2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

人生と重力

友達と話していて、体型の話になった。 その友達は、最近、体型がだんだんキューピー化してきているという。 キューピーといっても、頭の先がとんがった赤ちゃんのほうではなくて、マヨネーズのほうだそうだ。 つまり、下のほうがムニュウとしてきた、という…

フリーライティング6

今日もまた、出たとこ勝負、修正なしのフリーライティング。 「かわいい魚屋さん」で行ってみる。 かわいい、かわいい、魚屋さん とっても、かわいい、魚屋さん 四十を越えた魚屋さん それでもかわいい魚屋さん イワシ、マグロ、アジ、キンメダイ 仕入れて出…

最後の人々

首相「では、閣議を始める。ん? 揃っていないようだな」 官房長官兼総務大臣「防衛庁長官は今、電話中です。宮内庁長官は相変わらずベッドから起きあがれません」 首相「あの爺さんも、もう90だからなあ。そのまま逝っても大往生だよ」 官房長官兼総務大臣…

一昨日だったか、一昨々日だったか、朝、仕事用の部屋に入ると、窓際の壁を、大勢の蟻の人々が右往左往していた。 わたしはマンションの一階に住んでいて、外は共同の細長い庭になっている。 木が並んで植えてあり、時折、小鳥がやって来て、止まる。 「小鳥…

即興についての続き

話のつながり方には、いくつかある。たぶん、こんなところだろう。 1. 理屈 2. 連想 3. 音 4. 話題の転換 3番目の音というのは、例えば、「ネコ」から「タコ」につながる、というようなケースで、もしかしたら連想の一種かもしれない。 4番目の話題の転換、…

フリーライティング5

即興で書く、フリーライティング。今回は「吾輩は猫である」で始めてみる。 吾輩は猫である 名前はまだ無い チャラカチャン。 時には犬でもある。 名前はでも、まだ無い。 チャラカチャン。 時には鳩でもある。 チャラカチャン。 この世で最強の生き物として…

即興

フリーライティングは、あるいは即興詩というものなのかもしれない。 が、詩についてはほとんど何も知らないので、わたしには何とも言えない。 自分では詩を書いているつもりはなく、気分的には演奏に近い。即興演奏だ。 だいたい、こんなものを詩と称しては…

フリーライティング4

フリーライティングの4本目。今回は鉄腕アトムで行ってみる。 ジュウマンバリキダ、テツワンアトム ゲンシノチカラデウゴキマス アルクゲンパツ、ブッソウナ ヒトビトクルッテニゲマドイ ヒトリサビシキテツワンアトム ウランチャン オジサントドッカイキマ…

殺せばいいってもんでも

スパイク・リーの初期の映画では、いつも、終わりのほうで誰かが“Wake up(目を覚ませ)!”と叫んでいた記憶がある。 といっても、長らくスパイク・リーの映画を見ていないので、どの作品のどのシーンで誰が叫ぶのだったかは心許ない。 話は飛ぶが、わたしに…

一発勝負

うろ覚えだが、居合い抜きで蝋燭の火を消す、というのがあったと思う。 夜、燭台に蝋燭が灯っている。 正座し、精神集中している侍。 「んっ!」と刀を一閃。抜き放って、灯心を斬る。火が消える。 そういうものだと記憶している。 時代劇やなんかだと必ずう…

フリーライティング3

即興で、途中、想を練ることもなく、ダバダバ書くフリーライティング。 今日は時代劇で始めてみたい。 おやぶん、てえへんだ てえへんだ、てえへんだ てえへんかけるたかさ、わる、に くーりえさんがいいました もんかだいじんもいいました ゆとりのsきのも…

伏せる

特にインターネット上の個人の文章でよく使われるのだけれども、伏せ字というのがある。 例えば、「オ○ンコ」なんていうのが伏せ字だ。 「ウヒヒヒヒ。今日いただいたオ○ンコは大変結構なお味でございましたよ」などという文章を目にするわけだけれども*1、…

今日は人によっては残虐に感じる話になりそうだ。 血とか、斧とか、チェーンソーとか、バラバラ殺人事件とか、食肉処理とか、そういう話の苦手な方は遠慮いただいたほうがいいかもしれない。 よく部屋の壁にヘラジカか何かの首をかけている家があるが(よく…

ヤラセ

これは書くべきか書かざるべきか、ずっと迷っていたことなのだが、思い切って書いてしまうことにする。 というのは、これでもわたしには正義に似た感覚があり、真実を語ることには多少なりとも正しさのようなものがある、と信じているからだ。 この世が、実…

フリーライティング2

昨日(id:yinamoto:20050618)に続いて、フリーライティングをやってみる。 今日は「南の島の大王は」で始める。 南の島の大王はいつもどこかで寝てしまう 人の気も知らないで のんきな親父が寝てしまう ああ、寝てしまう 寝ても覚めても椰子の下 島原あけて…

