2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ジャマイカの存在感

世界には存在感のある国というのがあって、大国はもちろんだが、そうではないのに妙に光る国がある。 ジャマイカもそのひとつだと思う。 おれくらいの年齢の洋楽好きだと、レゲエやダンスホールが思い浮かぶ。ジミー・クリフやボブ・マーレーのようなレジェ…

「コレラの時代の愛」 エピソードを塗り込める

ガルシア=マルケスの小説「コレラの時代の愛」を読んだ。 コレラの時代の愛 作者:ガブリエル・ガルシア=マルケス 新潮社 Amazon 若い頃の激しい恋心を50年にわたって抱き続けた男と、抱き続けられた女、その夫の3人を中心にした物語だ。面白い。 ガルシア=…

酒と小説

ラテンアメリカの小説の旅は続いていて、今はガルシア=マルケスの「コレラの時代の愛」を読んでいる。 ひとつ発見したのだが、小説をその土地の酒を飲みながら読むと、ムードが出て楽しい。 きっかけは、メキシコを舞台にしたボラーニョの「野生の探偵たち…

ボラーニョ「野生の探偵たち」 人生の織物

相変わらずラテンアメリカの小説を読み続けている。ロベルト・ボラーニョの「野生の探偵たち」を読み終えた。 野生の探偵たち〈上〉 (エクス・リブリス) 作者:ロベルト ボラーニョ 白水社 Amazon 野生の探偵たち〈下〉 (エクス・リブリス) 作者:ロベルト ボ…