2023-01-01から1年間の記事一覧

神社仏閣だらけのニッポン

いきなりだが、日本には神社仏閣が15万8千箇所以上もあるんだそうだ。コンビニの数が5万6千店程度だそうだから、コンビニの3倍近くもある計算になる。 そんなにあるかな、とも思うのだが、もしかするとおれがコンビニの多い東京に住んでいるからかもしれない…

冤罪はなぜ起きるか

冤罪にまつわる本を3冊読んだ。 特捜検察の正体 (講談社現代新書) 作者:弘中惇一郎 講談社 Amazon 冤罪はこうして作られる (講談社現代新書) 作者:小田中 聰樹 講談社 Amazon 「毒婦」和歌山カレー事件20年目の真実 作者:田中ひかる ビジネス社 Amazon 「特…

おれの前に立つな

おれはイライラしぃで、特に自分の前に誰かが立ちふさがるとイラッとくる。 道で、だらだら歩いているやつが前に来るとイラッとする。それが二人、三人と横並びで立ちふさがるとイライラッとする。 コンビニのレジ前で並び、金を払うやつがカバンからのんび…

イチョウの物語

イチョウを見に、自転車で神宮外苑に行ってきた。 手前に写っているイチョウはまだ完全に黄葉していなくて、緑と黄色が混じっている状態だ。奥の方に進むと黄葉しきっている木もあった。全てが黄色くなるにはもう一二週間かかるか。イチョウは秋の木という印…

クリスマスと多神教

街ではそろそろクリスマスの飾り付けが始まっている。 まだ1ヶ月も先なのに気の早いことだと思うが、夜の街にクリスマスの華やかなイメージが合っていて、「気分」を楽しみたいということなのだろう。多くの日本人にとってクリスマスはあくまで「気分」であ…

針の穴から世界を覗く

ネット上のニュースやFacebookを見ると、MLBの大谷翔平の話題がよく出てくる。サッカーのプレミアリーグのニュースでは、ブライトンの三苫やリヴァプールの遠藤がよく取り上げられる。 大谷翔平がこれまでの日本人選手とは段違いの活躍を見せているのは間違…

信じ込むと物事の見え方は変わる

少し前にアメリカのディープステートについて論じた本を読んだ。 その本によると、アメリカにはディープステートと呼ばれる裏の政府があって、国際金融資本=ユダヤ系金融資本によって操られており、トランプはディープステートと戦っている偉大な大統領なの…

石油の帝国〜エクソンモービルという民間帝国

スティーブ・コール著「石油の帝国 エクソンモービルとアメリカのスーパーパワー」を読んだ。 石油の帝国 作者:スティーブ・コール ダイヤモンド社 Amazon エクソンモービル(1999年にエクソンがモービルを実質的に買収し、エクソンモービルとなった)という…

「経済成長」の起源

マーク・コヤマ、ジャレド・ルービン著「『経済成長』の起源」を読んだ。 「経済成長」の起源:豊かな国、停滞する国、貧しい国 作者:マーク・コヤマ,ジャレド・ルービン 草思社 Amazon 二部構成になっていて、第一部は経済成長をもたらす各種要因についての…

ラグビーの不思議

ラグビー・ワールドカップを見ている。おれが選手なら、試合開始5秒で首の骨を折って死んでるな、と思いながら見ている。 強豪国の争いはやはり見応えがあり、面白い。イングランド×フィジー戦で、一時14点差をつけられていたフィジーが一気に追いついたとき…

日本のスポーツも強くなったもんだ

ラグビーワールドカップで日本代表はアルゼンチンに負け、グループステージ突破はならなかった。しかし、敗れたとはいえ、イングランド、アルゼンチン相手にいい試合をしたのだから、日本も強くなったものだと思う。 野球では大谷翔平がMLBでホームラン王と…

郵便受けにゴミを入れるな

ほぼ毎日、郵便受けにチラシが入れられている。 おれはチラシの類を見ることはないから、ゴミと同じである。ただ、宅配ボックスに荷物を入れたという伝票が混じっていることがあるから、一通り、確認はしないといけない。宅配ボックスの伝票が混じっていない…

ニッポン凄い論の構造

YouTubeを見ると、時々、「日本人ってこんなに凄いんだ!」と主張する動画に出くわす。たとえば、歴史のなかでこんなに凄いことをしたとか、こんな凄い人がいたとか、海外の人からこんなに褒められたとか、そんな内容だ。コメントを読むと、「日本人であるこ…

共産党の人々

街を歩くと、選挙ポスターに出くわす。日本共産党のものもあって、結構若い候補者の顔が出ていたりする。 この若い人も社会主義や共産主義を理想としているのであろうか? とちょっと興味が湧く。 社会主義がうまくいかないということは、1990年前後のソ連や…

オルハン・パムク「黒い本」

トルコの作家オルハン・パムクの「黒い本」を読んだ。 黒い本 作者:オルハン・パムク 藤原書店 Amazon 失踪した妻の行方を探してイスタンブールの街を彷徨する主人公ガーリップのストーリーと、ガーリップのいとこで有名コラムニストのジェラールの書くコラ…

