2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

恥ずかしさの形

「わかる」という言葉はやや曖昧で、実は「納得」と「共感」の二種類があるように思う。 「1+1=2」がわかるというのは、「納得」のほうだろう。数学者が数式を見るたびに「うん、うん、わかる、わかるよー」と共感していたのでは、数学の発展というものは…

稲本喜則、科学技術政策を大いに語る

タイトルで大言壮語をしておきながら、例によってちゃんとした知識も、思考力も、ついでにやる気もない。いきなり腑抜けた言い訳だが、諦めていただきたい。 原則論だけれども、科学技術のうち、国が直接お金を出して研究を助成する分野というのは、企業がや…

幸せなら2度回れ

車道のそばに、交通標識のような看板を置いてみるムービーをご紹介。ドバイで撮ったものらしい。 最初の1分ほどは、アラビア語と英語で書いた看板作りのシーンが出てくる。 その後が本番。 メッセージは順に、 「恋しているならクラクションを鳴らせ」 「す…

国語教育

インチキ化学者さんが「日本の国語教育は、論理的に物事を伝えることを教えていない。従って、大学や社会人になって、論文やレポートを書かなければならなくなって初めて、自分の論理的表現力の貧しさに気づくことになる」と書いていらっしゃった。 ・インチ…

蜘蛛の糸

芥川龍之介といえば、言うまでもなく天才である。 どこが天才かというと、今日のインターネットにおける状況を、大正時代にすでに予言していたことでもわかる。 ご承知の通り、ブログや掲示板等々で匿名あるいは偽名になると、人間、あっという間に乱暴なこ…

心頭を滅却すれば

快川紹喜といえば、「心頭を滅却すれば火もまた涼し」の言葉で有名である。 戦国時代の禅僧で、武田信玄に迎えられて、甲斐の恵林寺の住持となった。1582年、織田信忠の焼き討ちに遭い、寺とともに焼死した。その際に残した言葉が「心頭を滅却すれば〜」だと…

進化論

ジャズピアニストの山下洋輔の説(あるいは、酒場で生まれた共同アイデアかもしれない)では、生物というのはウケを狙ったやつが進化するのだそうだ。 ウケを狙って陸にあがってみせたやつが両生類になった。ウケを狙ってのたくってみたやつが蛇になった。ウ…

これは人類なのか

ご承知の通り、人の悪口を言うというのは、少なくともその瞬間は楽しいものだ。 また、ブログ、掲示板というのは、人を引きずり下ろす、蹴落とすのに都合いいようにできている。引きずり下ろす、蹴落とす側の所在が曖昧だからで、霧で正体をくらましつつ相手…

ジジイと松

昨日の続き。「可愛い」という感情はどういうふうに起こるのか、という話。 もちろん、テキトーに書いている。 我々は、何かに欠けているものを見たとき、しばしば補ってあげたいと感じる。 例えば、放り捨てられた赤ん坊を見たとき、これはどうにかしてあげ…

可愛いとは何か

昨日も書いたように、わたしはファンシーなものが嫌いで、もし一生を何かに捧げなければならないのなら、ファンシーとの戦いに捧げたっていいと考えているくらいだ。 しかし、今のところ、どこからもそういう話は来ていないので、部屋でぼんやりしている。 …

いい大人

近くに立ち飲み屋ができて、外から見たところ、仕事帰りのサラリーマンがふらっと立ち寄るような、なかなかいい感じの店である。客もそこそこ入っている。 しかし、店の名前がなんと「○○物語」だ。看板を見た時点で入る気が失せる。ファンシー化の暗黒雲は立…

座席

実にどうでもいいようなことなのだが――もっとも、毎日、どうでもいいようなことしか書いていないのだが、劇場やホールの座席、あれ、通路から真ん中を目指すとき、どっちを向いて進むといいのだろう。 ガラガラなら問題ないのだが、満員で、自分の指定席が真…

