2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ダメ屋

商売というのは、つまりはギャップを埋めることだ。 インドには胡椒というスパイスがあり、ヨーロッパにはなかった。 胡椒なぞインドではいくらもしないが、ヨーロッパでは大変な高値。ベネチアがインドからヨーロッパに胡椒を運んで大儲けしたことは、歴史…

山田をぶっとばせ

明治維新の牛鍋以来、ワシらはある種のものを自動的に「洗練されたもの」、「カッコいいもの」、「上等なもの」と感じるようにできあがっているようなのである。 白人のオネエチャンが問答無用という感じで微笑んでいる広告を見ると、「なぜタイのナムプンさ…

昔に戻れたら

「昔に戻れたら」と夢想するのは、人間、誰もがやることだ――というのは大嘘で、3歳と1歳のわたしの姪はそんなこと、夢想したことないはずだ。 「昔に戻れたら」と夢想する初めての誕生日。とても困る。 もっとも、わたしの場合は例外で、何しろ、幼少時は天…

重力および尻との関係

引用した部分は、山下洋輔氏らが冷やし中華の敵を検討していく中で明らかにされた肉マンの肉マン性である。 実はすでにここで、まんじゅうのまんじゅう性のうち、かなりの部分が明らかにされている。すなわち、「まったく陰湿で閉鎖的であること」、「唯、そ…

まんじゅう

もう、何だか、くっついただけで相手をメタメタにダメにしてしまうバイ菌のような言葉があって、そういう言葉を発見することを、わたしはライフワークとしている。 何なら、日本語界の北里柴三郎と呼んでいただいてもかまわない。 先ほども、ひとつ発見した…

父とわたし

「国家の品格」について書かれたブログをぱらぱらと読んでみた。 どうも、支持派とクソミソ派では、俎上に載せる箇所がズレているようである。 先にまとめてみた大筋でいえば、支持派が共感するのは、前半の「論理を補うものとして情緒と形が必要である」ま…

父と国家の品格

このようなことを書き出したのは、藤原正彦の「国家の品格」が今でも引っかかっているからだ。 「国家の品格」については、賛否両論、いろいろある。感激する人もいれば、クソミソにケナす人もおり、振幅の差はかなり大きい。 わたしは、以前の日記(id:yina…

父と電力

わたしの父は電力会社に勤めていた。 以前、飲んでいて、「電力自由化、あれは誰にもいいことないぞ」と言ったことがある。 父は昭和三十年代初めに電力会社に入り、以来、ダムや発電所の土木の仕事をしてきた。 本社勤務のとき以外、帰ってくるのは土曜の夜…

キャラクター

競技の本質とはあんまり関係ないところで書く。 時折、選手の実力が拮抗し、ちょうど大きな大会があって、他のシーズンより盛り上がる競技というのが出てくる。 今シーズンでいえば、女子フィギュアスケートがそうだろう。 その際、選手のキャラクターがはっ…

男って

男って、なんだかんだ言って、 ・トリノ女子代表について こういう視線で見てまうのよね。 このサイトの運営者、「結局」という言葉のセンスがいい。 ▲一番上の日記へ - 「今日の嘘八百」 嘘六十三 ベートーベンの第九交響曲第四楽章は、本人はギャグのつも…

パヴァロッティ、大いに歌う

声楽についてはパッパラパーで、CDの一枚すら持っていないのだが、パヴァロッティという人が大物だ、ということくらいは知っている。 いかにも陽気そうな風貌も知っているのだが、肝心の歌については何も知らない、という、バカチンスキーである。 パヴァロ…

ある男の話

かつて、鹿児島県徳之島にひとりの男がいた。 男はサトウキビ畑の広がる村に生き、太平洋と東シナ海を眺めて暮らし、百歳を越えてなお山仕事に従事した。 楽しみは、夜に焼酎を一杯やること。暮らしは質素であった。 男は120年と237日、生きた。 彼の名は泉…

またもロハス

「ロハス」なる言葉があって、そろそろ下火になってきたのか、そうでもないのか。 初めて目にしたとき、ウスっぺらい感じがした。今もその感じは変わらない。 「ロハス」とはLOHAS、Lifestyles Of Health And Sustainabilityの頭文字を並べたものだ。 日本語…

ある見識

古今亭志ん朝がマクラで、父親の志ん生のこんな話をしている。 例えば、羽田あたりでね、(飛行機が)だーっと飛び立っていく、なんていうのを見ると、よくあんなものが飛ぶなあと思いますよ。 だから、うちの親父なんてのはもう、エー、決してあの飛行機と…

煙草を嫌うこと

ヘビースモーカーだった頃は、「そんなに煙草のにおいが気になるなら、自分も煙草を吸やあいいじゃん。気にならなくなるぜい」と考えていた。 いや、全く自分勝手な言い草なのはわかっていた。 しかし、以前に煙草を吸っていてよかったと思うことがひとつだ…

