2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

天然素材と人工物

前回、「天然素材、天然成分とアピールする商品が多いけど、だから何なんだ」というようなことを書いた。天然だから体にやさしいと言えるわけではないし、人工的化学合成だから危険というわけでもない(NaClは天然でも化学合成でもNaClだろう。「塩」となる…

天然成分

商品に天然成分とか、天然素材使用などと書いてあるケースがよくある。しかし、考えてみれば、天然だから何なのかというとよくわからない。 商品に謳われる「天然」という言葉は、一瞬よいもののように見えて、実は意味としては「化学合成ではない」というこ…

芸能の芸術扱い

ここ十年くらいよく落語を聞いている。一時はよく落語の会にも出かけていたのだが、最近はもっぱら携帯プレーヤーで聞くばかりである。 落語の会に行かなくなった理由はいくつかあるのだが、ひとつは上品な感じの会が多くて、何となく居心地が悪いということ…

不器用話

何度も書いた覚えがあるのだが、不器用で困ることが多い。 物をつかむということが苦手で、たとえば、今朝は大量にたまっていたペットボトルを処分しようと思い、手前の一本をつかもうとして倒してしまい、ボウリングのストライクの如く、全てが倒れてしまっ…

耳の穴の汗

人間の体というのはよくできているなあ、と常々感心している。もちろん、心臓とか胃腸とか肝臓腎臓方面というのも複雑にして不可欠な機能を備えているのだが、もっとつまらないちょっとしたことなんかもよくできている。 たとえば、今の季節、外に出ると大汗…

志ん生師匠のたとえ

最近は会社との行き帰りに携帯音楽プレーヤーでもっぱら古今亭志ん生を聞いている。おれにとっては落語を聞くようになったきっかけの人であるし、どこか「帰ってきた」という感じがある。 志ん生師匠の凄いところは数々あるけれども、そのひとつにたとえの上…

文字通りに捉えてみると妙な言葉というのがいろいろあって、たとえば、「肌」というのがそうだ。「天才肌」ってどんな肌なんだろーなー、などと考えてみるのは無益でバカバカしくてよい。 ふざけたチンピラが組の杯を受け、組長のタバコの火をつけるついでに…

よとかねとか

終助詞というのだろうか、日本語の会話では「よ」とか「ね」とかが文末にやたらと付く。逆に終助詞がつかないとどうも感じが出ない。時々、ドラマやなんかでこなれていない口調の会話に出くわすことがあるが、シナリオライターが地の文のような調子で会話を…

スットコドッコイ

Twitterにも書いたのだが、おれは江戸弁の罵倒語の中で「スットコドッコイ」と「ヘチマ野郎」という表現が好きだ。「このスットコドッコイ!」というスットコでドッコイな音にはたまらないものがあるし、「このヘチマ野郎!」という理不尽な断定も素晴らしい…