2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

けん責処分

いつもわからないのだが、会社や団体の職員に対する懲罰で、けん責処分というのがある。 あれは一体、何をするのだろう。 似たような言葉を思いつくままに並べると、厳重注意、戒告処分、訓告処分なんていうのがあり、どれがどれやらよくわからない(調べる…

水滸伝・挿絵の人々

ここ何日か水滸伝について書いているけれども、自分の中で今、水滸伝が盛り上がっているからとか、そういうわけではない。 ありようはむしろ逆で、「そういえば、水滸伝の各巻のタイトルって、イカしていたよな」とふと思い(いつもの脳内回路の誤作動であろ…

水滸伝新聞

昨日の続き。 水滸伝のタイトル手法を活かすと、世の中のあれやこれやを、強引に血湧き肉躍るふうに感じ取れるのではないか。 例えば、最近の災害だと、 ミャンマー 苛政に罹災民困窮し 四川 大いに鳴動す こういう水滸伝新聞があったら、洗剤なんぞくれなく…

水滸伝調

「水滸伝」を初めて読んだのは、確か、小学生だったと思う。 随分と長い物語だが、子供向けのダイジェスト版でもあったのか、それとも面白いもんだから正規の版を全部読んだのか。今となっては思い出せない。 「水滸伝」の魅力はいろいろあるが、ひとつには…

元号と西暦

わたしは昭和41年の生まれで、西暦で言うと1966年である。 昭和が終わったのは20年前だから、今まで生きてきたほぼ半分が昭和、半分が平成ということになる。 平成となってから、わたしの時代の把握の仕方は西暦一辺倒に変わってしまったようだ。 例えば、「…

嫁姑連鎖

同年代の結婚している女性の話を聞くと、やはり、嫁姑の問題というのはいろいろややこしいらしい。 今は昔と違って核家族化し、舅姑夫婦とは別居しているというケースが多いが、それでも何やかにやと気を使う。 わたしと同年代というと、40歳くらいである。…

体温

体温というのは不思議で、だいたい、どの人も同じくらいのようである。 それのどこが不思議なんだ、と思うかもしれないが、あの人もこの人も、だいたい平熱は36度台。低めの人でも、35度台、高めの人でも、37度台前半だろう。 きちんと調べたわけではないが…

翻訳・心中宵庚申

試しに、近松門左衛門作の浄瑠璃「心中宵庚申・上田村の段」の一部を、現代語に翻訳してみよう。 大阪に嫁いだ娘・千代が夫・半兵衛の留守中に、姑によって強引に離縁され、故郷の山城・上田村に駕籠で帰されてくる。 千代は妊娠しており、半兵衛にも惚れて…

翻訳の難しさ

昨日、少々翻訳について書いた。 なぜわたしが翻訳のことをちょぼちょぼ考えるようになったかというと、この頃、ちょっと伝統芸能に接するようになったからだ。 例えば、落語に「へっつい幽霊」というのがある。へっついから毎夜毎夜幽霊が出てきて大騒ぎ、…

翻訳の限界

最近、翻訳、言い換えれば、言葉の移し替えということについて、ちょぼちょぼ考えることがある。 わたしも含め、日本人の多くは外国語にあまり通じていないため、外国の文物に、日本語訳したもので接する場合が多い。 では、翻訳したものを見て、読んで、ど…

富山弁

昨日も書いたように、わたしは富山以外の土地で富山弁を使うことに、ちょっと抵抗がある。 気恥ずかしさがつきまとう。田舎者の卑下も混じっているかもしれない。まあ、ここいらには、日本の文化的・歴史的事情というものも関係しているのだろう。 今は「田…

富山弁で落語

わたしは富山で生まれ育って、大学に入るとき、東京に来た。以来、東京近辺でのそのそしている。 富山弁というのは全国的にはあまり知られていないが、なかなかディープな言葉だ。 地元の酒の席でこれが飛び交うと、初めて聞いた人は何を言っているのか、半…

オカマの世界史

どうも相変わらず脳の回路のつながり方が変で、妙なことばかり思いつく。 少しは人類の役に立つことを思いつきたいのだが、まあ、仕方がない。 歴史上の有名人が全てオカマだったら、いったいどんな具合だろうか。 例えば、ローマのシーザーが戦争に勝ったこ…