煙草

例によってのデタラメで、己の貧乏への変革の意志を示す、レッドバンドなるものを提案した(「己の貧乏への変革の意志」といっても、職を探してますとか、やる気はないわけでもありません、というだけのことなのだが)。 念のため、と思って、「レッドバンド…

貧しさと借金

先日、お金のない人は、赤いちゃちなバンドをつけて、「ほっとけない 俺のまずしさ」をアピールしてみたらどうか、と提案した(id:yinamoto:20060209)。 昨日は自作してみた(id:yinamoto:20060215) なお、ここんところは力を込めて言っておく。 当方には…

レッドバンドを作る

先日、ホワイトバンドに習って、レッドバンドというキャンペーンを展開してみたらどうか、と書いた(id:yinamoto:20060209) 実際に作ってみた。 ほっとけない、俺のまずしさ。 近所の本屋で、なぜかホワイトバンドを売っていた。 本を買うついでのふりをし…

アナウンサー

トリノ・オリンピックのスノーボード・ハーフパイプの中継を見ていて、違和感を覚えた。 アナウンサーが生真面目すぎるのだ。 スノーボードの、特にハーフパイプのような競技は、スケボーなんかと同じで、元々、悪ガキっぽい遊びだったのだと思う。 悪ガキっ…

落語口調

一方で、確か、山下洋輔が、何も書くことが思い浮かばないときでも、落語口調で始めると書けてしまう、というようなことを書いていた。 エー、確かにそうだな、と思いますナ。 これはもう、落語ならではの口調があるからでございましょう。 ちょいとこう、ナ…

女口調

今日のテーマは口調なのだ。クチョー。 いや、のっけから申し訳ない。 女口調で書くとどんどん書けるという話があって、実際にやってみるととてもよくわかるの。 考えるより前に言葉が先に出てくるって感じ。あら、こんなこと書くと、女性に失礼かしら。 で…

移動方法

よくわからない、というか、知りたいのは、あの人達がどうやって目的地まで来るか、だ。 テレビでは、たいてい、目的のビルに集団で入っていくところが映る。しからば、その前はどうしているのか。 あの集団が、粛々として無言のまま地下鉄に乗るのだろうか…

粛々としてカッコよく

わたしは、自分でやるのが苦手なせいか、一糸乱れぬ集団行動を目にするのがあまり好きでない。 マスゲームとか、軍隊の行進を見ると、ついブーイングしてしまう。いや、誇張ではなくて、本当にBoooo!とやるのだ。半ば、自分でも意識せずに。 しかし、例外的…

平穏の日

もし、非常に平穏で、なーんにもニュースらしいニュースのない日があったら、どうなるのだろうか。 まあ、平和で結構だけれども、それはそれで、あちこち困るような気がする。 新聞社では、初めのうちこそ、「今日は事件がないなあ。ひさしぶりに机でも整理…

単純化

そんなことより、もっと気にかかるのは、藤原正彦の「〜人論」が異様に単純化したものだということだ。 いや、「〜人論」を単純化(短絡化といったほうがいいかもしれない)するのは、彼に限った話ではない。 しかし、「国家の品格」は何十万部だか、相当な…

国家の品格

藤原正彦の「国家の品格」を読んでみた。 細かいところで納得できないところや、おそらくは間違い、勘違いと思われるところは多い。 それらを書き並べていくと、下手すると、新書一冊分できてしまいそうだ。 なので、大づかみの話だけしたいと思う。 第四章…

レッドバンド

ホワイトバンドを模して、レッドバンドというキャンペーンを展開してみたらどうかと考えた。 メッセージは、ずばり、これだ。 ほっとけない、俺のまずしさ よくわからんけど、ファッショナブルだし、洒落っぽくていいじゃないか。お金は大切だが、洒落る心意…

・と☆

「一寸の虫にも五分の魂」という言葉がある。 一寸だから約3cm。バファリンの半分はやさしさでできており、3cmの虫の5%は魂でできている、という意味だ(嘘だ)。 まあしかし、ナメておったらひどい目に会うということは、実際、あるわけで、そこらへんの犬…

の壁

養老猛司が「超バカの壁」と出たときには驚いた。 次はどうするのだろうか。「ウルトラ・バカの壁」と来るのだろうか、それとも「巨バカの壁」か、「アルチメット・バカの壁」か。 アルチメット・バカ、迫力あるなあ。どんなやつだか、さっぱりわからんけど…

負けず嫌い

わたしはこう見えて(どう見えるか知らない人がほとんどだろうけど)、負けず嫌いである。 仕事であれ、スポーツであれ、競争、勝負に関わることで、負けず嫌いというのは大切な要素らしい。 しかし、わたしの場合、少々問題があって、あまりに負けるのが嫌…