2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

コケる人〜3

わたしのようによくコケる者にとっては、コケた後のリアクションというのもなかなか大きな問題だ。 たいていは「うわととと」などと言ってしまう。しかし、これは誤魔化そうとしているのがみえみえであり、後でかえって恥ずかしくなる。コケた恥ずかしさ+「…

コケる人〜2

昨日も書いたが、わたしは実によくコケる。いっそ、コケるために生まれてきたと言ってもよいくらいである。 わたしのコケ方のベスト3(こういうときはワーストと言うのだろうか)はこんなところだろう。1. 階段に蹴つまずく2. 雨の日に足を滑らせる3. 特に理…

コケる人

世の中には、なぜだか知らんがやたらとコケる人というのがいる。 失敗する人のことを比喩で言うわけではない。文字通りコケるのである。もちろん、コントの話でもない。 実は、かく言うわたくしがそうで、ガキの時分からよくコケた。 一番よくやったのが、道…

野球のルールを言葉だけで説明する

言葉というのは大変に便利かつよくできたもので、たいていのことは言葉で表現できると信じられている。 しかし、必ずしもそうではないことは明らかで、例えば、「野球を知らない人に(絵や図や写真を一切使わず)言葉だけで野球のルールを理解させる」なんて…

総理の味わい

買ってきたコーヒーのパッケージにこんな表示があった。 苦み ★★★ 酸味 ★★★ コク ★★★★★ よくある表記法だが、改めて考えると、「コク」とは何であろうか。 広辞苑を引くと、「(本来、中国で穀物の熟したことをあらわしたところから)酒などの深みのある濃い…

デルス・ウザーラと自然との共生

デルス・ウザーラ モスフィルム・アルティメット・エディション [DVD]出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー発売日: 2006/04/26メディア: DVD購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (15件) を見る 何年ぶりかで「デルス・ウザーラ」を見た。見る度にヤ…

外国語の習得

外国語の習得をする一番の早道は、ネイティブの異性と同棲することだという説がある(別に同性でもかまわぬが)。 なるほど、そうやもしれぬ。残念ながら、わたしはそういう機会に恵まれたことがないので、実証はできないが。 ただし、こと日本語に関する限…

文字通り

例によっての思いつきで描くのだが……。 仕事の鬼。 いや、だから何だ、と言われても困るのだが。 本当は、「カップルが土手で道草を食っている」(確か、「こいつらが日本語をダメにした」にそんな話が出ていた)絵を描きたかった。しかし、実力をはるかに超…

ニクソン

ニクソン [DVD]出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント発売日: 2004/09/15メディア: DVD購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (24件) を見る 何日か前にオリバー・ストーン監督の映画「ニクソン」を見た。アメリカの第37代大…

源氏嫌い

源氏物語は、「一度は読んでおくべきものでは」と、だいぶん前に谷崎潤一郎訳を読んだきりだ。 なかなかしんどい読書で、ところどころああはれと感じるところもあるのだが、全体的には「忍」の一字だった。谷崎訳は流麗ではあるのだが、持って回った言いまわ…

絶対○○主義

世の中には魔法の言葉というのがあって、例えば、「絶対○○主義」もそうだ。 雑誌の特集タイトルなんかによく使われる。恐るべきことに、この「○○」のところ、名詞なら何を入れてもたいてい成り立つのである。 絶対朝青龍主義絶対ミケランジェロ主義絶対まぐ…

輪島とデーモン小暮閣下

毎日というわけではないが、時間のあるときは大相撲を見る。 今場所はやはり朝青龍の場所であって、ひとりで客を湧かせている。危ない相撲が続いて、客も「今日こそ負けるのか?」という視線で見ているようだ。期待なのか、心配なのか、その両方なのかは、ま…

随筆

今日は随筆風に書いてみようと思う。 冬の東京近辺は晴れていることが多い。空気が乾燥しているから、空の青も濃い。北陸に実家があるせいもあって、冬の東京近辺は温かいなあ、と思う。ちゃんと厚着をしていたら、もしかすると一年で一番爽やかな季節かもし…