フリーライティング

フリージャズというものがあるのなら、フリーライティングというものもできるのではないか、と考えた。 フリージャズの正しい定義は知らないが(そんなものないのかもしれないが)、大ざっぱに言えば、和音や特定のビートなど、演奏の基礎になる音楽上のルー…

ミュージカル・バトン

ブログで「〜バトン」というのが流行っているらしい。 いくつかの質問についての答を書いて、知り合いでブログをやっている人に同じ質問を回す。 その人も答を書いて、別の人に〜、というわけで、なんだか、不幸の手紙みたいだけど、少なくともわたしに限っ…

プロ野球改革案

少し前に、降格のあるクラブサッカーに比べ、プロ野球には降格がなく、不安の要素は比較的少ない、と書いた。 試合で選手が必死こいてプレーする姿を見るのは面白い。 選手は「優勝したい」と熱望しても必死こくが、「降格するのではないか」と不安に襲われ…

現代の太鼓持ち

今、太鼓持ちはほとんどいないらしい。 では、太鼓持ち的な才能を持った人が、あたらその才を無駄にしているかというと、そんなことはない。 世の中、うまくしたもので、そういう人々は今や企業の営業部門にいるのだそうだ。 まだバブルの頃だが、友達の勤め…

太鼓持ち

太鼓持ちというのは芸人の一種で、歌舞音曲一通りの芸を身につけ、客(しばしば旦那)を楽しませるのが生業(なりわい)だ。 寄席芸人がマス(といっても、寄席では人数が限られるけれども)を相手にするのに対して、太鼓持ちはパーソナル・サービス。服で言…

そこで提案

このまま、イヤだ、イヤだ、で終わってもいいのだが、今日はもう少し建設的に行ってみたい。 「できちゃった婚」に代わる言葉はないだろうか。 妊娠婚 まあ、妥当なところだろうけれども、なんだか、無味乾燥で、法律用語みたいだ。女偏が三つ続くのも、過剰…

できちゃった婚

「できちゃった婚」という言い方が、どういうわけか、嫌いだ。 子どもができたから結婚する、ということが嫌いなわけではない。言い方が嫌いなのだ。 内省してみるに(おまえはもっと他のことを内省すべきだ、という声もあるだろうけど)、その「嫌い」のあ…

TPO

幽霊は、柳の木の下によくいるらしい。あれも、わからないといえば、わからない。なぜ柳の木の下なのだろう。 もっとも、幽霊が杉の木の下にいるというのもサマにならないけれども。 昔、まだ街灯のない時代に、風に流される柳の葉を幽霊と見間違えたのか。…

幽霊

亡き志ん朝によれば、昔の江戸っ子のように、気は短いけど、さっぱりしている人種はあんまり幽霊にならないそうで、なるほど、そうかもしれない。 「あ、斬られちゃった。しゃあねえな」 とっとと諦めてしまう。この世に気が残らないから、幽霊にはならない…

スポーツの熱望と不安

昨日の続き。 ニュースは、熱望より不安を煽って売ることが多いようだ。 「ニュースは売り物なのか?」と思う人もいるかもしれないが、100%とはいわないまでも、売り物だ。 正確には、民放の場合、ニュースを見る視聴者を広告主に売るのだけれども。 新聞や…

熱望と不安

売り方ということを考えると、一般消費者相手の商品は、感情に訴えるのが手っ取り早い。 中でも、「〜したい」と欲望、熱望を煽る方法と、「〜したくない」と不安を煽る方法は有力だ。 前者の例では、シズル感、という言葉が時々、使われる。 シズルというの…

ナサケないツボを押す

「SEXY競艶5連発!」と来たのである。 何が、というと、今日のFRIDAYの広告だ。 男には――いっしょくたにしてはいかんか。多くの男には、スケベというか、ナサケないというか、イジマしいというか、SEXY競艶に甚だ弱いところがある。 志ん生言うところの「も…

サイバー電脳仮想世界

インターネット上の何かのことを、「サイバー〜」とか、「電脳〜」とか、「仮想世界」と呼ぶ人がいて、呼ぶのは勝手なのだが、違和感を覚える。 たぶん、「サイバー〜」、「電脳〜」、「仮想世界」などという言葉にふさわしい大げさなものが、実際にはほとん…

圧力団体

わたしの趣味は圧力団体をつくることで――といっても、ここ数ヶ月の趣味だが――これまでに「グリーンのビラビラ追放委員会(GBITI、グビチ)」、「観光写真におけるピース追放委員会(KSOPTI、クソプチ)」というのをつくった。 圧力団体といっても、構成員は…

スーパーマンは悲しい

スーパーマンは、確か、公衆電話ボックスの中で変身するのだったと思う。 昔のニューヨークの公衆電話ボックスは中が見えなかったのだろうか。 スーパーマンが変身中、というか、生着替え中に、うっかりドアを開けた人は驚くだろうなあ。 水色のピチピチ服を…