2009-01-01から1年間の記事一覧

電子レンジの思い出

だいたい、マイクロウェーブを物体に照射して熱反応を起こす、などというものすごいものを家庭で気軽に使っているところからして、何か間違っている気もするのだ。 朝、寝ぼけて、缶コーヒーを金属缶のまま電子レンジに入れて温めたことがある。ジリジリジリ…

家庭内テロについて

現代の日本に生きる我々の多くは、実にたくさんの電化製品を使っている。たいがいは操作がさほど難しくないものだから何の気なしに使っているが、改めて考えるとそれぞれの製品が内に抱える潜在能力というのはすごいものだと思うのだ。 たとえば、電子レンジ…

ナルホドですねー

人間の了見が狭いせいか、気になる言葉というのが時々ある。最近では、「ナルホドですねー」 というのがそうで、流行っているのかどうか知らないが、ここ半年ほどで複数人から耳にした。それも軽めの業種のコンサルタントあるいはそれに類する人々からで、コ…

ほんの少しの勇気がなくて

ほんの少しの勇気がなくて、できないことということが、生きていれば多々ある。そうして、そのとき、ほんの少しの勇気がもしあったなら、人生は変わっていたかもしれない。 わたしはよく近所のレンタルビデオ屋で映画のDVDを借りて見る。支払いはたいがいカ…

こうなりゃ、死ぬまで生きてやる。

言葉というのは、意味内容でわかったりわかられたりしているようなふうに捉えがちだけれども、必ずしもそうではない。 ふとこんなセリフを思いついた。 こうなりゃ、死ぬまで生きてやる。 何の、ということもないが、まあ、コピーなんかで使われそうな言い回…

通り名

今のR&Bやソウルのことはよく知らないが、昔のR&Bやソウルの有名どころには、それぞれ通り名があったようだ。 例えば、サム・クックなら「Mr.ソウル」。マーヴィン・ゲイなら「マーヴェラス・マーヴィン・ゲイ」。サム&デイブは「ダブル・ダイナマイト」。 …

アンチエイジング

広告などで目にするたびにひっかかるのだが、「アンチエイジング」というのはハテどうなのだろう。「アンチ」というのは、「アンチ巨人」なんかのアンチで、まあ、拒否しているわけである。「年とりたかないわよ」というのは、始皇帝の昔から、あるいはもっ…

スナック・ロマン紀行

男も三十五を過ぎれば、行きつけのスナックの一つや二つを持たねばならぬ。 なんてことはもちろん全然ないが、まあ、行き慣れたスナックがあれば、楽しそうではある。 しかしながら、スナックというのはハードルが高い。まず、外からほとんど中が見えない(…

チャック

チャックといっても、ウィルソンについて語りたいわけではない。開け閉めするチャックの話である。 わたしは三次元の形状の把握というのが苦手で、ちょっと複雑な形状のものを頭の中で想像しようとすると、こんがらがる。 で、チャックの仕組みというのを考…

十二人の怒れる男

十二人の怒れる男 [DVD]出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン発売日: 2006/11/24メディア: DVD購入: 3人 クリック: 95回この商品を含むブログ (105件) を見る 近所のTSUTAYAで借りて、見た。アメリカの陪審員を扱った有…

不純物

都々逸の通信講座というのがあって、広告の売り文句に「日本人の心の源」とあった。こういうのを野暮と呼ぶんではないかと思う。 都々逸には色っぽい、艶っぽい文句が多い(色里で発達したからだろう)。例えば、 世間へたてつく小さな意地が ほろりとけそな…

父母の東京物語

田舎から父母が東京に出てきた。 1日付き合うはずが、畠山記念館から六本木ヒルズまで連れて行って、仕事の都合で昼過ぎにはサイナラした。父母はその後、ふたりでお台場に行き、船で月島に渡ってもんじゃ焼きを食べてホテルに帰ったそうだ。まるで小津安二…

SMOKE

SMOKE [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2002/03/20メディア: DVD購入: 1人 クリック: 36回この商品を含むブログ (87件) を見る しみじみとしたよい映画。ハーヴェイ・カイテルとウィリアム・ハート、フォレスト・ウイテカーの共演で、脚本が…

イルカ、クジラにまつわる欺瞞

わたしは、気に入らないものを見るとブーイングをする癖があって、映画なんかを見ながら反射的にブーとやってしまうことがある。例えば、近頃はディズニーのロゴや宮崎駿のアニメなんかに運悪く出くわすと、ブーと出る。 イルカやクジラを妙に持ち上げる映像…

私と脳死

先日、臓器移植改正法案が成立した。 脳死は人の死か? などという深い問題にわたしなんぞが答を出せるわけがない。さらに言うなら、こういうことに答を出せるのは、きちんと勉強してしっかり思考した人か、おっちょこちょいだけであろうと思う。 よって、こ…

