2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

コップの中の嵐その1

最近、ヴィジュアルな著作物についての興味深い出来事が、3件起きた。 と書き出してはみたものの、実はあまり考えがまとまっていない。 まあ、いつもの出たとこ勝負なのだが、今日の話は多少、理屈もからみそうだ。ぼんやりと頭の中に漂っていることはあるの…

座る

一昨日のコメント欄に書いたが、じっと座っていることに耐えられない。 これは昔からそうで、小・中学生の頃、授業でずっと机についていることが苦痛でしょうがなかった。 よく先生にツッコミを入れてまぎらわしていたが、同級生には大いに迷惑だったろう。…

古びる

タイトルを書いてから気づいたのだが、「古びる」と「キル・ビル」は一文字違いである。だからどうしたと訊かれても困るが。 田舎の古い家の外壁や塀に、時々、商品を広告する小さな看板がかかっていることがある。ホーロー看板と呼ぶのだそうだ。 ・ホーロ…

社名

自分で会社を作るとしたら、どんな名前がいいか、考えてみたい。 といっても、実際に会社を作る予定もつもりも、今のところ、ない。 わたしのような零細個人事業主だと、会社にするメリットがあまりないのだ。 登記の手続きが面倒くさいうえに、税金もややこ…

ファッションの魔術

昔、もう十数年前になるだろうか、北欧に行ったとき、面白い発見をした。 北欧のファッションの広告には、ラテン系のモデルが圧倒的に多いのだ。 わたしは、金髪白肌の国に来たと思っていたから、なんで広告はラテン系ばかりなのだ?!、と不思議に思った。 し…

遠いなあ

ここ数年、中年男性向けのファッション誌がぽつぽつと出てきているようだ。 たぶん、「LEON」が当たったからだろうと思う。 2匹目どころか、3匹目、4匹目のドジョウを狙うのは、出版業界の常である。 そうして、例えば、4匹目は辛うじて生き残るが、2匹目、3…

HACHI

「NANA」という作品が売れているということは知っている。ただ、漫画も映画も見ていない。 いろいろと漏れ聞く話からすると、田舎から上京したナナと奈々という娘ふたりがそれぞれ歌手になったり、恋をしたり、と、そういうお話らしい。 いえ、何も文句はご…

はるかな尾瀬

「夏の思い出」という有名な歌がある。 夏がくれば思い出す はるかな尾瀬 遠い空 というアレだ。 この歌が広まるまで、尾瀬はそれほど有名な場所ではなかったそうだ。 ところが、歌のせいで尾瀬は有名となり、観光客がどっと押しかけるようになった。まあ、C…

世界遺産

NEWSWEEK日本版の新聞広告の見出しに、こんなのがあった。 スペシャルリポート 年間8億人が旅する時代に緊急提言! 世界遺産が危ない ●ルクソール、モルディブ、万里の長城…今すぐ訪れておくべき7大スポット ●環境破壊の火に油、観光公害をもたらしたユネス…

結婚相談所

きちんと調べたわけではないけれども、結婚相談所の広告のモデルになるのは、たいてい未婚の女性なのではないか。 もしそうだとすると、「いいパートナーが見つかります」という信憑性の点では、どうなのだろう。 吸引力がほしいから若くてきれいなタレント…

未来の古語

文明がいったん破壊されて三千年後か、徒然なるままにひぐらし時間が経ってしまって歴史のアルツハイマー現象が起きてからかわからないけれども、後の世の人が現代の文章を発掘したら、一番多く目にするのは、インターネット上の文章ではないか(パソコンの…

博物館の娘達

昨日、東京国立博物館に行ってきた。何となく、数年に一回くらいの割合で行く。 東京国立博物館は、展示物に優れたものが多いのだが、全体的に散漫な印象がある。 例えば、「日本刀をいろいろ見たい」とか、「鎌倉時代の絵画について知りたい」というふうに…

笑いの手法について考えること

あるあるの笑いは受け手に「あるある」と思ってもらえなければ、「何ですか、それ?」で終わってしまう。 「子供の頃、そういうの、あったねえ」というタイプの笑いは、別の世代には、共通体験がないせいで通用しないことも多い。 そういうタイプの若手お笑…

落語のあるある

考えてみれば、落語のオーソドックスなくすぐりにも、あるあるの笑いは多い。 例えば、「品川心中」という噺がある。 昔は品川の遊郭で一番人気だったお染が、いささかトウがたって、人気が落ちてきた。衣がえするお金もなく、みじめな気分になって、死んで…

あるあるの笑い

あるある探検隊、というお笑いのコンビがいて、いい名前だな、と思う(追記:「あるある探検隊」はネタのことで、コンビ名は「レギュラー」でした)。 「ああ、そういうの、あるある」というのは、笑いの手法の中でも代表的なもののひとつだ。 そういう笑い…

