「女子アナ」と書くと、きっと、はてなのキーワードや、インターネットの検索で来る人がいるんだろうな。
相変わらず、海外から“panchira“と検索して来る人は絶えないし。いや、最近、さらにその数を増している。
あらかじめ申し上げておきますが、女子アナ方面のウキウキ楽しい情報は、ここには出てきません。ゴメンヨ×ゴメンヨ×ゴメンヨ×……ゴメンヨ! ゴメンヨn!。
私はあまりテレビを見ないので、女子アナの名前をほとんど知らない。
何しろ、まず、ぱっと名前が出てくる女子アナが、NHKの加賀見幸子さん、だ。おれもシブいね。昆布茶だね。
(後記:加賀見幸子ではなくて、加賀美幸子、だそうです。お詫びして、以後の文章では訂正いたします)
ちなみに、加賀美幸子さんは、確か、土曜日の深夜にラジオを担当している。たまに飲んでタクシーで帰ると、運転手がその番組をつけていることがある。
冗談はなしで、ゆっくりしたテンポで語る。ゲストと話をするときは、ちょっと緊張したような口調で、「ハイ」、「ハイ」と律儀に相づちを打つ。
流れる曲はクラシックが中心だ。ブダペスト交響楽団か何かそんなような、その道では有名なのかもしれないが、私は全然知らない人々によるメンデルスゾーンだか、スメタナだか、グリーグだか。居眠り運転を引き起こしそうな語りと選曲が多いんだけど、大丈夫なんだろうか。
酔っぱらって、わあわあアホな話をして、カラオケで大勝負に出てスティーヴィー・ワンダーに挑むが見事に自爆し、タクシーの中でコートの襟に深く頭を沈めながら、加賀美幸子さんのラジオを聞いていると、「おれ、東京で何してんだろ。母ちゃん……」という気分になる。
そんなことは、どうでもいい。
確か、NHKのニュース10は有働由美子、テレビ朝日の報道ステーションは河野景子、TBSのニュース23は草野満代だったかな。あ、あと、小宮悦子と安藤優子も知っている。
(後記:報道ステーションは河野明子さんでした。河野景子は貴乃花親方の奥さんです。お詫びして訂正いたします)
他は姓はわかっても下の名前がわからないとか、顔は知っているけれど名前は知らないとか、そういう人ばかりだ。それで特に困らないし。
で、ですね、何でこういうことを書き始めたかというと、例のフジテレビとライブドアの買収合戦。
あのフジテレビ側の記者会見、フジテレビからの報告は女子アナに任せたらどうだろう。
いや、質疑応答は、当然、責任のある人が責任を持って責任を果たさなければならないから、日枝会長がやればいい。
しかし、単純な事実関係についての報告は女子アナがやったほうがいいと思うのだ。
「TOBを行った結果、フジテレビが、ついにニッポン放送の発行済み株式総数の、36.47%を獲得しました〜!」
と、何か知らんが、陽気にぱーっと騒げばいい。横では、ディレクターが丸めた台本をぐるぐる回して、会場に拍手を指示する。時々、とんねるずの番組のように、スタッフのわざとらしい笑い声が効果音として反響する。
それがテレビ局としての態度の一貫性だと思うのだ。あの記者会見では、日枝会長、カミカミだったしね。
別に皮肉とか、風刺のつもりはない。ただのつまらない冗談だ。