2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

正しいヒョ〜ゲン

ちょっと話は変わるが、柳田国男に方言周圏説というのがあって、簡単に言うと、中央から遠ざかるほど、古い時代にできあがった日本語の言葉が残っている、というものだ。 ウロ覚えなので間違っていたら指摘していただきたいが、昔は今ほど地方間の交流がなか…

トキメキの10代

もうだいぶ昔のことだが、グラフィックデザイナーの長友啓典さんにお会いしたことがある。 どうしてそうなったのかは忘れたが、10代の女の子達が描く丸文字や変体少女文字の話になった。 長友さんは、 「面白いよねえ、ああいうのは。もっと出てこんかな、と…

飛ぶ姿

ヒーローはよく空を飛ぶ。 スーパーマンしかり、鉄腕アトムしかり、ウルトラマンしかり、サイボーグ009しかり。 まあ、飛ぶのはかまわないが、ほとんど全てのヒーローがうつぶせの姿勢で飛ぶのは、なぜだろうか。 たまには仰向けに飛ぶやつがいたっていいと…

人生

磁力の強い言葉というのがあって、例えば、「人生」というのがそうだ。 この言葉を持ち出しておけば、何となく、真摯に、深そうに見える。 よくあるパターンに、「人生は○○だ」というのがある。「○○」のところにはテキトーに単語を入れればよい。 テキトーに…

ピアノマン

イギリスで「ピアノマン」が見つかってから、2カ月近くが経つ。 正体が判明したという話は聞かないから、まだ“ミステリー”のままなのだろう。 ご存じない方のために簡単に説明しておくと、今年4月、イギリスのシェッピー島で、海岸をさまよっている若い男性…

過剰な人

同病相憐れむ、というのだろうか、同じ悩みを持っている人には同情の気持ちが湧きやすい。 例えば、頭痛持ちには、頭痛のせいでやる気の起こらない人の気持ちがよくわかる。 逆に、あまり自分が体験したことのない悩みだと、多少の想像はできても、なかなか…

ブッダ

とても尊いのに、なぜか笑いを呼ぶ方がいらっしゃる。 ブッダ が、そのお方だ。 漢字で「仏陀」と書くとそうでもないのだが、カタカナになると、妙に可笑しい。 例えば、英国が仏教国になったとする。 サッカーのイングランド代表の試合前、スタジアムにこん…

疲れました?

昨日の日記に、「疲れました」と検索してアクセスしてきた人が延べ4名いた。 いったい、どんなページを探していたのだろう? ▲一番上の日記へ

素直になれなくて

先日(id:yinamoto:20050511)、取り上げたニック・ホーンビィの「ソングブック」(森田義信訳、新潮文庫、ISBN:4102202153)にこんな一節がある。 ぼくは基本的に、複雑で知的なものほど音楽としては上等だとする意見には絶対反対の立場をとる。音楽はそん…

真相を探る

先日、写真部の集まりがあり、この話をした。 写真部というのは、各自が撮った写真を見せ合っては、自画自賛したり、他のやつの写真をボロクソにけなしたりしている、実に醜い集団だ。 しかし、脱退すると、“幸運を呼ぶネックレス”の広告に、顔写真とともに…

浮かぶ話

高校生のときのことだ。 深夜に目が覚めた。 仰向けに寝ていたのだが、そのままの体勢で体がすーっと浮かび上がった。 金縛りにあったようで、体をコントロールできない。「わ、わ、何だ、何だ?!」と焦った。 1メートル以上浮かんだところで止まり、今度は水…

東京美人手帖

今日はあまり時間がないので、さっさと行く。ゴメンヨ! 電車に乗って、ぼんやり中吊り広告を見ていた。 私はあまり雑誌を読まないが、中吊り広告や新聞広告などに載る見出しはよく楽しんでいる。 その中吊り広告は「FRaU」という女性誌のもので、「東京美人…

鸚鵡

タイトルは「おうむ」と読む。手書きではとても書けない。薔薇より難しいんじゃないか。 友達のKに聞いた話だ。 Kが高校生のとき、同級生のサトシ君と動物園に行った。なぜ男ふたりで動物園なんぞという色気のないところへ行ったのかは、わからない。 Kが猿…

ニヒリズム

ニヒリズムというのも、なかなか広く、深いものがあるらしい。 日本では、「虚無主義」と訳されているけれども、実際にはいろんな態度があるようだ。 今までの秩序・価値は否定しちゃうもんねー、別の何かを頑張っちゃうもんねー、というのもあれば、とにか…

シモネタ

昨日、直球ど真ん中のシモネタを書いた。 言葉をひっくり返して、ついでに一文字を鏡文字にしたら、全然異質なものが出てきたので、驚き、呆れ、これはご報告せねば、と思ったのだ。 私はシモネタは嫌いではないが、うまくやるのは難しいと思っている。 まず…

