葉巻の似合う人/似合わない人

 相変わらずの唐突な話題だが、葉巻をくわえて似合う人、似合わない人がいる。あの違いは何によるのだろうか。

 似合う人の代表といえば、吉田茂であろう。写真の印象によるせいか、日本人で葉巻といえば吉田茂というくらい、強い結びつきがある。あるいは、いささかあざとい感じもするけれども、北方謙三なんかも葉巻が似合う。

 一方で、一般には若い人には葉巻が似合わないようだ。粋がっているようであり、また自分を必要以上に大きく見せているようでもあり、滑稽に見えることもある。葉巻が似合うにはある程度年輪と恰幅が必要――とまで言えるかどうかはわからないが、まあ、自分で自信が持てるまでは人前で葉巻は避けたほうが無難かもしれない。

 何となくだが、葉巻の似合う人はソフト帽(ボルサリーノ帽)が似合う気がする。あるいはソフト帽が似合う人は葉巻が似合う気がする。映画で刷り込まれたイメージだろうか。