2015-01-01から1年間の記事一覧

向こう、海外

相変わらずとりとめのない話題で申し訳ないが、海外のことを「向こう」と呼ぶことがある。話の前提がない場合、たいがいは欧米諸国のことである。「向こうではね、挨拶としてキスしたり、抱き合ったりするのは普通ですよ」なんていうふうに言う。この場合の…

イチョウとソメイヨシノ

今年の東京は暖かく、12月も下旬に入ろうとしているのに、まだイチョウが葉を残している。 イチョウは同じ場所に生えていても、早くに色づいて葉を落とす木もあれば、緑のままなかなか色づかない木もある。日当たりや土壌の差がそれほどなさそうなところでも…

ツッコミはデザイナーである

おれはデザイン系の制作会社でプランニングとかコピーワークの仕事をしている。 尊敬するグラフィックデザイナーの佐藤卓さんが「デザインとは人とありとあらゆる物事をつなぐ仕事」とよくおしゃっていて、この頃、確かにそうだなあ、と思うことが多い。また…

ばばちゃこちん

(今日はシモとエロの話なので、その手が嫌いな方はご勘弁ください) 関西弁ではうんこのことを「ババ」と呼ぶらしい。 おれは北陸の生まれ育ちだからニュアンスがよくわからないけれども、おそらく、小学生が外で犬のうんこをぐにゅっとやったりすると、「…

お金と人間の構想力

ふと思ったのだが、もし「1兆円宝くじ」というものがあって当選したら、人は何に使うだろうか。 実際には、宝くじの総売上は多くても2千億円弱だそうだから、賞金1兆円ということはあり得ないのだが、そんな小さなことはどうでもよい。「もし、突然1兆円が自…

稲本皇帝

2015年のキラキラネームランキング1位は「皇帝」なんだそうだ。→ livedoor News - 2015年キラキラネームランキング 1位は「皇帝(しいざあ)」「キラキラネームランキング」というのは、「赤ちゃん名づけ」というスマホ向けアプリでアクセス数の多かったキラ…

すりかえ

映画「MOZU」の喫煙シーンの多さが問題視されていることについて、伊勢谷友介が「タバコが嫌いなのを映画に当てつけてる。映画の時代背景やキャラクターのバックグラウンドは善悪ではない」とTwitterに記して、ちょっとした話題になっているそうだ。→ シネマ…

「粋な人」は「いきなひと」とも読めれば、「すいなひと」とも読める。 せいぜい落語からの知識だが、関東ではほとんど「すいなひと」とは言わないようである。関西では、「いきなひと」もつかわないではないが(関東からの影響かもしれない)、「すいなひと…

桜田門外の変

江戸幕府崩壊 孝明天皇と「一会桑」 (講談社学術文庫)作者: 家近良樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/02/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る 幕末の歴史を主に孝明天皇と一橋慶喜、会津藩、桑名藩から眺めた本。 幕末から明治維新にか…

子供に戻るのか

年をとるとだんだん子供に戻っていくという説がある。おれも最近、自分でそんなふうに感じている。 例えば、若い頃はそうでもなかったが、忘れ物をすることが多くなった。以前は「あれとこれを用意しておいて」と割りかし周到だったのだが、この頃はなんとな…

雨ニモマケズを翻訳する

相変わらず突然の話題で恐縮だが、詩の翻訳というのは実は半ば創作ではないかと思うのである。特に、ヨーロッパ系の言語と日本語のように文の構造が全く違う言語間の場合には、韻やリズムが全く別物になってしまう。意味を変換するという意味での「訳」だけ…

口と鼻の機能と位置関係について

毎度ながら人間の体というのはよくできていると思うのである。 このようなことを書くのは、先日、何かで、鼻が口の真上にあるおかげで人間は危険な物質が体内に入るのを防ぐことができる、というようなことを読み、ハタと膝を打ったからだ。ちなみに、おれは…

社名を考える

おれはものすごい面倒くさがりのうえに圧倒的に実力不足なので、今もこれからも自分で会社を作ることはないだろう。しかし、もし会社を作ったらどんな社名がいいかを考えてみることはある。 たとえば、やたらと大袈裟な名前をつけるとしたら、どんなのがいい…

うでてた人

よく言われることだけれども、悲劇というのは人間を間近で見て共感や同情などの感情を覚ええるもので、喜劇というのは人間をどこか突き放して見て「ああ、なんてバカなことをしてるんだろう」と笑うものだと思う。この「なんてバカなことをしてる」には自分…

オリンピックの本質を考える

おれは今日、画期的な提案をしたいと思う。 それは: 「オリンピック」という呼び方をやめてしまう。 ということである。 ではどう呼ぶかというと: 「夏の大運動会」 これである。 なぜなら、オリンピックの本質は運動会だからだ。それが国家の威信やらイベ…

河童と水難

出所がわからないのだが、こういう絵がある。 川を泳いでいる少年に河童が二匹襲いかかり、尻子玉を抜こうとしているところらしい。必死に抵抗する少年の顔がスリリングさを大いに増している。褌姿が妙にエロティックだ。おれには少年愛の趣味はないけれど、…

