2007-01-01から1年間の記事一覧
ここに書くのは、今日が今年最後になると思う。 一年を振り返ったところで大したことはないので、今年、個人的にウケた動画を紹介していく。 年末年始の暇つぶしにでもご覧いただければと思う。 なお、ページに直接埋め込めない動画はリンクを張る(埋め込め…
年をとると物忘れが進むというが、わたしの場合、実際、かなりキテいる。 例えば、パソコンで何かを見ようとブラウザのアイコンをダブルクリックして、立ち上がるのをぼーっと眺めているうちに、何を見ようとしていたのか忘れてしまう。 その間、2、3秒だろ…
NHKの新会長にアサヒビール相談役の福地茂雄氏が就任することが決まった。 もちろん、わたしには何の関係もない話である。「頑張ってください」と真実みのカケラもない言葉を贈っておく。 ただ、朝日新聞の「ひと」欄でこんな紹介をしていて、わたしの思考が…
痒みという感覚は不思議で、痒そうなものを見ているだけで痒くなってくる。 昨日のピパピパのムービーなんていうのもそうだし、シンプルに「痒い」という字を見ているだけでも、どこかが痒くなってくる。 痛みにはそういうことはない(心の痛み、なんていう…
一昨日紹介した南米のカエル、ピパピパというのは実に面白い生態を持っているようだ。 Wikipediaから引用する。 産卵前にはメスの背中の皮膚がスポンジのようにやわらかく肥厚する。オスとメスは水中で抱接しながら後方に何度も宙返りし、背泳ぎの状態になっ…
輪廻転生という、現象かファンタジーか考え方かわからないが、まあ、そういうものがある。 死ぬと他の世界や他の生物に生まれ変わる、というもので、最初はインドあたり(えらく大ざっぱだが)で唱えられたらしい。 動物が植物や他の動物を食って成長してい…
インターネットでハプニング系の動画を見ると、テレビ番組から持ってきたのだろうか、しばしば大勢の笑い声をかぶせているものに出くわす。 面白そうな動画でも、編集側が入れた笑い声を聞いた瞬間に、シラケる。 似たようなことを、試しにテキストでやって…
天の邪鬼のせいか、地球方面の話で象やクジラ、シャチやシロクマが出てくると、引っかかる。 さらに「人間の傲慢」とか、「人間の勝手な都合で」という類のフレーズと合体すると、そっぽを向きたくなる。 ハワイかどこかでエアブラシで海の中を描いている人…
もちろん、タイトルは冗談である。わたしのような馬鹿者に天下国家を語れるわけがない。 ま、しかし、ぼんやりとしてでも四十年ばかり国家と付き合っていると、わかってくることというのもある。 ちょっと考えてみればわかるが、国家というのは基本的にヤク…
落語は笑うことで人間のしょうがなさを認める、という話の続き。 立川談志は「あなたも落語家になれる 『現代落語論』其二」の中で忠臣蔵を例にとって、こんなふうに落語の特質を語っている。 あなたも落語家になれる―現代落語論其2作者: 立川談志出版社/メ…
落語とは、ひと口にいって「人間の業の肯定を前提とする一人芸である」といえる。 とは、立川談志「あなたも落語家になれる 『現代落語論』其二」の冒頭の弁。 あなたも落語家になれる―現代落語論其2作者: 立川談志出版社/メーカー: 三一書房発売日: 1985/03…
昨日は二日酔いで一日ヘバっていた。 前日、夜中まで飲んでいて、タクシーで帰ったのは覚えているのだが、細かいところは覚えていない。 朝、といっても9時頃だが、ゴミ収集車の音で目が覚めた。 うちのあたりに来るゴミ収集車は実にうるさく、区の女性職員…
俳句というのは、ご承知の通り、五七五というのが基本形だ。 自由律俳句というのもあって、中には「すばらしい乳房だ蚊がいる」(尾崎放哉)という驚くべき作品(あるいは、驚くべきギャグ)もある。 が、やはり、こういうものはまず俳句の伝統があり、それ…
日本語を使っていて、時々、なぜ五音、七音など、特定の音の数が特別な感覚を抱かせるのか、と不思議に思う。 五つの音と七つの音の組み合わせ、いわゆる五七調というのはよほど古いもののようだ。 短歌の五七五七七、俳句の五七五のほかにも、万葉の頃には…
どうも相変わらず、あれが好きだ、これが嫌いだという話ばかりを書いていて、冷静になってみると、だから何なのだ、とも思う。 書いている本人がそうなんだから、読んでいる方々はなおさらだろう。まあ、ひとつ鷹揚に受け流していただきたい。 こう、いろい…
