だけ派の人々

「だけ派」とでも呼ぶべき人々がいて、たとえば「利権がほしいだけ」「洗脳されているだけ」などと物事を簡単に片付ける。それ以上深く考えることをしなくて、本人は整理がついたつもりかもしれないが、こちらの勉強になることもなければ触発されることもない。

 似たタイプに、簡単に「反日」「売国」「ネトウヨ」などとレッテル貼りをして片付ける人々がいる。たいがいはレッテル貼りをしたところでやめてしまうから、考えが深まることがない。

 おれは思考停止という言葉があんまり好きではない。そのココロは人間あらゆる方向で思考し続けることはできず、たとえば歴史や政治方面について思考を続ける人がパートナーの気持ちについて思考できなかったり、上司・部下の関係について思考を続ける人が物理学方面について思考できなかったりするからだ。

 しかし、だけ派の人々やレッテル貼りで終わる人々はそこで話が終わってしまって、まあ、考えをやめてしまっている。やめてしまったっていいのだが、考えが浅いので、こちらとしてはあまり話を聞こうという気にならない。

 だけ派の人々は話を簡単に片付けて、悦にいっている「だけ」なのだ。