笑う門には福来たる

笑う門には福来たる、と言う。 笑い声の多い家には福が訪れる、というような意味だ。噺家が売り込みも兼ねてか、よくマクラで使う。 この言葉、わたしはあまり好きでない。 淡々と、統計なり何なりをとって、客観的事実として、笑いの多い家は実入りが多いと…

中毒

エー、食品中毒の稲本です。しばらく食品を摂取しないと、禁断症状に見舞われて、苦しくってなりません。 専門の医者に言わせると、そのまま放っとくと、確実に死に至るんだそうで、実に困ったものであります。皆さんも気をつけてください。 中毒にもいろい…

略語の流行語

あくまで思いつきだが、欧文の略語で、いっときもて囃された言葉というのは、ほとんど定着しないんじゃないか。 例えば、LOHAS(Lifestyles Of Health And Sustainability)なんていうのは、まあ、まだいくらか残っているかもしれないが、ほとんどしぼんでし…

ハリセン武士道

昨日、武士の斬捨御免というのは、武士の尊厳を下の身分の者に傷つけられそうになったときだけ許されたらしい、というようなことを書いた。 あくまで身分制度を守るための仕組みであって、正義感や、ましてや不快感で農工商を叩っ斬る、なんてことは許されな…

斬捨御免

武士道というものに憧れたり、サムライを自分で気取ったりする人がいる。 何しろ、侍身分につきまとう面倒くさい儀礼だの、格式を保つための造作や身のこしらえだの、それらにかかる費用の工面だののほうは心配せずに済み、「おれはサムライだ」と心に唱える…

懸賞

前にも書いた覚えがあるが、大相撲に懸賞というのがある。 例の、取組前に呼び出しさんが旗を持って、土俵をぐるりとまわるやつだ。場内放送で、「味ひとすじ、永谷園」などとキャッチフレーズもアナウンスしてくれる。 あれ、内容についてはどこまで許して…

米朝事務所

昨日、午前中に家で書き物をしていたら、電話が鳴った。受話器をとると、女性の声で、 「稲本様のお宅ですか」 「そうですが」 「喜則様はいらっしゃいますか」 わたしは家で仕事をしているので、時々、売り込みの電話を受ける。墓だの、見合いだの、マンシ…

ハエと白鳥

何日か前に、朝日新聞が「白鳥も君も同じ命なのに」という社説を載せていた。 → asahi.com - 朝日新聞社説「こどもの日に―白鳥も君も同じ命なのに」 朝日新聞は、時折、この手の異様にセンチメンタルな論説を載せることがある。 まあ、それはいいのだが、こ…

逃げる

わたしは、逃げる・誤魔化す・やり過ごす、を人生の三大基本方針としているのだが、いずれも世間的には評判が悪いようだ。 まあ、後のほうの二者については、確かにわたしもどうなのか、と思わぬでもない。 母親の産道から出てきたとき、七歩歩いて天地を指…

むせる

どういうわけだか、昔からよくむせる。 普通は、何かを飲み食いしていて、急にびっくりするようなことを言われたときにむせるものだと思う。 朝、コーヒーか何かを飲んでいて、恋人に、 「あのね、できちゃったみたいなの」 と言われたら、これはむせるには…

ニヒリズム

ニヒリズムというのは、建前のうえではあまり評判がよくないようだ。 えーと、ここで言うニヒリズムは、哲学とかシソーのほうにある(らしい)たいそうなもんのことではない。そんなもの、わたしの手に負えるわけがない。 冷笑的とか、斜に構えているとか、…

便利な言葉

程度問題、ケース・バイ・ケース、いろいろあるわな、この3つの言葉で、世の中の全てとは言わないが、だいたいのことは片づけられると思っている。 例えば、チベット問題。 程度問題だ。 衆議院の再可決。 ケース・バイ・ケースだろう。 谷亮子の五輪代表入…

水に指で字を書いてる

芝居でも、スポーツでも、演芸でも、生で見るのが一番感動が深い、面白みが大きい、というのは、多くの人が認めるところだろう。というより、ライブは記録されたものとは別物と考えたほうがいいように思う。 映画は最初から加工・編集が前提だから、生はあり…

花と実

古今亭志ん朝によると、ご婦人方というのはある時期になると、パーッと花が咲いたように美しくなる。 子どもの頃は将来を気の毒がられるふうだった女の子が、年頃になってくると、え、これが、というくらいに美しくなる。 ただ、惜しむらくは、この花の時期…