2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

人をタイプ化してヨロコぶこと

本屋に行くと、理系がどうのこうの、という本が目に止まった。 それなりに売れているのだろうか、レジの近くに何冊も置いてあった。 ああいう話というのは、星占いや血液型性格判断と同じなんではないか、と思った。 人をタイプ化することにヨロコビを見出す…

官僚の残業

前からわからないのだが、中央官庁の残業というのはどういう規定になっているのだろうか。 例の居酒屋タクシーの騒ぎ(あれはグレートなアイデアだと思うのだが)のときにもよく話に出てきたが、国会会期中の担当者の残業というのは凄じいものらしい。 翌日…

歯医者という仕事

歯医者の椅子に横たわっている間というのは、日常の中でもかなり特殊な時間ではないかと思う。 床屋の椅子に座っている間がいくらか似ているが、床屋では店の人と話ができるし、眠りこけることだってできる。いざとなれば走って逃げられないこともない。 歯…

ニワトリは怪鳥ではなかろうか

知った人を犬タイプか猫タイプかに分ける、というのは大ざっぱだけれども、まあまあ通用する遊びだろうと思う。 世の中には豚に似た人もいるし、牛に似た人もいるし、馬に似た人もいるし、羊に似た人もいる。 たいがいの家畜は、似た人を見いだせる。 しかし…

ーを省く

もう慣れてしまったが、今ひとつ不思議な表記法に「コンピュータ」というのがある。「コンピューター」ではなく、「コンピュータ」。 「サーバー」ではなく、「サーバ」なんてのもある。 JISの用語法として決まっているのだそうだ。技術用語はJISに従うのが…

世界最速のインディアン

スマイルBEST 世界最速のインディアン [DVD]出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)発売日: 2008/07/25メディア: DVD購入: 9人 クリック: 37回この商品を含むブログ (36件) を見る 「世界最速のインディアン」といっても、やたらと足の速いネイティブ・アメリカン…

起承転結考〜その2

昨日に続いて、起承転結の話。 昔々に書いた覚えがあるのだが、典型的なブルースも起承転結で捉えられるのではないかと思う。 ブルースには12小節のものが多い。典型的なコード進行はこうだ(キーはC)。 |C7 |F7 |C7 |C7 | |F7 |F7 |C7 |C7 | |G…

起承転結考

起承転結というのは、元々、漢詩の構成法から来ているのだそうだ。 起で始まって、承で続けて(あるいは広げて/エスカレートさせて)、転でやややっ、となって、結でオチをつける。 起承転結の例としてよく出される、頼三陽の俗謡で言うと、 (起) 京の五…

おいしい名前

例によって唐突な話題でご容赦いただきたいが、おいしい名前というのがあるように思う。 口にしたとき、口の中に快感が広がる名前だ。精神的な快感ではなく、あくまで肉体的な快感である。 例えば、映画監督の、 リチャード・アッテンボロー なんてのがそう…

電脳サイバー・バーチャル空間

前々から疑問なのだが、インターネット上の表示物を「サイバースペース」と呼ぶ人達がいる。あれ、どうなのか、と思う。 体にピタリと張りつくレオタードみたいな未来服を連想させて(あれ、小腹の出た人も着るのだろうか)、実際との大きなギャップを感じる…

重い体

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2006/12/08メディア: DVD購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (19件) を見る 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」を見るのは20年…

悲しい色やね

相変わらず、世界的に株価は低迷したままのようだ。 ふと、何でもないようなことを思い出した。 だいぶ昔に、国際結婚した女性の書き込みをインターネットで見たことがある。 アメリカ人の夫は、NASDAQ市場で株式投資しており、株価が上昇していくグラフを見…

どんな貝になりたいのか

「私は貝になりたい」というが、いささか具体性に欠けると思うのである。 いや、貝になりたいというその意志を否定するわけではないが、ただそれだけでは漠然としていて神様も困るというものだ。 サザエかアワビかムール貝かバカ貝か。せめて巻き貝になるか…

SF/納豆スナッチャー

広義の醗酵というのは、食品に微生物が繁殖することなのだそうだ。つまり、現象としては「腐る」のと同じで、人間の役に立つものを「醗酵」、役に立たないものを「腐敗」と呼ぶらしい。 昨日のコメント欄にインスパイアされて、もし人体に納豆菌が繁殖したら…

ソーセージの発見

ソーセージもまた不思議で、挽肉を羊の腸などに詰めて作るのだが、そもそもどうしてあんな発想が生まれたのだろうか。 だってアナタ、食事中の方には申し訳ないが(食事中にこんなものを読んでいるヤツが悪い)、腸といえばウンコを作るところですよ。ウンコ…

発酵食品の発見

納豆が好きで、よく食べる。 今朝も飯に載せてわしわし食っていて、ふと、“これ、工場で作ってんだよなあ”と思った。 納豆工場を見学したことはないが、工場内の室(むろ)かどこかに大豆を貯め、納豆菌を繁殖させるのだろうか。 部屋いっぱいの大豆の間に、…

個人的には、僕(私)自身

気になるというほどではないが、ちょっと“んー、どうなんだろう”と思う言葉遣いに(ま、気になっているということですが)、「個人的には」、「僕(私)自身」というのがある。 もちろん、使う状況にもよるのであって、会社などの組織を背負って、「個人的に…

名刺交換という礼式

先週、名刺交換の際にしばしば感じる、ぎこちなさについて書いた(id:yinamoto:20081106)。 仕事で人と初めて会ったとき、割にすっと名刺交換する流れになるケースと、不自然な雰囲気の中で名刺交換するケースがある。 不自然な雰囲気になるのは、先に話が…

大琳派展カタログ

展覧会場で図録を買ったのだが、これが充実している。 三千円と安くはないが、大判で、図版部分だけで300ページ近くあり、出展全作品が載っている。印刷もいい。 つらつら眺めているだけで、時間が経つ。 展覧会に行かれる方にはオススメです。何かから逃避…

大琳派展〜反省文

東京国立博物館の大琳派展に行ってきた。10月にも行ったので、二度目である。 展示物がだいぶ入れ替わっていた。 多くの作品を楽しめるのはありがたいことである。 10月に行った折、このブログに、酒井抱一の絵を、その先達とされる俵屋宗達や尾形光琳の絵と…

名刺交換

名刺交換するとき、何かこう、居心地の悪さを感じる。あの居心地の悪さは何に由来するのだろうか。 名刺交換の前に話が始まるときがある。 なごやかに談笑しているうちに、“では、そろそろ”という空気が支配的になってくる。 やおら立ち上がり、相手の席に近…

五感の想像力

相変わらずとりとめない話題になってしまうが、皆さんはにおいを想像できるだろうか。あるいは、味や触った感覚を。 わたしは辛うじてできる、ような気がする、という感じである。 鼻先でチーズのにおいを想像しようとすると、何とかそれらしいものが湧いて…

六日町〜十日町

この三連休は法事で富山の実家に帰っていた。 東京から富山に行くには、上越新幹線で越後湯沢まで行き、在来線に乗り換える。 乗り換えてしばらくは、六日町、十日町などの山間を通る。 今まであまり気に止めていなかったが、電車の窓から見ると、美しい風景…

お金はどこに行っているのでしょうか

日ごとに、東証の日経平均株価が千円単位で上下しているようで、お金の奔流というのは凄じいものだと思う。 今年は台風がとんと来ないが、その代わりに経済の超大型台風が来たようである。 わたしは経済についてはド素人もいいところで、考え出すとすぐ頭の…