小説家の生年

少し前、谷崎潤一郎と芥川龍之介の小説を読んでいて、プロフィールを見て谷崎潤一郎が芥川龍之介より6つも年上であるのに驚いたことがある。年齢的には逆か、もっとずっと谷崎潤一郎が若いと思っていた。 芥川龍之介が早く亡くなったうえに老成した作品を書…

おれたちはどう生きるか

おれは今、56歳で、そろそろ先が見えてきた。60歳になったらどうするかについてこれといって考えはないけれども、ぼんやりと思うときもある。人生設計がまるでできていないとも言え、いや、面目ない。 「君たちはどう生きるか」を宮崎駿がアニメ化したらしい…

美術作品とデジタル化

不思議な記事を読んだ。 mainichi.jp そもそもは大阪府所蔵の美術作品が地下駐車場に置かれていた(放っぽりだしてあったという感じか)ところから始まり、じゃあ、それらの作品をどうするか、という専門家らの会合が行われたということのようだ。 府の特別…

文明と文化

おれは昔から流行とか新しさというものに興味がない。 昔、知人と話していて、「そういう考え方してると流行に遅れるよ!」と言われて、驚いたことがある。流行に乗る/遅れるということが大事なことなんて思ったことがなかった。 新しさについても同様で、…

日本の魔法使い

ひさしぶりにロード・オブ・ザ・リング・シリーズの「二つの塔」を見た。 ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(字幕版) イライジャ・ウッド Amazon おれはあんまりファンタジーが好きではないんだが、これはよくできていて、飽きずに見ることができた。 見な…

テクロノジーと色気

携帯型の扇風機を持って風を当てている女性を見かけることが多くなった。 たいがいが淡い色をしたプラスチックの扇風機だ。若い女性が使っていることが多い。男が使っているのはあまり見かけないし、年配の女性が使っているのも見かけない。 何年か前に中国…

外来種は悪なのか?

よく使う地下鉄駅にこんなポスターが貼ってあり、ムムムとなった。 外来種に対するいわゆる啓発ポスターである。「ラストカルテ」というのは読んだことないが、おそらくそういう漫画があり、行政と漫画とのいわゆるコラボというやつなんだろう。 おれがムム…

間抜けな日本論

ある元外交官が書いた本を読んだら、あまりに杜撰な考え方だらけなので、驚いてしまった(紹介するに値する本ではないので、書名は書かない)。 その人によれば、日本は瑞穂の国で、日本の成り立ちは稲作に始まり、稲作=物づくりの精神が日本を支えてきたん…

“いのち”との距離感

マグロの解体ショーなるものがある。 大きな板の上に巨大なマグロを載せて、出刃包丁を腹にぶっ刺し、切り開く。臓物を取り出してから、肉を細切れにしていって、赤身だの中トロだの大トロだのに分けていく。 なかなかに豪快な、威勢のよい見せ物である。 そ…

ラテンアメリカ小説遍歴(2023年)その3

年末年始からラテンアメリカ小説を読み続けてきた。その記録、三回目。 精霊たちの家 上 (河出文庫) 作者:アジェンデ,イサベル 河出書房新社 Amazon チリの女性作家イサベル・アジェンデの大河小説。母系でたどる三代の女性を中心とした物語。 デビュー作で…

毛の不思議

おれは口ひげと顎ひげをはやしている。 不思議なのは口ひげと顎ひげで色がまったく違うところだ。口ひげはほぼ黒で少し白髪が混じっている。顎ひげは真っ白でジェダイみたいだ。ごく近いところにあるのになぜだろう。 頭髪は白髪三分咲きといったところ。脇…

松本大洋の花男を読み返した

松本大洋の「花男」を読み返した。二十年ぶりかそれ以上かもしれない。 花男(1) (ビッグコミックス) 作者:松本大洋 小学館 Amazon 巻末を見ると、三十年以上前の作品である。同時代の漫画を今読むとさすがに時代を感じることが多いが、「花男」はそんな感…

首相官邸の忘年会って騒ぐほどのことなのか

岸田首相の政務秘書官である長男が首相官邸で忘年会をやって、内閣の記念写真を撮るひな壇で友達と写真を撮ったというので、クソみそにケナされている。Twitterで「岸田 長男」で検索すると、ボロカスに書かれているし、おれはテレビを見ないんだが、テレビ…

首相の在任期間

今、ちょぼちょぼと安倍政権のふりかえりについての本を読んでいる。 安倍元首相は在任期間(第二次)が7年8ヶ月と憲政史上最長を記録した。しかし、アメリカの大統領は二期なら8年、一期でも4年だから、それに比べればそれほどの長さではない。 日本の首相…

顔を隠すと美男美女になるのか

コロナ禍がだいぶ明けて、マスクをしない人が増えてきた。 あれ、この人、こんな顔だっけ、と思うことがある。マスクをしていたときと外したときの顔のイメージがだいぶ違うのだ。 その、こんな顔だっけ、は美男美女の視線でいうと、マイナスの方向のことが…