2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

いいニュースと悪いニュース

まだソ連だった頃のロシア・ジョークにこんなのがある。 モスクワ市民が話をしている――。 「いいニュースと悪いニュースがある」 「いいニュースは?」 「ブレジネフが失脚したそうだ」 「悪いニュースは?」 「誤報だったそうだ」 「ブレジネフ」のところに…

翻案・指輪物語

二週間ほど前だったか、グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」の翻案をやってみて、結果、ズタボロに終わった。 なぜズタボロに終わったかというと、わたしが下手っぴいだから、と言ってしまえばそれまでだ。 まあ、やってみて初めてわかることというのもあ…

忠臣蔵・続々

昨日、一昨日と、いわゆる忠臣蔵、元禄赤穂事件について書いた。 前フリのつもりだったのだが、思わぬ長さになってしまい、しかもまとまりがつかなかった。 反省しております。 嘘だけど。 ま、しかし、得るものがないでもなかった。 わたし程度の歴史の知識…

忠臣蔵・続

昨日に続いて、忠臣蔵の話。例によって、さしたる知識もなく、思いつきで書く。 「忠臣蔵」には「忠」の字がついているように、芝居のほうでは「忠義」のゆえ、ということになっているけれども、現実の元禄赤穂事件はどうだったのだろうか。 元禄赤穂事件に…

忠臣蔵

夏に忠臣蔵というのも季節はずれのようだが、ふと書いてみたくなった。 忠臣蔵については、歌舞伎、映画、テレビドラマ、小説、漫画といろいろに扱われているだけに、これまでいろいろなことが考えられ、議論されてきたのだろうと思う。 わたしは、忠臣蔵に…

人の四季

まだまだ昼は暑いが、昨晩はマンションの庭で秋の虫の声がした。 寝床に寝っ転がって、ただ虫の声を聞いているというのもいいものである。 夏の後ろからは、ゆっくりとだが、確実に秋の足音が近づいている。 ――なーんて書くと、いかにも随筆風だ。照れてしま…

龍虎

龍虎、なんてふうによく並び称されるが、あれがどうもよくわからない。 虎のほうは、まあ、動物園にいる例の動物だ。大きく、獰猛である。 しかし、とんでもなくデカいかというと、それほどでもない。 龍はというと、伝説上の生き物だからサイズはわからない…

悪口の悪口

急に悪口を書きたくなった。まあ、読んでいてあまり気分のいいものではないだろうが、ご勘弁いただいたい。 小林信彦が「名人 志ん生、そして志ん朝」(文春文庫、ISBN:9784167256197)という本を出している。 タイトル通り、古今亭志ん生、古今亭志ん朝、親…

航空会社オッズ

那覇空港の事故は、乗客・乗員が全員助かったのがまずは何よりだった。 不幸中の幸いという言い方はこの場合、あまりしっくりこない感じがする。 航空機の爆発炎上が不幸かというと、ンー、うまく言えないが、ちょっと違う種類のことのように思う。 航空会社…

言葉のユンケル

お盆休みをとっていた方は、仕事に戻ってもなかなか調子が戻らず、何となくぼやっとしているのではなかろうか。 英気を養う、というけれども、休んだ、ヨシ、仕事頑張るぞ、となれる人を、わたしはエラいなー、と思う。 自分はというと、どうもダラケぐせが…

男と女

ジェンダーとかなんとか、そっちのほうには、なるべく巻き込まれないようにして生きていたいと思っているのだが、まあ、男と女の違いというのはある。 体のほうは、これはもう、二重らせん方面でそういうふうな決定が下されているんだから、仕方がない。嫌な…

翻案・ヘンゼルとグレーテル三日目

エー、今日で三日目となるわけでございますが、このヘンゼルとグレーテルの翻案をやっておりますと、さすが知られているだけあって、よくできた話だと思いますな。 聞いている人達が、それでそれで、と引き込まれるような、スリルがある。森の奥のほうへ――あ…

翻案・ヘンデルとグレーテル二日目

エー、昨日の続きにございます。 近頃はこの、大変便利になりまして、山に行くといっても、クルマをブーンと1時間。それで目的地に着いてしまう、なんてふうになりました。 自然に親しもう! てなことを申しまして、お子さんを連れて森林教室やなんかに出か…

翻案・ヘンゼルとグレーテル初日

昨日、「和菓子の家」というくだらない思いつきを書いたついでに、ヘンゼルとグレーテルの翻案をやってみたいと思う。 例によって出たとこ勝負でやるので、どうなるかはわからない。まあ、いつもの通り、行って、当たって、ばったり、となる可能性が甚だ高い…

