話のつながり方には、いくつかある。たぶん、こんなところだろう。
1. 理屈
2. 連想
3. 音
4. 話題の転換
3番目の音というのは、例えば、「ネコ」から「タコ」につながる、というようなケースで、もしかしたら連想の一種かもしれない。
4番目の話題の転換、というのは、それまでの話の流れとは何の関係もないものが出てくることだ。「ところで」とか、「関係ないけどさあ」などというセリフが挟まることもある。
フリーライティングをやってみると、ほとんど、2、3、4で文がつながる。1の理屈はあまり出てこない。
「AはBであり、BはCであるならば、AはCである」なんて、ダバダバ書き飛ばしていくときには、なかなか出てこない。
まあ、これは、わたしが理屈をあまり得意としないからかもしれないが。
結城浩さんも、「自動書記」ということをされる。例えば、こういう文がある。
「削除も編集もしない」ということだから、あるいはフリーライティングと同じなのかもしれないが、随分、整然とした内容になっている。
「hじょの役人、この世のいしずえ」なんていう、タイプミスのうえにデマカセのフレーズは出てこない。
それは、結城さんがきちんと丁寧に書いていらっしゃるからかもしれないし、「削除も編集もしない」と言っても、書いている途中で、Backspaceくらいは使っていらしゃるのかもしれない。
あるいは、これはもう、人格の高低というもので、軽薄でフザケたバカ男(わたし)とは、人間としての立ち位置や、物事に臨む態度が違うせいかもしれない。
それでも、結城さんの自動書記的な文章を読んでいて、高揚感は感じられる。即興の特徴かもしれない(デマカセ男と一緒にしちゃいかんかな)。
何というか、「後はない」という心持ちでダバダバ書いていくと、コーフンするのだ。