シェア・ハズバンド

 シェア・ハウスとか、シェア・オフィスとか、シェア・サイクルとか、シェアのつくいろんなサービスが普及してきている。

 それでまあ、ふと思ったのだが、一夫多妻制。あれをシェア・ハズバンドと捉えたらどう見えるか。夫をひとりの妻が個人所有するのではなくて、大勢の妻でシェアしている状態というわけだ。

 現代の日本では一夫多妻は、法律の手前もあって、また文明開化以来の西欧的な価値観の雪崩れ込みもあって、あまり指示されていない。実態として一夫多妻になっている家庭も世の中にはあるのかもしれないが、あまり表には出てこないし、出てきても批判的な意見のほうが多いだろう。天皇家の後継問題だって本当は一夫多妻制が大きく関わるはずなのだが、それを論じることすら難しいのが、苦しいところだ(別に一夫多妻制を押しているわけではない)。

 まあ、おおむね今の日本では一夫多妻には否定的な人が多いだろうけど、ひとりの夫を複数の妻でシェアすると考えたらどうだろう。新しめのことは何となく結構だ、素晴らしいとしがちだから、案外、シェア・ハズバンドなら通ったりして。通らんか。

 ついでにHaaS、ハズバンド・アズ・ア・サービスで夫が妻へのサービスにこれ努める。というか、サービスとしての夫。これなら妻のほうからしても結構な話だったりして。

 一夫多妻制というと夫の側が複数の妻を持っていばっているようであるけれども、実際にはそれぞれの妻への気遣いとか、公平さとか、もめごとの処理とか、気苦労も多いと聞いたことがある。まあ、サービスを利用してもらう側はいろいろと苦労をしますね。