2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ダダ漏れはなぜダダ漏れなのか

最近、「ダダ漏れ」という言葉が気に入っている。個人情報が漏れまくること、あるいは講演会やシンポジウムなど閉鎖的な空間で行っているイベントの内容がTwitterやUstreamなどを通じてリアルタイムでネットに漏れることをいう。 気に入っているといったって…

メディアの習慣性

しばらく帰省していて、Twitterの類をほとんど見ないでいた。普段はちょっと時間ができるたびに覗かずにいられない感じでいるのだが、見ないでいるとそれはそれで気にならなくなるものである。 今はTwitterと、Lang-8という語学学習者向けのソーシャルメディ…

矛盾

矛盾というのは韓非子にある故事で、楚の男が「この盾を貫けるものはない」「この矛で貫けないものはない」と言って矛と盾を売っていたら、「その矛でその盾を突いたらどうなるのか」と問い詰められて困ってしまった、という有名なお話である。ジョークみた…

陰謀論

陰謀論というのがあって、政治経済方面ではユダヤ人陰謀論というのが昔から根強いが、近頃では政治経済のヤバそうな感じも手伝ってか、中国人・朝鮮人陰謀論が伸張しているようである。 先日、あるサイトを見たら、○○人陰謀論について語った後で、「反論する…

鈴木春信がよい

先日、浮世絵の美人画について書くためにWikimedia Commonsをつらつら見ていて、鈴木春信の絵はいいなあ、と思った。 鈴木春信は江戸中期の絵師。錦絵、つまり木版画の多色刷りの普及にはこの人の力が大きかったそうだ。おれはそもそも浮世絵についてよく知…

ロシア社会主義の夢想の跡

昨日、ロシア構成主義の代表的作家であるグスタフ・クルーツィスの作品をつらつら見ていて、その力強い表現に感心する一方で、砕け散った夢の跡というような一種のもののあはれを覚えた。 ロシア構成主義というのは、その名のとおり、ロシアでいろいろなもの…

浮世絵美人

前にも何度か書いた覚えがあるんだが、浮世絵の美人画の顔がおれにはどれもほとんど同じに見える。 歌川国貞も、 安藤(歌川)広重も、 葛飾北斎も、 描いている場面、趣向は全然違うが、顔はとてもよく似ている。 美人画の極めつけはやはり喜多川歌麿で、 …