕事をしていて、自分の集中力のなさに呆れることがある。小川洋子の小説「博士の愛した数式」に出てくる「博士」の記憶力は80分しかもたなかったが、わたしの集中力はせいぜい8分しかもたない。どちらが悲劇的かというと、もしかするとわたしのほうが悲劇的…

おいしい言葉

昨日、おいしい声について書いていて、口にするとおいしい言葉もあるなあ、と思った。 例えば、「ビフテキ」。この頃はあまりビフテキとは呼ばず、もっぱらビーフステーキ、あるいはステーキと呼ぶようだ。ビフテキには、いささか昭和のにおいがするからだろ…

おいしい声

おいしい声というのがあるように思う。 例えば、スティーヴィー・ワンダーの声なんかもおいしいが、わたしが聞いていて一番「おいしいなあ」と感じるのは、サム・クックの声だ。 おいしい。 おいしさにもいろいろあるが、サム・クックの声のおいしさは、例え…

es

es[エス] [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2003/01/16メディア: DVD クリック: 86回この商品を含むブログ (237件) を見る 一般人を刑務所の看守役と囚人役に振り分け、二週間過ごさせたらどうなるかという実験を題材にした映画。アメリカの…

サムライ・サムライ・サムライ・サムライ

日本人の男が国際舞台で戦うとなると、決まって「サムライ」という言葉が持ち出される。「サムライ・ジャパン」とか何とか。まあ、悪くはないが、いささか紋切り型で、食傷した感がないでもない。すぐにサムライを気取るのには、チャンバラごっこでヒーロー…

疑問のメモ

「申し訳ありません」の後に、しばしば申し訳が続くのはなぜであろうか。「自慢じゃないが」の後に、まず間違いなく自慢話が続くのはどういうわけであろうか。▲

態度の悪い座り方

椅子に座るとき、どういうわけかきちんと座っていることができない。つい、足を前に投げ出し、仰向けに近いような格好で座ってしまう。傍目から見ればあまり態度のよい座り方ではなく、何やら不遜に見えるだろう。ワンマン社長が「ああ、話はわかった。しか…

デジタルとアナログの比喩

見聞きするたびに釈然としないものがいろいろとある。 一番は自分の顔で、鏡を見る度に釈然としない心持ちになるのだが、それはまあよい。 人の比喩に、デジタル、アナログを使うケースをよく見かける。デジタル人間、アナログ人間、「私はアナログですから……

睡眠

「春眠暁を覚えず」という文句を、この季節になると起き抜けにやたらと思い出す。暖かくなってくると精神も体も弛緩してくるのだろうか、ありとあらゆることがどうでもいいからこのまま眠らせてくれ、と思う。枕のにおいが愛おしい。 じゃあ、眠るのが好きな…

人体実験の歴史

このブログに時折書くが、「最初に○○したやつ」問題を考えるのは楽しい。例えば、最初に納豆を食ってみたやつ。よくまああんな、いかにも「腐ってます」という見た目・臭いのものを食べる気になったものだ。よほど腹が減っていたのか。 あるいは、フグの調理…

Aさんの卓説

仕事で知り合ったAさんと飲みにいった。Aさんはおそらく五十過ぎくらいだろう、会社員である。 どういう流れだったかは忘れたが、最近の青少年の話になった。「あいつらね、人の痛みがわかんないんだよ。自分の痛みにばかり敏感でね、同じ痛みを人も感じてい…

パーティー

献金がどうの、政治団体によるパーティーがどうの、というニュースが出ているようだ。 圧倒的な実力の不足により、例によってわたしには特に意見がない。我が胸に去来するのは、くだらない思いつきばかりである。 日本では、政治家、政治団体の集金手段とし…

美男子の評価

美男子は得だなー、と思うことがある。 例えば、ここのところ急に人気が高まっているらしい白洲次郎。確かにストーリー性に富む興味深い人物ではあるが、もしあの人の顔立ちが、かの松本清張の如くであったら今ほどの人気を勝ち得ただろうか? と思うのであ…

一を聞いて十を知る

「昔の日本人は立派だった。品格があった」というような話をする人がいる。例えば、勇ましいことを言ってはウケているおばさんの評論家が、よくそんなことを書いているようだ。 しかし、その手の話を目にするたびに釈然としない感じがする。 何というか、例…

誤用と転用の間

言葉の誤用というのは、なかなかに興味深い。間違っている、嫌です駄目ですいけません、と簡単にはねつけるのも、まあ、いいのだが、じゃあその人はなぜ誤用したのか? と考えてみるのも一興だと思う。 例えば、「すべからく」という言葉がある。本来は、「…

暗黙知の言葉

「暗黙知」と書くと、何やら高尚な話のように見える。「日本企業の内部における意思決定のプロセスは暗黙知に依存する部分が大きく〜」か何かよく知らないが、そんなような話。 しかし、もちろんわたしに書けるのはそんな立派な話ではなくて、「ナニ」につい…