寄って見る、引いて見る

近づいて見ると悲劇だが、離れて眺めると喜劇ということがよくあって、例えば、昨今の内閣・自民党のあれやこれやなんかはそんな感じがする。本人達や新聞記者にとっては真剣な話なんだろうが、ちょっと離れた視点から見ると、ドタバタ劇のおもむきがある。…

エコですか

エコ、エコと言われると、つい斜に構えた見方をしたくなるのは、もっぱらわたしがへそ曲がりだからであるが、まあしかし、泥棒にも三分の理……はちょっと違うか、ま、自分ではちょっとは理もあると思っている。 先日、こんなような自己紹介文を読んで、それは…

経済成長とは何か

いつもよくわからないのだが――というか、真面目に勉強する気がないからわからないのだが、経済成長というのは一体何が成長しているのだろうか。 いや、もちろん、経済が成長しているのだということはわかる。しかし、具体的に何が成長しているのかとなると、…

殺伐としているのかのんきなのか

遺産相続が呼ぶ美人姉妹の悲劇〜余命わずかの姉と借金まみれの妹…イケメン美容師殺人に隠された家族の愛憎…解決の鍵はストールと塩大福 今朝の新聞のテレビ欄に載っていたあるテレビドラマの惹句である。何だかもう見ないでも十分な気にもなるが、しかし、考…

歯ぎしり

口惜しいと歯ぎしりする、と言われる。が、しかし、わたしはかれこれ四十有余年生きているが、歯ぎしりする人を見たことがない。少なくとも、記憶に残っていない。まあ、あんまり目の前で口惜しい思いをされたことがないせいもあるが……。 眠っていて歯ぎしり…

羽生名人の防衛

将棋の羽生善治が名人位を防衛した。 わたしは、顔が羽生名人に似ていることもあり、羽生名人の名前が出てくると「お」と思う。感覚的には、遠縁のそのまた遠縁の人、くらいの受け止め方である。 新聞記事などを読んでいると、今回の名人戦は非常に盛り上が…

シェフの気まぐれ

フランス料理やイタリア料理の店に、カジュアルさを演出しようというのだろうか、よく「シェフの気まぐれサラダ」の類のメニューがある。 わたしの苦手なファンシーの香りがしてどうもよくない。「ね、ね、カワイイでしょ」というすり寄りを感じる。ええい、…

葉巻の似合う人/似合わない人

相変わらずの唐突な話題だが、葉巻をくわえて似合う人、似合わない人がいる。あの違いは何によるのだろうか。 似合う人の代表といえば、吉田茂であろう。写真の印象によるせいか、日本人で葉巻といえば吉田茂というくらい、強い結びつきがある。あるいは、い…

矛盾するアドバイス

ごく短期間のうちに無名からスターダムにのし上がる人というのがいて、俳優やミュージシャンにはそういうケースが多いが、その他のジャンルにもいる。ここ数年では、勝間和代さんが典型的な例ではないかと思う。最初、お金の運用指南をする人かと思っていた…

iPhone

アップルの発表したiPhone 3G Sが話題になっているようだ。 わたしも興味がないわけではないし、iPhoneを使っている人からも好意的な意見が多い。しかし、では買うかというと、たぶん、まず買わないだろう。 というのは、ソフトバンクに切り替えなければなら…

サラリーマン、再び

これまでフリーランスとして仕事してきたが、いろいろ考えて、会社勤めに戻ることにした。 このブログはなるべく毎日書こうと思っているが、もしかすると、ぽつぽつ欠けるかもしれない。 あらためてよろしくお願いします。▲

ビールの不思議

昨日に続いてビールの話。 わたしがビールと出会ったのは、子どもの頃、親の飲んでいたビールをちょっとなめさせてもらったのが最初だ。苦くて、うえっぺっぺ、とすぐにのけた。「こんなもののどこがおいしいの?」と訊ねると、親は「大人になればおいしくな…

ビールの記憶

昨日、ビールをひさしぶりに瓶で飲んで、缶より瓶のほうが味わいがあるなあ、と感じた。 実際に缶と瓶でビールの味が違うのかどうかは知らない。たとえ違ったとしても、わたしのような雑な舌では感じ取れないだろう。 瓶ビールのよさというのはもっぱら情緒…

地上デジタル放送への対応

地上デジタル放送についての案内が郵便受けに入っていた。発行元は総務省になっているので、たいていの世帯に届いているんじゃないかと思う。 中にパンフレットがあって、表には「初めて、我が家にテレビが来たときのうれしさ。」「白黒からカラーになったと…

Wolfram Alpha君との会話

Wolfram Alphaというインターネット・サービスが先月リリースされて、話題になっているようだ。これが面白いのだ。 Googleのようにテキスト入力ボックスがあるが、検索エンジンではない。開発者側もどう説明してよいか困っているのか、トップページには「計…