2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

人間には二種類いる

「人間には二種類いる。○○するやつと○○しないやつだ」という言い回しがあって、なかなか気に入っている。 二分できる話ならたいてい通用するのがよいところで、例えば、「人間には二種類いる。壁を前にしてよじ登るやつと諦めるやつだ」でもよいし、「利用す…

尾籠な話

今日は尾籠な話なので、その手の話の苦手な方はご容赦を。 ここ何日か風邪気味で、といっても熱はなく、もっぱら腹のほうに来た。人間が生きるということの辛さを思い知らされた。お釈迦様も胃腸が弱かったそうだから、きっとそのような背景もあって、人間の…

虎の威を借る

この間のブログでは、漱石先生も若冲を買っていなかったようだ、というようなことを書いた。漱石先生もそう言っておるのだ、という典型的な虎の威を借るパターンである。 虎の威の借り先としては、夏目漱石と森鴎外が便利である。このふたりが言っている、と…

絵と厚み、深み

昨日は伊藤若沖の生誕296年(かなんかそのあたり)で、Googleのトップのイラストにあしらわれて(たぶん、日本のみ)、一部で話題になったようだ。 若沖は、時折注目を集めては廃れる画家らしく、しかもそれは現代に限ったことではないようで、何の本だった…

ヤンキー座りの起源

映画「息もできない」を見た。随分前から見たいと思っていたが、レンタルビデオ屋でいつも借りられていた。 予告編はいかにも映画の宣伝的に誇大な表現が躍っているが、本編は暴力や心の動きを淡々と撮っている感じである。音楽の使用も最小限で、それが効果…

語り物盛衰

日本には語り物の系譜というのがあって、能や謡曲、平曲から浄瑠璃、浪花節まで芸能の大きな柱だった。浄瑠璃はさらに、義太夫節、豊後節、常磐津節、富本節、清元節、新内節などに分化していく(んだそうだ)。正直、おれにはどれがどうというのはよくわか…