赤塚不二夫の見る夢

たまに天才バカボンを読むことがあるのだが、いやはや、その度に赤塚不二夫の天才ぶりに呆れる。 笑いには、その時代にしか通じない笑いと、時代を突き抜けて通じる笑いがあると思うが、赤塚不二夫のギャグは後者だろう。今でも笑い、そして驚いてしまう。 …

75ギガバイト

今、この文章を書いているノートパソコンは、かれこれ2年くらい使っているだろうか。 容量が75GBあって、買った当初は「こんなに使わないよな」と思っていたが、とうとう容量オーバーしてしまい、先日、データをだいぶ整理した。 1GBというのは230(2の30乗…

説明ボタン

ボタン――服のほうのではなく、スイッチのほうのやつ――というのは、あれでなかなかオソロしい。 ウェブでは、アホみたいにボタンを押す。1時間、インターネットをやるなら、1時間、我々はボタンを押し続けているのではないか。 アホみたいに押すと言っても、…

原油の思い出

原油が高騰しているそうで、中東情勢の不安定さのせいだとか。 原油の埋蔵量がどのくらいに減っているのか、どのくらい原油の価格に影響しているのかは知らない。 が、よくまあ、まだあるものだ、と感心する。 中学校の社会科の教科書だったかに「ローマクラ…

談志と志ん朝

少し前に、ブログで落語の内容的なことに触れたものを読んで面白かった試しがない、と書いた。時には通ぶって見えてイヤなものだ、と(id:yinamoto:20071029)。 そのせいで、落語について書きにくくなってしまった。自分で自分の手を縛ったようなものである…

容色の変化

若い女優や女性タレントなんかで、出始めの頃はさほどきれいでもなかったのが、しばらく経つと、急に美しく見えてくることがある。あれは何なのだろうか。 メスで切った張った、というのは置いとくと、ひとつには、年齢というのもあるのだろう。 女性は、年…

イマジンとの対話

ご承知の通り、人や何かを蹴落としたり、引きずり下ろしたりすると、暗い喜びを味わえる。今日はジョン・レノンの「Imagine」を引きずり下ろしてみようと思う。 これまでにも何度か引きずり下ろしたことがあるが、今回は訳詞と対話する形で引きずり下ろして…

年をとる

畳の上やなんかにあぐらしていて、立ち上がるときに「ヨッ!」とか「ヨッコラショ!」と自分が声を出していることに気づき、苦笑することがある。 面白いもので、年をとると自然にそういう掛け声を出すようになった。 こういうことというのは、別に習い覚え…

不在につき

不在につき、今日、明日、ここお休みします。 ……って、今日の分、書いてしまったけど。 シィマセン、シィマセン。 うちに泥棒に入らないでください。 - 「今日の嘘八百」 嘘五百八十二 ホントは家に隠れてるんだけどねー。 ▲

柴又慕情

年に何回かだが、「男はつらいよ」を見る。 どの作品がどう、ということはない。最初の5作と、主要キャストの老い方が痛々しい終わりのほうの作品を別とすれば、どれがどれやら、わたしにはよくわからない。 レンタルビデオ屋で「男はつらいよ」を借りるとき…

動物をさばくこと

ベジタリアンの理屈というのは、わかるような、わからないようなで、考え出すと、いつもぼんやりしてしまう。 宗教上の理由で菜食主義、という人は、わかる。これは、とやこう言える話ではない。 そうではなくて、動物を殺すことに不快感を覚える人の場合が…

人間国宝、文化功労者

人間国宝と呼ばれる人々がいて、重要無形文化財を保持すると認定された者をいう。 なかなかややこしいのだが、重要無形文化財というのはあくまで技芸のことであって、それを会得している人を、俗に人間国宝と呼ぶ。あくまで俗称であって、正式名称ではない。…

深海魚

深海の奇怪な生物達を集めたムービー(音が出るのでご注意)。 ・Strangest Sea Creatures どれも邪悪に見える。まあ、特にそういう生物を集めたムービーなのだろうが。 途中でイカが出てくるが、ダイオウイカだろうか。 わたしはイカが好きで、水族館で半透…