構造と乳牛

インターネットというのはネットワークのネットワークで、その中ではいろんな情報がつながりあっているからして、時折、意表をつくものに出会うことがある。 今日はこんなものに出くわした。→ フォト蔵 - 渋過ぎる乳牛の秘密w ダハハ。何じゃ、こりゃ。 検索…

クレームと過敏

少し前に、東京都立現代美術館の『おとなもこどもも考える ここはだれの場所?』展で、美術館と東京都が出展作家に作品の撤去を要請したというゴタゴタがあった。 「檄 文部科学省に物申す 会田家」と書かれた大布や、安倍首相を皮肉ったようなビデオ作品に…

地獄で仏

「地獄で仏」といって、救われた気分を指す。 しかし、あらためて考えてみると、地獄で仏に会うとどうなるのだろうか。 血の海に浮かんでは沈められる亡者。仏様がそばを通った。 「あ、仏様! 助けてください!」 仏様のそばの菩薩が「いかがいたしましょう…

地獄のレイシスト

相変わらず、阿呆なことばかり考えている。 日本では昔から、死ぬと三途の河を渡って、閻魔様のお裁きを受けるということになっている。 おれのイメージでは、亡者の人々が並んで順番に閻魔様の前に立つ、というふうなのだが、だとしたら、並ぶのは日本人だ…

大岡裁き

おれは落語が好きで、電車の中なんかでよく聞いている。 落語の中にはお裁きの噺が結構あって、特に大岡越前守忠相が町奉行のものが多い。いわゆる大岡政談、大岡裁きというやつだ。たいがいは後世の創作なんだろうが、その中で描かれている大岡越前は知恵者…

仏教と飯

日本の仏教について考えると、おれはいつももやもやした心持ちになる。 例えば、帝釈様とかお不動様なんていうものの存在をもし生前のお釈迦様が知ったら、果たして認めたであろうか。あるいは、弥勒菩薩はお釈迦様の次のブッダとして56億7千万年後(5億6千…

お釈迦様の産んだ卵

世界三大宗教と言えば、キリスト教、イスラム教、そして仏教であるが、仏教は他の二つの宗教にはない独特の歴史的結果をもたらしたと思う。それは:異形の集団「坊主」をこの世に大量発生させたことである。 キリスト教にもお坊さんはいるが、姿の点で一般人…

痩せた土地に種を蒔く

国立大学における人文科学系学問の縮小が話題になっている。文部科学省の資料をいくつか読んでみたが、例によっての官僚文章テクニックで焦点をとらえにくかった。が、どうも、特に国立の地方大学においては、卒業後、その地方に勤める際に役に立つ学問に力…

全ては泡盛が悪いのだ。

昨晩、家で一人酒盛りをやって、調子に乗って泡盛を飲んだら、頭が天動説、足が地動説となってしまった。 途中で泡盛を入れたグラスをひっくり返し、テーブル上が泡盛の小さな池と化した。幸い、同じテーブル上にあったノートパソコンにはぎりぎりかからなか…

命名権

命名権というのがあって、以前は野球のスタジアムなんかがもっぱらだったが、最近はどんどん範囲が広がっているらしい。 少し前に、鳩サブレーで有名な鎌倉の会社が鎌倉の海水浴場の命名権を買ったが、行使しないことに決めた、というニュースがあった。→ 「…

よく見る夢

世に精神分析学の夢分析なるものがあり、夢の話をすると、チンチンのサイズから、幼少の頃に犬の格好をしてボンテージにマスクの女性にムチで三千六百七十三回シバかれたことまでバレてしまうらしいから、本当はうかつに話すのは危険なのだが、他に書くこと…

昭和歌謡曲を聴く〜圭子の夢は夜ひらく

「圭子の夢は夜ひらく」は1970年に当時18歳の藤圭子が歌って大ヒットした歌である。 おれは当時まだ3歳で、残念ながらテレビなどで見た(聴いた)覚えがない。まあ、その頃は「アイアイ」かなんかで狂喜乱舞していた人生のコストパフォーマンス最高の時期で…

昭和歌謡曲を聴く〜アンコ椿は恋の花

「昭和歌謡曲を聴く」第三弾は、都はるみの「アンコ椿は恋の花」を取り上げたい。 「アンコ椿は恋の花」は都はるみがデビューした1964年の歌で、おれはまだ生まれていなかった。しかし、都はるみの代表曲のひとつだから、折にふれて耳にすることはあった。昭…

昭和歌謡曲を聴く〜喝采

先週に引き続き、昭和の歌謡曲を聴いてみたいと思う。ちあきなおみの「喝采」である。 この曲が大ヒットした1972年、おれはまだ5歳で、「ウンコ、チッコ、バヒュ〜ン!」と喚きながらそこらへんを走り回り、電信柱によじ登ってはワーッと脳天から落っこちた…