2021-01-01から1年間の記事一覧
のっけから汚い話で恐縮だが、おれは排便をした後に自分のビッグベン=ウンコを見る。どのくらい出たかと色を確認する。健康状態のチェックというより、単に興味があるからだ。 おれの場合、肉の消化があまり得意ではないらしく、少し多めに肉を食べると、ビ…
日本のテレビニュース番組にはいろいろと不思議なコンテンツがあって、「街の声を聞いてみました」という例のアレもそのひとつだ。 たとえば政治方面で何かがあるとインタビューアーが街に出ていって、道ゆく人にどう思うか聞く。そんなに長い時間を割くこと…
初期仏教の本を読んでると、当時のインド人にとって、輪廻転生というのは当たり前の通念、重い枷だったんだなーと思う(今でもそうなのではないかと思う)。 輪廻転生というのは生き物が死ぬと別の生き物に生まれ変わるという考え方で、人間が人間に生まれ変…
ここ一年半ほど、初期仏教についての本をよく読んでいる。もっぱら、昭和の泰斗、中村元の著書や訳書である。中村先生の本は平易に書かれたものが多く、おれのような無学者にもとっつきやすい。 仏教の重要な心の持ち方に慈悲がある。「悲」という漢字が入っ…
アマゾンのPrime Videoで映画「エルミタージュ幻想」を見た。2002年のロシア映画である。 youtu.be 実にとんでもない映画だ。ペテルブルグのエルミタージュ美術館を映画監督(カメラの視点)と19世紀(?)のフランスの外交官がさまよい歩き、ホールからホー…
我が国はこうである、ということに過敏な人がいて、自慢したり、卑下したり、なかなかに忙しい。日本は世界の人が最も〇〇する国である(〇〇のところは憧れるとか、行ってみたいとか、いろいろである。信憑性は置いておく)、と聞いては有頂天になり、日本…
時期外れのいきなりの話題だが、おれはオリンピックがあんまり好きではない。 昔はそうでもなかったのだが、ここ10年以上、なんだかいやな感じだなー、と思うことが多くなって、あまり見なくなった。 何がいやかというといろいろあるのだが、建て前が多いと…
おれは脳科学方面についてはまったく無知だが、何やら脳内物質が分泌されると我々の感覚や感情が変わったり、身体の動きが変わるらしい。 ぱっと思いつく脳内物質(神経伝達物質)を挙げると、アドレナリン、エンドルフィン、ドーパミン、セロトニンといった…
サッカーのリヴァプールが好きで、よく試合を見る。リヴァプールはイングランドのプレミアリーグの強豪チームである。変幻自在でパワフルで、とにかく見ていて楽しいサッカーを見せてくれる。 リヴァプールにはモハメド(モー)・サラーとサディオ・マネとい…
少し前に実家に帰った。 おれはほとんどテレビを見ないのだが、実家に帰ったときは親に付き合ってテレビを見る。 昼間のテレビを見ると、いわゆる「食レポ」がとても多い。街の有名・無名のお店をレポーターが訪ねて、人気メニューだとか、イチオシ料理だと…
相変わらずいきなりの話題で恐縮だが、幕末・明治の人でおれがこいつは異相だと思うのは大村益次郎と陸奥宗光である。 大村益次郎は明治初期の軍制を司ったことで有名だが、こんな顔だったそうである。 初めて見た人はたいがい驚くだろう。おれは最初、こう…
先週書いたように、谷崎潤一郎の「台所太平記」を楽しく読んだ。 台所太平記 (中公文庫 た 30-58) 作者:谷崎 潤一郎 中央公論新社 Amazon ところが、最後の「解説」を読んで、なんだか楽しさに水をさされたような心持ちになった。作家の松田青子という人が書…
谷崎潤一郎の「台所太平記」を楽しく読んだ。 台所太平記 (中公文庫 た 30-58) 作者:谷崎 潤一郎 中央公論新社 Amazon 小説の体裁をとっているが、昭和十年から三十七年まで谷崎家(小説内では千倉家)にいたさまざまな住み込みの女中たちの思い出話である。…
ネットでよく「反日」というレッテルを見る。中国方面や朝鮮方面に少しでも宥和的なことや親和的なことを言うと、「反日だ!」と言い出す人がいて、単純すぎるというか、底の浅い感じがして、おれはあまり好きではない。では、その手の人たちが日本に宥和的…
「二次元の女にしか興味ない」「三次元の女には興味ない」と言う人がいて、アニメとか漫画の中の女性にしか興味を持てないということなのだろう。個人の性癖の問題であるからして、ハタからどうこういうことでもない。 それでふと思ったのだが(おれはふと思…