大阪のブランド品

昨日一番のニュースは、偽ブランド品を中国から仕入れて売っていた男が逮捕された、というやつだろう。 自宅マンションから見つかったのはルイ・ヴィトンの偽物319種(!)683点。中にはルイ・ヴィトンのロゴ入り麻雀パイや扇子もあったという。 容疑者は大…

音楽の状況

スーパーで買い物をしていて、BGMに「ロッキーのテーマ」がかかっていることに気づいた。 ♪パーパパ、パーパパ、パーパーパ、と、例のファンファーレが鳴り、後半にはちゃんと女声コーラスが入っている。原曲らしい。 買い物している主婦のミナサンの闘志を…

音楽ダウンロードの未来について

世の中、面白いなあ↓。人生はやっぱりいいものです。 ・タクシー運転手がコンピューター専門家と間違われて生放送に出演 → 何となく音楽ダウンロードの未来を語る 「コンゴ出身の三波伸介」とでも言うべきガイ・ゴーマさんの表情と、「何となく語る」ところ…

負のパワー

昨日は、ロックンローラーとして負のパワーを炸裂させました。 お読みになった方の中には、あるいは、不快を覚えられた方もいらっしゃるかもしれません。 わたしも書きながら、「何をエラソーに書いているんだ、この馬鹿は!」と怒り狂っておりました。 ラー…

ロックンローラー

わたしは精神的にはロックンローラーだ。古いタイプの。 ロッカーではない。あくまでロックンローラーである。 自分の名前をアルファベットにして喜んでいる馬鹿どもと一緒にしないでほしい。 時代的には、1960年代から1970年代初頭くらいの精神のココロだ。…

春画

浮世絵に、春画という、男女のあられもない様を描いたものがある。 あれ、見るたびに、江戸時代の人はああいうものでコーフンできたのだろうか、と思う。 もっとも、わたしがそんなふうに思うのは、ポルノに溢れる現代に生きているからかもしれない。 時代、…

日本の誇る

わたしはどうも「誇る」ということが苦手なタチだ。 特に自分のしたこと、作ったものでもないのに、同じ土地で生まれ育ったからという理由だけで誇る、ということができない。 他人がそういうことをしているのも、つい白目で見がちである。 例えば、源氏物語…

誠意

自分で言うのも何だが、わたしは誠意ある男で、新撰組のハッピのように(あれは羽織か……)、背中に「誠」と書いてあるくらいである。 もっとも、その下に小さく「かっ?!」という文字も入っているのだが。 生まれた直後には、七歩歩いた後に静かに端座して、…

坊っちゃん、どうよ

ま、松山のことは放っておいて。 以前から、テレビなどでドラマにするときの坊っちゃんとマドンナの描き方に疑問を持っている。 テレビなどでドラマ化するとき、坊っちゃんはたいてい無鉄砲な好漢に描かれる。 しかし、小説を読むと、無鉄砲は無鉄砲だが、実…

松山、どうよ

昨日書いた東北の松島もナニなのだが、四国の松山も今、ナニのようなのである。 ……と書かれても、読んでる方はさっぱりわからないだろう。それはそうだ。書いているほうもさっぱりわからないのだから。 ともあれ、松山だ。 先日、ニュースで見たのだが、今年…

松島か?

あんまり投げ遣りだったり、疲れ切っていたり、というのも可哀想なので、ここで芭蕉にファイト一発リポビタンDを飲んでもらおう。 たちまち元気ハツラツ。それはオロナミンCだが細かいことはいいとして、芭蕉は旅を行く足取りも軽く、心ウキウキワクワクであ…

ああ松島や

「松島や ああ松島や 松島や」は芭蕉の作であると、わたしは、前言をカンタンに撤回して、ここに断言する。 理由は単純で、そっちのほうが引きずり落としがいがあるからだ。 で、芭蕉は松島の風景にあまりに感動してこの句を作ったことになっているが、本当…

松島や

松尾芭蕉作とされる、「松島や ああ松島や 松島や」という句がある。 芭蕉が、陸前の名勝、松島に行ったとき、あまりの絶景に絶句して悶絶したという逸話で有名だ。いや、悶絶したというのは今、作ったのだが。 で、そのときに「松島や ああ松島や 松島や」…

制服でにっこり

日経新聞や日刊工業新聞などの新製品情報欄に、製品と制服姿の若い女性の写真が、小さく出ることがある。 女性は、カメラとか、小型液晶モニターとか、何かよくわからんボックス状の製品を、小さなものなら手に載せ、大きなものならテーブルに置いて、にっこ…

イナモト・ヨシノリのある種の猿の惑星

「猿の惑星」をモデルに、こんなSFのストーリーを思いついた。 宇宙探査を終えた宇宙船が地球に帰還した。 冷凍冬眠から醒めた主人公(チャールトン・ヘストン)達が外に出てみると、様子がおかしい。 白黒黄色と皮膚の色がさまざまな人々がいる。 建物のデ…