2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

さらに恐るべき魔法

ブギウギの原産はアメリカだが、日本にもこれに匹敵する魔法の言葉がある。いや、もしかしたら、ブギウギよりその破壊力は強力かもしれない。 音頭 である。 音頭の凄いところは、ブルースやブギウギが何かしらのドラマを感じさせるのに対して、ストーリー性…

浮かれ踊る魔法

ところが、魔法にはそれを打ち消す魔法が存在する。古今東西、さまざまな伝説・民話・童話が、そのことを伝えてきた。 「ブルース」にも、その効果を打ち消してしまう言葉がある。 ブギウギ これである。 ブギウギの手にかかれば、「郵政民営化ブルース」の…

哀しみの魔法

言葉には魔術的な力があって、たとえば、初対面の女性に「○○○○してください」と言っただけで、いきなり頬にビンタが飛んでくる*1。 あるいは、会社で子どものいる女性に「犬や猫でも子どもは母親が育てるのに〜」という言葉を発すると、裁判に訴えられる。 …

年齢不詳

年齢の話が続くが、大して意味はない。単なる惰性だ。 どうも、昔から、年齢不詳と見られることが多い。 「昔から」、といっても、幼稚園の頃はそうでもなかった。水色の制服に黄色い帽子をかぶって、保母さん達のスカートめくりに明け暮れる(当時、園児の…

卑近に

女性週刊誌が常用する手口に、名前に年齢を付す、というものがある。たとえば、今日の女性自身の新聞広告から、いくつか見出しを引っ張ってみよう。 桜田淳子(46)一家5人“東京移住”もう一度芸能界へ……出直し生活 百恵さん(46)“浪人二男”大学進学で叶った…

竹島に端を発して罵倒する人々

竹島をめぐる歴史的問題や政治的問題については、語るに必要な知識もなければ、さほどの興味もない。 しかし、この問題に端を発して、お互い、相手側の集団を“アイツラ”調で、大ざっぱに罵倒しあう人々の姿を見ると、谷岡ヤスジの牛と化して、「あのなあ」と…

年齢

おそらく、出身大学を知りたがる人に似て、あまりいい癖(へき)ではないのだろうが、つい人の年齢を知りたくなってしまう。 いや、自分でも理由はよくわからないのだが、直接会う人の年齢を知りたいとは思わない。知っても、ふーん、程度だ。 ところが、活…

テストの回答

と、上では書いておきながら、やっぱり、「若いっていい」、と思うページ。 ・面白いテストの回答集 いや、「若いって面白い」かな。でも、こんなことを書けるのも学校時代くらいだから、やっぱり、「若いっていい」なのだろう。 ▲一番上の日記へ

人の四季

昨日に続いて、格言で始める。 「お若いですね、と言われたら、年をとったと思え」 これも、真理だ。 一応、説明しておくと、相手がそもそも「この人は年をとっている」と思っているからこそ、「(それに比べて)お若いですね」と言う、と、まあ、そんな意味…

ローマ

私が好きな格言に、SF作家の横田順彌がつくった、この二本がある。 「老婆は一日にしてならず」 「全ての道は老婆に通ず」 真理だ。女性のミナサンよ、諦めが肝腎です。 単にローマを老婆と言い換えただけなのだが、そこには、オリジナルの「ローマは一日に…

荒行

荒行(あらぎょう)というものがあって、男の血を騒がせる。 古来、修行者によって行われてきたもので、滝に打たれたり、火の中に飛び込んだりと、自ら乱暴なことをするのだ。なぜそんなことをするかというと――実はよくわからない。何しろ、やってみたことが…

佐賀県庁は素敵

昨日、佐賀県について書いた。きっかけは、こんな新聞広告を見たからだった。 「佐賀を撮る、佐賀で創る。アジアのハリウッド構想」 最初、私はちょっと勘違いをした。 佐賀に、映画スタジオを誘致するのかと思ったのだ。 筑紫山地の一角に、あの有名な「HOL…

佐賀

佐賀にお住まいの方、および佐賀を愛する方には申し訳ないのだが、どうも、佐賀県というのはからかわれやすいようである。 昨年だったか、一昨年だったか、はなわの「佐賀県」がヒットした。 佐賀県出身のはなわが、生まれ故郷のイケてなさをネタにした歌だ…

なんかねえ、な言葉

言葉に対する感覚というのは人それぞれだから、好き嫌いも当然、人によって違う。食べ物の好き嫌いと同じである。 これから書くのは、あくまで私が「なんかねえ」と感じる言葉だ。いい悪いとか、正しい間違っているとは関係ない。 言ってみれば、「私はチョ…

