2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

文化の甘口化

例によっての何となくの印象で記すんだが、日本では文化の甘口化が進んでいるような気がする。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という本が結構売れているらしい。読んでいないので間違っていたら申し訳ないが、…

「武士の家計簿」「殿様の通信簿」

磯田道史の「武士の家計簿」(新潮新書)と「殿様の通信簿」(新潮文庫)を読んだ。「武士の家計簿」は、加賀藩の下級武士だった猪山家の出納帳と日記を元に、当時の武士の生活感覚を再構成してみせた本だ。武家の生活を実証的に解き明かしているところが面…

文化の遺伝子

文化の遺伝子とか文化のDNAというようなことを書く人がいて、ちょっとひっかかる。おそらくは比喩なのだろうけれども、そうだとしてもあまりよくできた比喩とは思えない。 結構複数の文化の影響を我々は受けるものだし(何をもって「この文化」「あの文化」…

食うことについて

以前からよくわからなくて、今でも答の出ない問題に、食べ物の好みのうるささというのがある。いわゆる舌の肥えた人というのは、食事に対する評価の基準が他の人よりも高く、厳しいのだろうと思う。それは素晴らしいことのようにも感じられる一方で、いや本…

社名・人名の大文字表記

Lang-8というSNSで外国人とやりとりをしている。 昨日、「頭文字は別として、日本企業が英文で社名をすべて大文字表記することをどう感じる?」と訊いてみた。たとえば、「Sony is 〜」ではなく、「SONY is 〜」とするような書き方だ。 これがなかなか評判が…

トモダチ?

今朝の新聞にENEOSが動物の絶滅危惧種を取り上げた広告を載せていた。新聞の各面の小さなスペースに絶滅が危惧されている動物を一種ずつ取り上げ、名前のうちの一文字を伏せ字にしている。伏せ字を並べるとキーワードが浮かび上がる、という仕掛けらしい。コ…

方言

おれが生まれ育ったのは富山で、あまり知られていないが、なかなかにヘビーな方言を使うところだ。初めて富山弁を聞いた人は半分くらいしかわからなかったりするらしい。まあ、たとえばかいてみっとね〜ぇ、こんなかんじながで、まっでわからんいわれんがん…

LOUD

LOHAS(Lifestyle of Health And Sustainability, 健康と持続可能性のライフスタイル)という言葉があって、健康に生きて、社会が(あるいは自然を含めた環境が)これからも持続できるような生活様式をとる、というような意味が込められている。 それはそれ…

恥ずかしさについて

全然自慢にならないのだが、おれは実は大変な恥ずかしがり屋で、その証拠にこの文章も赤面して、いやんと身をくねらせながら書いている。 今までいろいろと恥ずかしい思いをしてきたのだが、どんな恥ずかしい思いをしてきたかは恥ずかしくて書くことができな…