和菓子の家

昨日の文章の最後に、お菓子の家、と書いた。ヘンゼルとグレーテルの話に出てくる例のやつだ。 ふと思ったのだが、和菓子の家というのがあったら、どんなふうなのだろう。 例によって行き当たりばったりで書き始めている。行って、当たって、ばったりとは、…

可愛い商品

わたしは赤ん坊とか、子犬とか、元々可愛いものは好きだけれども、人工的に可愛く見えるように作ったもの、例えば、キャラクターグッズの類は苦手である。はっきり言って、嫌いだ。 工事現場で変に丸まっちいユンボやブルドーザーなんぞを見ると、「ああ、男…

空気を読む

空気を読む、という行為があって、常識的社会人にはこれができることが求められる。 空気を読めないやつ、というのはしばしば馬鹿にされたり、迷惑がられたりする。 例えば、午後の会議が部長の無駄な自慢話もあって長引いて、結論が出ないまま夜となり、全…

イタリア人ジョーク

ナントカ人はこうだ、という類の話を、わたしは安易にやらないほうがいいと思っている。 また、他のことでは豊富な知識ときちんとした識見を持つ人が、ナントカ人論になると、途端に雑で乱暴な話をして平気でいられることを、よく不思議に思う。 しかし、わ…

ラジオとスポーツ

アメリカにおけるアメリカンフットボールの人気というのは大変なものらしい。 NFLのチームは53名もの登録選手を抱え、試合は週に1回しかない。Wikipediaによると、それでもほとんどのチームの財政が黒字だという。 ・NFL - Wikipedia 「観客動員は、1試合の…

江戸風

雑誌が「江戸」をテーマに特集を組むことがある。 料亭や着物を撮った家庭画報風の麗々しい写真を見開き全面で扱ったり、浮世絵を並べたり、勘亭流の文字が誌面に躍ったりする。 わたしには、ああいうものが本当の江戸を表しているとはどうも思えない。 雑誌…

ふと思いついたのだが

ふと思いついたのだが、寿司ネタだけを題材(ネタだ!)にして経済学を説明する本を出したら、結構、儲かるんじゃないか。さおだけ屋の本みたいに。 このアイデア、300円で売るヨ。 - 「今日の嘘八百」 嘘五百五 Googleマップで、中国の山奥に桃源郷が見つか…

値段と価値

普段、経済学などというオソロシげなものにはなるべく近寄らないようにしているのだが、それでも大学の最初の頃にちょっとだけ教わった覚えがある。 まだわたしが失神的美青年と言われていた頃のことだ(自分で勝手に気を失ってしまうのである)。 先生が「…

風邪

また風邪をひいている。 症状はというと、とりあえず意識ははっきりしている。 それはそうで、意識がなかったら、こんなところに物を書いたりはしていない。 まあ、軽症で、日常生活に支障はない。 夏に風邪をひくのは、たぶん、外を出歩いて汗をかき、冷房…

王子

近頃、ナントカ王子と呼ばれる人がよくいるようだ。 誰から始まったんだろう。「監禁王子」からだろうか。ロクでもない。 でまあ、高校野球に有名な「ハンカチ王子」が出て、ゴルフの「ハニカミ王子」が来た。 桂三枝師匠の弟子に桂三四郎という人がいて、た…

漢字のへりくつ

金八先生のシリーズをほとんど見たことがない。 生まれ育った田舎にはTBS系列の放送局がなかったし、東京近辺で暮らすようになった頃にはテレビドラマを見なくなった。 金八先生のシリーズを見た時間は、これまでを総計しても、10分とか20分とか、そのくらい…

人間

凄いね。自分でタイトルに「人間」と書いて、笑ってしまった。 しかし、どうせ大した話にならないのはいつものことである。 人間は、人間について考えるのがやたらと好きだ。 たまにはミツユビナマケモノの条件とか、オオイヌノフグリをオオイヌノフグリたら…

まずは黙って

あなたは今、椅子に座っているだろうか。 その椅子には、肩くらいの高さの背もたれがついているだろうか。 もしそうなら、まずは黙って、わたしの言う通りにしていただきたい。 まず、 右腕を背もたれの後ろにまわす。 素直にやってくれたあなた。わたしは、…

困った心持ちになる言い草

「そんなこと、法律で決まってんですか!」 という言い草があって、耳にすると何だか困った心持ちになる。 なぜ困るのか考えてみても、わかるような、わからないような、である。 仕方がないので、コマッタ、コマッタ、と自分の井戸を覗いてみた。 もちろん…