今年1年は、落語を中心に、結構、東京近辺のいろいろなホール・劇場に行った。 生で見る物というのは、ホールの雰囲気、そこで働く人の感じ、というのも結構、楽しみ具合に作用するように思う。 今日はわたしの好きなホール、3つについて書いてみたいと思う…
日本でマラソンや駅伝の人気が高いのは、限界を超えてそれでも死力を尽くす姿を、日本人は好むだからだ、という説がある。 ゴールに飛び込んだ瞬間に倒れ込み、意識を失いそうなくらい辛そうだ。あるいは苦しさで顔を歪ませながら次の走者に必死にタスキを渡…
帰国した朝青龍の殊勝な態度を見て、「本当は反省してないだろ」とか、「上手くつくろっているだけだ」とか、その手の悪口を言う向きがある。 わたしには、もちろん、どうなんだかわからない。 昔から朝青龍には、横綱としての品格がどうの、という話がつい…
昨日、打合せ先に少し早く着いたのでブラブラしていたら、ある和食の店の前に花輪が飾ってあった。「祝・ミシュラン二つ星」と書いてあった。 一度、人に連れていってもらったことのある店で、なかなか雰囲気のいいところだったが、花輪を見て、下品だなあ、…
昨日の続き――というほどでもないのだが、雑誌や本の編集者というのは、どのくらい自分が手がけている仕事の内容を信じているものなのだろうか。 例えば、昨日も挙げた、ジローラモさんの濃ゆさが印象的な男性誌「LEON」。 ・LEON わたしは中を一度しか見たこ…
昨日、電車に乗ると「Domani」という女性誌が中吊り広告を出していた。 “颯爽”“自信満々”“やる気十分”“過去なんてノンノンノン”というイメージの女性の写真がどーんと載っていて、その下に、「はじめまして、知花くららです」とコピーが書いてある。 思わず…
本屋で諸星大二郎の「壺中天」が文庫になっているのを見つけて、ひさしぶりに読んだ。 壺中天―諸怪志異2 (双葉文庫 も 9-3 名作シリーズ)作者: 諸星大二郎出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2007/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (15件) を見る 中国の怪…
今日はシモネタ。その手の話が嫌いな方はご勘弁いただきたい。 怪談に、耳なし芳一という有名な話がある。 芳一という琵琶法師が平家の怨霊に見込まれる。芳一の住まう寺の和尚は、このままでは芳一が怨霊にとり殺されてしまうかもしれないと考え、小僧とと…
「わかる」という言葉はやや曖昧で、実は「納得」と「共感」の二種類があるように思う。 「1+1=2」がわかるというのは、「納得」のほうだろう。数学者が数式を見るたびに「うん、うん、わかる、わかるよー」と共感していたのでは、数学の発展というものは…
タイトルで大言壮語をしておきながら、例によってちゃんとした知識も、思考力も、ついでにやる気もない。いきなり腑抜けた言い訳だが、諦めていただきたい。 原則論だけれども、科学技術のうち、国が直接お金を出して研究を助成する分野というのは、企業がや…
車道のそばに、交通標識のような看板を置いてみるムービーをご紹介。ドバイで撮ったものらしい。 最初の1分ほどは、アラビア語と英語で書いた看板作りのシーンが出てくる。 その後が本番。 メッセージは順に、 「恋しているならクラクションを鳴らせ」 「す…
インチキ化学者さんが「日本の国語教育は、論理的に物事を伝えることを教えていない。従って、大学や社会人になって、論文やレポートを書かなければならなくなって初めて、自分の論理的表現力の貧しさに気づくことになる」と書いていらっしゃった。 ・インチ…
芥川龍之介といえば、言うまでもなく天才である。 どこが天才かというと、今日のインターネットにおける状況を、大正時代にすでに予言していたことでもわかる。 ご承知の通り、ブログや掲示板等々で匿名あるいは偽名になると、人間、あっという間に乱暴なこ…
快川紹喜といえば、「心頭を滅却すれば火もまた涼し」の言葉で有名である。 戦国時代の禅僧で、武田信玄に迎えられて、甲斐の恵林寺の住持となった。1582年、織田信忠の焼き討ちに遭い、寺とともに焼死した。その際に残した言葉が「心頭を滅却すれば〜」だと…
ジャズピアニストの山下洋輔の説(あるいは、酒場で生まれた共同アイデアかもしれない)では、生物というのはウケを狙ったやつが進化するのだそうだ。 ウケを狙って陸にあがってみせたやつが両生類になった。ウケを狙ってのたくってみたやつが蛇になった。ウ…