セミ人間

昨日の犬の話の続き。 どうやら我々(とあえていっしょくたにさせていただく)は、人間と、人間以外の動物(獣)という区分けの他に、セミ人間という範疇も持っているらしい。 セミ人間。別にナントカ戦隊ナントカジャーに出てくるような怪人(一夏で死ぬの…

犬の位置づけ

今朝の朝日新聞「天声人語」欄に、かつての南極観測隊の樺太犬タロ・ジロの話があった。観測隊撤退の際に隊員達が泣く泣く残していったタロ・ジロが、翌年まで生き残っていたという話である。 天声人語は最後をこう締めている。 動物ものの美談に涙しながら…

今の国語教科書

少し前に、現在の作文教育はどうなっているのだろう、と興味を持って、学校の国語の教科書を何冊か買ってみたことがる。 試しに、今、手元にある中学3年生向けの国語教科書を見てみよう。「広告・宣伝文を作ろう」とか、「自己PRスピーチをしよう」、「パネ…

作文教育とピアノ教育

実家にピアノがあって、幼稚園の時分に親は習わせようとしたらしい。兄と妹は習ったが、わたしはあっという間に椅子から立ち上がり、「ウンコ、チッコ、バヒュ〜ン!」と叫びながら野っ原に飛び出していったという。 そのあたりの経緯、あまりよく覚えていな…

悪文

野口悠紀雄が「『超』文章法」の中で、悪文の例として税法のこんな条文を挙げている。 法人税法、第三十五条の二 内国法人が、各事業年度においてその使用人としての職務を有する役員に対し、当該職務に対する賞与を他の使用人に対する賞与の支給時期に支給…

なぜ主語を最初に置くか

最初のほうの話に戻るが、最近の普通の人が書く文は、主語を最初に持ってくる傾向が強いようだ。 なぜそうなったのか、わたしの思いつきを並べると、 1. 主語を重視する英語の影響2. 仕事の文章などで、主語をはっきりするべし、という要求があるから3. 「誰…

軽い「主語」

日本語はあくまで述語中心の言語であって、英語のように主語・述語を軸に成り立っているわけではない、そもそも欧米文法から借りてきた「主語」という概念自体怪しいもんだ、という説もあるようだ。 この説は興味深い。仮に「主語」という言葉を使うとしても…

主語をどこに置くか

昨日も書いたように、今、文章の書き方についていろいろと調べている。 文章の書き方についてのさまざまな意見を読むと、新鮮な発見もあり、楽しくもある。 例えば、主語の位置の問題がある。 ご案内の通り、日本語の文では主語が登場しない場合が多い。 人…

嫌いな書き方

今、文章の書き方に関するいろいろな本を読んでいる。 文章の書き方について本を著そうという人達は、当然ながら文章について一家言――どころか、二家言も三家言も持っている。 特に、自分が避けたほうがよいと考えている書き方、あるいは許してはならないと…

豹変

わたしの好きな言葉に「豹変」というのがある。面妖な言葉だ。見るとつい笑ってしまう。 ジャズ・ピアニストの山下洋輔は、エッセイで以前よく「ジャガーチェンジ」という言葉を使っていた。 ドイツ青年の優雅な青眼が一瞬グニャグニャに崩れた。それから、…

ついでに生きてるような人

落語にはいろいろとひねった表現がある。「親切の国から親切を広めに来たような人」とか、「貧乏の取り締まり」とか、あと何だ――ま、いろいろある。 中でも、「ついでに生きてるような人」という言い回しを、わたしは特に気に入ってる。そんな境地に憧れもあ…

贅沢なテクノロジー活用

正月は実家に帰っていた。 実家のトイレはウォシュレットで、しかもかなりの高機能である。わたしは何度も厄介になり、特にフタに感心し、また呆れた。 このトイレのフタ、近づくとウィーンと開き、離れると、しばらく経ってからピ、ピ、ピという信号音の後…