日本のスポーツも強くなったもんだ

 ラグビーワールドカップで日本代表はアルゼンチンに負け、グループステージ突破はならなかった。しかし、敗れたとはいえ、イングランド、アルゼンチン相手にいい試合をしたのだから、日本も強くなったものだと思う。

 野球では大谷翔平MLBでホームラン王となった。これも一昔前にはとても考えられなかったことだと思う。サッカーでもプレミアリーグで日本人選手が普通にレギュラーとなっているし、スペインリーグやドイツリーグでも活躍している。登録選手自体が少ないNBAには八村塁がいる。ボクシングではモンスター井上尚弥のようなスーパーな選手が登場した。

 世界のメジャースポーツで日本人選手がこんなに活躍するようになるなんて、20世紀には考えられなかった。

 過去のラグビーワールドカップでの日本代表の戦績を見てみよう(Wikipediaからコピー)。

 

回数(開催年) ラウンド 日付 開催地 対戦相手 勝敗 スコア 監督・ヘッドコーチ
第1回(1987年) 1次リーグ 5月24日 ブリスベン  アメリカ合衆国 18-21 宮地克実
5月30日 シドニー  イングランド 7-60
6月3日 シドニー  オーストラリア 23-42
第2回(1991年) 1次リーグ 10月5日 エディンバラ  スコットランド 9-47 宿澤広朗
10月9日 ダブリン  アイルランド 16-32
10月14日 ベルファスト  ジンバブエ 52-8
第3回(1995年) 1次リーグ 5月27日 ブルームフォンテーン  ウェールズ 10-57 小藪修
5月31日 ブルームフォンテーン  アイルランド 28-50
6月4日 ブルームフォンテーン  ニュージーランド 17-145
第4回(1999年) 1次リーグ 10月3日 レクサム  サモア 9-43 平尾誠二
10月9日 カーディフ  ウェールズ 15-64
10月16日 カーディフ  アルゼンチン 12-33
第5回(2003年) 1次リーグ 10月12日 タウンズビル  スコットランド 11-32 向井昭吾
10月18日 タウンズビル  フランス 29-51
10月23日 タウンズビル  フィジー 13-41
10月27日 ゴスフォード  アメリカ合衆国 26-39
第6回(2007年) 1次リーグ 9月8日 リヨン  オーストラリア 3-91 ジョン・カーワン
9月12日 トゥールーズ  フィジー 31-35
9月20日 カーディフ  ウェールズ 18-72
9月25日 ボルドー  カナダ 12-12
第7回(2011年) 1次リーグ 9月10日 オークランド  フランス 21-47
9月16日 ハミルトン  ニュージーランド 7-83
9月21日 ファンガレイ  トンガ 18-31
9月27日 ネーピア  カナダ 23-23
第8回(2015年) 1次リーグ 9月19日 ブライトン  南アフリカ共和国 34-32 エディー・ジョーンズ
9月23日 グロスター  スコットランド 10-45
10月3日 ミルトン・キーンズ  サモア 26-5
10月11日 グロスター  アメリカ合衆国 28-18
第9回(2019年) 1次リーグ 9月20日 東京都調布市  ロシア 30-10 ジェイミー・ジョセフ
9月28日 静岡県袋井市  アイルランド 19-12
10月5日 愛知県豊田市  サモア 38-19
10月13日 神奈川県横浜市  スコットランド 28-21
準々決勝 10月20日 東京都調布市  南アフリカ共和国 3-26
第10回(2023年) 1次リーグ 9月10日 トゥールーズ  チリ 42-12
9月17日 ニース  イングランド 12-34
9月28日 トゥールーズ  サモア 28-22
10月8日 ナント  アルゼンチン 27-39

 

 2011年まで、ジンバブエに勝った以外は、日本は負け続けた。1勝18敗1分である。1995年にはニュージーランドに145点も取られる歴史的大敗を喫している。その頃には日本がワールドカップで勝てるときが来るとは思えなかったくらいだ。しかし、2015年からは勝ちが負けを上回るようになった。

 強くなった理由には外国出身の選手が代表として認められることになったのも大きいだろう。しかし、それにしたって60ヶ月、日本に住む(2021年までは36ヶ月)などの条件が課されているから、外国出身選手も含めて、日本のラグビーが強くなっているのは間違いないと思う。

 日本は、経済は停滞しているけれども、スポーツについては世界と拮抗できるだけの力を持つに至った。きっといろんな要因がからんでいるのだろうけど、グローバルに対応できるだけのものはできているのだと思う。