小ネタ

「全裸の大将放浪記」 というのがあったら、嫌だな。「全」の字つけただけなのに。 ▲一番上の日記へ

ある目覚め

昨日、脅迫状について書いてから思ったのだが、グリコ森永方式とでもいうのだろうか、あの新聞や雑誌の見出しを切り抜いて脅迫状に仕立てるのは、なかなか手間のいる作業だと思う。 ・[参考]マイ脅迫状 まず指紋が残らないように手袋をはめる。髪の毛が落…

脅迫状

世の中にはいろいろと面白いことを考える人がいるものだ。 ・脅迫状作成スクリプト でもって、私が作ってみた脅迫状。 ・マイ脅迫状 悪用はしないでくださいね。 ▲一番上の日記へ

♪チャラッカチャンタ〜ラ

音楽の好きな人には割にあることと思うが、頭の中でずーっと曲が鳴り続けるときがある。下手すると一日中、断続的に一曲が繰り返されるのだ。 ここ四、五日、それでいささか困ったことになっている。 頭の中で響き続けているのが、小唄というのだろうか、志…

正論の男

「三つ子の魂百まで」というが、人間、確かにガキの頃から変わらない部分がある。 私の場合は、小さい時分から正論を唱えてきた。今でも、唱えているつもりだ。 もっとも、たいていの人が、自分の考えることを正論だと思うものだが。 「もしかしたら間違って…

自著を語る

宣伝を兼ねて、というか、もろ宣伝のために、ひさびさに拙著「当面の敵」(ISBN:4794213794)について書く。 この本は、この日記の、昨年まで4年分の中から、特にくだらないものを選んだものだ。 1年につきだいたい十数本だから、かなりの濃度である。何の濃…

史上最低のコピー

私が知っている範囲で、史上最低のコピーは「生めよ殖やせよ」である。スローガンとするべきなのかもしれないが、ここではあえてコピーと呼ぶ。 「生めよ殖やせよ」は、1941年1月23日、当時の政府が閣議決定した「人口政策要項」に、付随して作られたのだそ…

人類、北上す

以前から私には理解できないことがある。 “人はなぜ長期休暇になると、南国へ行きたがるのか?” 正月だ、ゴールデンウィークだ、夏休みだ、となると、日本の多くの人が、ハワイだ、グアムだ、バリだ、プーケットだ、と南国へ向かう。 フランス人はヴァカンス…

土左衛門

水死体のことを土左衛門ともいう。もっとも、今では時代劇か落語くらいでしか聞かない言葉だけれども。 広辞苑によれば、由来はこうだそうだ。 どざえもん【土左衛門】(享保頃の江戸の力士、成瀬川土左衛門の身体が肥大であったので、世人が溺死人の膨れあ…

キーワード・レース

3月10日の日記(id:yinamoto:20050310)に「『女子アナ』と書くと、きっと、はてなのキーワードや、インターネットの検索で来る人がいるんだろうな」と書いた。 以前に「ヘアヌード」という言葉を書いたら、はてなのヘアヌードのキーワードページ(下線を引…

メールアドレスを存じない、ある方へ

ナマコとして人生をテキトーにやり過ごしている私が、こんなエラソーなことを言うのもチャンチャラおかしいのですが、テレビゲームではないのだから、過ぎてしまったことのリセットは、どうしたってできませんよね。 でも、テンパってもいいことはないので、…

小島伸幸

だいぶ前に書いた覚えがあるのだけれども、日本のスポーツについての読み物、ドキュメンタリーは、「人間ドラマ」に仕立てるものが多い。 出来のよしあしはいろいろだから一概には言えないけれども、下手にやると、お涙頂戴的安物ドラマに堕してしまう。 ア…

愛憎無関心

マザー・テレサの有名な言葉に、「愛の反対は憎しみではない。無関心である」というものがある。 名言だ。今、書き記した瞬間にユニセフに募金しそうになった。 しかし、実際のところはどうなのだろう。 数学的に捉えると、あくまで直感だが、グラフの0が無…

衝撃が走った

「○○に衝撃が走った」という表現がある。新聞や雑誌の報道記事によく出てくる。「○○」の部分には、いろいろな組織・地名が入るけれども、永田町や兜町である場合が多いようだ。 たとえば、今朝の朝日新聞に、「漫画の主人公とミズノが契約 野球用具を独占提…

女子アナ

「女子アナ」と書くと、きっと、はてなのキーワードや、インターネットの検索で来る人がいるんだろうな。 相変わらず、海外から“panchira“と検索して来る人は絶えないし。いや、最近、さらにその数を増している。 あらかじめ申し上げておきますが、女子アナ…

名は体を

「名は体を表す」という言葉がある。名前は、実体がどういうものであるかを示す、というような意味だ。 まあ、そういうケースもあるのだろうが、一方で、「名は体を作る」とか、「名は体を感じさせる」ということもあるんじゃないか。 たとえば、昨日、ちら…