2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

紅白・続

のっけから何だが、これから書くこと、政治を風刺したいわけではない。 洒落を道具に政治をやっつけよう、なんていう新聞のコラムニストのような下品な真似を、わたしはしたくない。 昨日、NHKの紅白歌合戦はただの年中行事としてやっておればよい、というよ…

紅白

時期も何も関係ないが、NHKの紅白歌合戦。 あれ、もう視聴率を気にするのはやめたらどうか、と思う。 今どき、紅が勝った、白が勝った、なんて面白くもないし、世代も、興味もバラバラの人々が共通して知っている歌も、そうそう出てこないだろう。 もっとも…

盗んだバイクで

尾崎某の「十五の夜」に、 ♪盗んだバイクで走り出す〜 という歌詞がある。 いかにも青春の暴走、という感じだ。「ン〜、青春しちょるねえ〜」と、わたしなんぞこれだけで三合はイケる。 こういうのはやっぱり、バイクでなくっちゃいけない。 例えば、 ♪盗ん…

龍一の世界〜おまけ

勢いでもう一曲作ってみた。やり口はほぼ同じである。今度は制作時間、30分を切った。 ・龍一サウンド - 二曲目 こっちのほうがちょっとポップかな。 - 「今日の嘘八百」 嘘四百四十三 中高年が道徳を説くのは、道徳をうるさく言われる年代から自分が抜け出…

龍一の世界〜仕上げ

これでほぼ完成しました。 仕上げとして、効果音を追加しましょう。 音楽ソフトにいろいろ効果音が入っていると思います。それを、料理の最後にパセリをぱらりとふりかけるような感じで入れましょう。 わたくしのお勧めは「外国人が何か喋っている声」です。…

龍一の世界〜コード、メロディ

さあ、いよいよお楽しみ、上のほうのサウンドです。 メインのメロディはピアノで作りましょう。ここでポイントです。 ポイント4 鍵盤は指3本で押す。指と指の間は鍵盤を2つ空ける。 図で説明しましょう。よくある和音はこういうものです。 ドミソ〜指の間は1…

龍一の世界〜下ごしらえ

まずは下ごしらえです。 ポピュラー系の音楽には「ベース」と言って、たいてい、低く鳴る音が入ります。曲を下支えする、ま、家でいえば基礎工事のようなものですね。 龍一サウンドでは次のことが非常に重要です。龍一サウンドの秘密の半分はここにあると言…

龍一の世界〜初めに

えー、どうも、こんにちは。 今日は「世界のサカモト、日吉のイナモト」と評される、わたくし、稲本龍一がご家庭でも手軽に楽しめる龍一サウンドの作り方について、ご案内したいと思います。 みなさんのPCに音楽制作ソフトは入っていますか。Macintoshなら、…

物量作戦

タレントの物量作戦ともいうべき、2本の広告がある。 ひとつは資生堂のシャンプー「TSUBAKI」。 ・資生堂 TSUBAKI(音が出るので注意してください) もうひとつはNTTドコモの「DoCoMo 2.0」。 ・DoCoMo 2.0(こっちも音が出ます) こういうのを見ると、いか…

日常と歌・続

昨日の続き。昔の人は――といっても、いつ頃の人達のことなのか、よくわからぬのだが――和歌を、「作品」として作るというより、もっと当たり前のこととしてやっていたのではないか、という話。 今の時代、和歌はあまり流行らない。皇室方面を別とすれば、もっ…

日常と歌

源氏物語を読むと、やんごとなき人々が、やたらとサカっては浮気して、困った状況に追い込まれるのに呆れる。 この人達には学習能力というものがないのかしらん、とも思うのだが、まあ、男と女のことは目の前に来るといかんともしがたい、基本的に人間は馬鹿…

一石を投じる

「正しい日本語」の類の話は窮屈だし、たいていツマンないからあまりやらないんだが、今日はひとつ。 ある本の新聞広告がこんな宣伝文を載せていた。 親として、元予備校講師として、実体験を基に教育を問う! 荒廃する教育界、親たちに一石を投じる。 教育…

赤い先生

今の二十代以下の人達は、あるいはあまり体験していないかもしれない。 わたしが中学・高校でブイブイ言わせてた頃は(指を二本立てて前後すると、相手が「ブイ、ブイ」と言ってくれるのである――我ながらくだらない)、まだ大まじめにマルクス主義を掲げる先…

ご都合主義

テレビで、金曜に「パッチギ!」、土曜に「博士の愛した数式」を見た。 「パッチギ!」を見るのは2回目だ。在日朝鮮人という一筋縄でも二筋縄でもいかないテーマを扱いながら、パワフルな娯楽作でもある。クライマックスに向かっては一気呵成だ。 「博士の愛…

見立て

「三日月女郎」という言い回しには、見立ての要素も入っている。 宵の口にちょっと見えたばかりで、それぎり隠れてしまった女郎を、雲間にちらりと見えた三日月に見立てているわけである。 この手の見立てが抜群に上手いのが、毎度、例に出してしまうが、古…