タイトルはできたけれど

今日の日記には、シモネタ、それも、婉曲なものや、隠微なものではなく、ストレート、直球ど真ん中のものが含まれる。 その手のネタが嫌いな方は、他のところにいらっしゃったほうがいいだろう。 たとえば、このようなサイトで、やわらかなる時間を過ごされ…

社歌

社歌のある会社ってどのくらいあるのだろうか。 また、社歌があったとして、社員は何%がソラで歌えるのだろう。 会社というのは機能的なほうがいいだろうから、別に社歌なんかなくったって問題はない。 「団結」とか、「いい意味で家族的」といった空気を醸…

今日も校歌

校歌があるのは日本の学校ばかりではない。 Googleで「school song」と検索したら、St. Charles North High Schoolというところの校歌のページがトップに来た。 米イリノイ州の高校らしい。 ・St. Charles North High School - School Song 一読して、(日本…

校歌

日本のほとんどあらゆる学校に校歌があるが、あれはなぜだろう。 そんなこと、考えたこともない人のほうが多いだろうが、世紀の大発見というのはしばしばそんな意外な疑問から生まれるのだ。 今、とっさに意外な疑問から生まれた世紀の大発見の例を思いつか…

道程

詩で感動したことのほとんどない人間で、つらつら思い返してみれば、中学の頃に萩原朔太郎の青い猫がどうしたこうしたという詩に「へええ」と思ったくらいしか記憶にない。 中学か高校の教科書に載っていた宮沢賢治の「永訣の朝」では、教わるまで「あめゆじ…

名刺交換

どうも、名刺交換が苦手だ。 まず、タイミングがとりづらい。 例えば、初めての打ち合わせの会議室で、仲立ちする人と、初対面の人。 仲立ちする人がお茶を頼むか何かで席を外す。 初対面の人とふたりっきりになる。 おもむろに立ち上がり、名刺を取り出して…

泉州ことば辞典

同じサイト内には、泉州ことば辞典というページもある。 ・泉州ことば辞典 「だんじり祭り見物のとき、耳慣れない言葉に『?』となったら、ちょっと参考にしてください」と注意書きがあって、こんな言葉が並んでいる。 「あかなしょ」 だめだ 「いうちゃら」…

だんじり祭

昨日、ちらりと書いた「だんじり」だが、お祭りに出てくる山車(だし)のことである。 関西を中心に西日本でそう呼ぶらしいが、何と言っても、大阪・岸和田の「だんじり祭」が有名なので、「だんじりといえば岸和田」という公式ができている。 岸和田の住民…

「涙は心の汗だ!」という言葉がある。 今、素早くインターネットで調べると、ドラマ「飛び出せ青春」で中村雅俊が言った台詞なのだそうだ。 そういう情報が、十数秒で得られるのだから、便利な世の中になったものである。 便利な世の中ではあるが、別に中村…

清原

清原のだんじり化がますます進んでいる。 ・昨日の清原(デイリースポーツのサイトより) こちらは、ライオンズ入団当初の清原。 ・ルーキー時代の清原(NHKのサイトより)

グルーヴと共感

さて、知らない曲についての批評があったとして、それは読み手にとって面白いのだろうか。 たとえば、サンタナの「君に捧げるサンバ」の章から。 「セクシー」という言葉で語られる音楽はあまたあるけれど、でもそれが、実際愛をかわすときに耳にしていたい…

歌詞は詩じゃなくてよい

まず、この人のいいところは、自分がいいと思ったものに対して忠実なところだ。他の誰かさん(音楽評論家だの、音楽マニアだの、“〜すべき”論者だの)の意見に左右されない。誠実な人だと思う。 いや、以前は左右されたことがあるだろうし、今だって、多少は…

ソングブック

昨日、ちらりと触れたニック・ホーンビィの「ソングブック」(森田義信訳、新潮文庫、ISBN:4102202153)はとても面白い。 ホーンビィはイギリスのベストセラー作家だそうだけれども、私は昨日まで全然知らなかった。 ヴァン・モリソンの「キャラバン」の歌詞…

キャラバン

一方で、「キャラバン」のほうは、私の英語力ではうまく訳せない。 ・Van Morrison - Official Website〜Caravan 特に、“Then we can get down to what is really wrong”というところ(「これでじっくりと過ちを犯せる」だろうか?)がわからない。 また、“S…

アイルランドの子守歌

一昨日に書いた「ラスト・ワルツ」(id:yinamoto:20050508)の続き。興味ない人にはスンマセン。 「ラスト・ワルツ」のサントラCDを買った。 DVDを持っているからサントラはいらないや、と思っていたのだが、オロカであった。映画に未収録の曲が入っているし…