ネットでSNSやブログなんかを見ていてよく「思考停止」という言葉を見かける。 おれはあの言葉が昔からあまり好きではなくて、なんでかなー、としばらく考えていたら(思考進行したのだ)、答えが出てきた。 当たり前だが、世の中にはものすごくたくさんの事…
今回のオリンピック、パラリンピックをおれは個人的にボイコットしているのだが、世界からの反応はいまだない。当たり前である。 ボイコットと言っても、せいぜいテレビや記事を見ないというだけなのだが、それでもSNSや目に入ってくる記事タイトルなんかで…
シェア・ハウスとか、シェア・オフィスとか、シェア・サイクルとか、シェアのつくいろんなサービスが普及してきている。 それでまあ、ふと思ったのだが、一夫多妻制。あれをシェア・ハズバンドと捉えたらどう見えるか。夫をひとりの妻が個人所有するのではな…
おれは今週夏休みなのだが、天気の悪い日が続いてほとんど家でぽやぽやしている。火曜日に台風一過の晴れた日があって、ちょっと風は強いが、自転車で西へと向かった。 府中の東京競馬場から府中の森公園、多摩霊園、武蔵野の森公園とまわった。行って帰って…
東京オリンピックは今日で終わりだが(だったかな)、結局、全く見なかった。オリンピックの競技以外の部分、オリンピック精神だの世界がひとつになるだのその官僚主義だの建前だのナントカの祭典だのがイヤなせいもある。また、おれは東京オリンピックは中…
生活の中でのデジタル化が進んで何が多くなったかというと、個人情報の入力である。ショッピングサイトもそうだし、SNSもそうだし、そのほかなんやかやとサービスを利用するたびにあれやこれやと書かされる。面倒くさいなー、またかよー、などと思いつつ、し…
SNSやこのブログなどで、妙に攻撃的になるときがある。誰かをくさしたり、いやだいやだ、と昔の絵本みたいなことを書いたりと、いや、面目ない。後で自分で読み返してイヤーな気分になる。 それでまあ、自己分析してみるに、もちろん、相手を攻撃したい気持…
相変わらずいきなりの話題で恐縮だが、歴史というのは汲めども尽きぬ興味の泉であって、世の中には歴史好きの人が大勢いる。おれも好きであって、読む本のおそらく三分の一くらいは歴史関係である。どこの地域とかどこの時代ということもなくて、その時々の…
ここのところ、サッカーのEURO2020(昨年開催の予定だったが、コロナで1年延びた)を見ている。今日の深夜には決勝で、イングランド対イタリアという素晴らしいカードである。 イタリアは団結力が非常に高く、見ていてとても楽しい。その中でも、特におれが…
わけのわからないタイミングでわけのわからないことを思いついてしまうタチで、昨日、ふと「恋というけれど、要は発情ではないか」と考えた。発情を文化的なオブラートに包むと恋という美しい言葉に変わる。しかし、人間に発情という肉体/神経回路/脳内物…
土と内臓 作者:デイビッド・モントゴメリー,アン・ビクレー 築地書館 Amazon 人間の腸の内と外を(靴下を裏表にするように)ひっくり返すと植物の根のようになり、植物の根の内と外をひっくり返すと人間の腸のようになる、という着想に、読んでクリビツテン…
政府方面では東京オリンピックを強行しそうで、困ったことである。 おれはあまりお祭りごとが好きではない。町のお祭りには参加しないし、わざわざ見に行くこともしない。誕生日を祝わないし、クリスマスも祝わない(クリスチャンでないのだから当然である)…
先週書いたように、イギリスのエドワード・ジェンナーは天然痘の予防接種法を発明した偉人である。しかしまあ、その方法は8歳の少年(他人)に牛痘を接種し、その数ヶ月後に天然痘を接種してみる、というなかなか冒険的なというか乱暴なやり方であった。誰も…
ワクチンというのは、おれの理解では病原の細菌なりウィルスなりに非常に似た、しかし毒性は弱いものを体に打ち込む。それでもって、病原に対する抗体を体内につくり、本物の細菌なりウィルスなりが入ってきたとき抗体に攻撃させる、とまあそんなものである…
外来種は本当に悪者か? 新しい野生 THE NEW WILD 作者:フレッド・ピアス 草思社 Amazon 日本語タイトルの通りの内容で、最近読んだ本のなかでも出色であった。 生態系と在来種、外来種の関係を数多くの取材や論文から考えるもので、目からウロコの話も多か…