洒落

「男はつらいよ」の寅さんの決まり文句で最もよく知られているのは、「結構毛だらけ猫灰だらけおケツのまわりはクソだらけ」というやつだろう。 わたしは何度も聞いているせいで、今ではあまり面白く感じなくなってしまった。 芭蕉の「古池や蛙飛込む水の音…

駕籠

落語を聞いたり、時代劇を見たりして、いつもよくわからないのが、駕籠という乗り物だ。 あれ、乗っていて楽なのだろうか。 ご存じのように、駕籠というのは、人が乗る籠や箱の上に棒を通したというか、棒に籠や箱をぶら下げたというか、そういう形をしてい…

最終決戦

細木数子の「ズバリ言うわよ!」という番組を二、三回見たことがある。 占いという形を借りてはいるが、要は人生経験豊かな(ふうに見える)オバサンが芸能人をやっつけるところを視聴者が楽しむ、という番組のようだ。 立場が上の人間(ということにテレビ…

森繁久彌

昭和三十年代の森繁久彌の人気というのは大変なものだったらしい。 といっても、わたしが生まれる前のことで、その人気ぶりを直接体験はしていない。せいぜい、物の本で読んだり、当時の映画を見たりする程度である。 当時の森繁久彌は基本的に喜劇役者で、…

成績とスポーツ

福島の事件は、いやはやひどいものだ。 全国の高校三年生のみなさんは、いっしょくたにされて、いろいろと不愉快に感じることだろう。 ま、しかし、物は考えようで、「最近の高校生は〜」と言ってもらえるということは、まだ希望を持って見られているのだ。 …

公園デビュー

誰が最初に使い始めたのか知らないが、「公園デビュー」という言葉、なかなかうまいところをついている。 考えてみれば、「初めて近所の公園で遊びました」というだけのことなのだが、「公園デビュー」と呼ぶと、人生におけるちょっとした出来事のようでもあ…

小野小町

小野小町も小野妹子の子孫なのだそうだ。小野篁の孫という説もあって、もしそうなら小野道風とはイトコか兄弟姉妹ということになる。 もっとも、小野道風のほうはともかく、小野小町の系譜、生涯はよくわからないようだ。 言うまでもなく(なら、言うな)、…

小野道風

小野篁の孫が小野道風(みちかぜ、とうふう)である。 書家として有名だが、書を実際に見たことのある人はそんなにいないだろう。 じゃあ、なぜ有名かというと花札になっているからで、例の、柳の葉に蛙が飛びつこうとしている絵である。 蛙が何度も、何度も…

小野家の人々

日本史の授業で、小学生に一番最初にウケる人物は、小野妹子(いもこ)だろう。 遣隋使の人で、例の「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す」という、当時の国際感覚からすると夜郎自大以外の何物でもない書を持っていった人だ。 よくまあ、斬られ…

北斎FLASH

以前に模写した葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をFLASHにしてみた。 ・稲本喜則名画の部屋 - 葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」 あの世で、北斎先生に墨ぶっかけられるかもしれない。 - 「今日の嘘八百」 嘘四百三十 忠臣蔵が受けるのは、逆ギ…

丸ごと変えてみる

あるいはいっそ、あの何言いたいんだか今イチわからない前文とかやめてしまって、丸ごと変えてしまったらどうか。 聖徳太子にちなんで、十七条拳法というのを考えてみた。 第1条 殴る。 第2条 蹴る。 第3条 投げる。 第4条 叩く。 第5条 締める。 第6条 チョ…

憲法問題

わたしは白痴なので、憲法をどうすればいいのか、あるいはどうもしなくていいのか、よくわからない。 伝え聞くところによると、憲法の改変には、現実(理想?)に合わない文章は書き換えましょう、という考え方と、解釈改憲というらしいが、文章はなるべくそ…

ツッコむ人

落語もいろんな人が聞きに来るもので、このあいだは隣に座っている人に困った。 四十代とおぼしき女性なのだが、例えば、「妾馬」だと、 ご家老「では、身について同道いたせ」 八五郎「えー、どこで回ればいいんです?」 ご家老「んん?」 八五郎「堂々巡り…

さざ波の笑い

たまに落語の会に行くのだが、面白いもので、会場によって、あるいは開演時間によって、客の反応というのはだいぶ違う。 例えば、平日の昼間、どこかの区民会館でやるような落語の会だと、何しろ、平日の昼間であるからして、オバチャン連や老夫婦なんかが多…

○○喫茶

メイド喫茶というのがテレビやなんかで時々、取り上げられる。 おそらく、話題になるほどには数は存在せず、世の99%以上の人は話には聞けども行ったことはないと思う。 昔のノーパン喫茶なんかと同じではないか。知らんけど。 ああいうのは、「メイド」と呼…