2012-01-01から1年間の記事一覧

クリスマスと私

クリスマスを祝わなくなってどのくらいかなと思う。 子どもでもいればまた違うのだろうが、自分から祝おう、あるいは乗っかって楽しもうという気にはなれない。そもそも、家は浄土真宗だし、という気分である。話が横滑りしていくが、まあ、しかし、浄土真宗…

子ども110番

街なかで「こども110番」というステッカーを時々見かける。 トヨタに以前「こども店長」というCMシリーズがあったが、あの伝で行くと、もしかしてこども110番に電話すると、 「もちもち。事件でしゅか」 などとこどもが出てくるのだろうか。 あるいは、製品…

何たる漠然

衆議院選の選挙公報が届いたので目を通したのだが、こんな漠然としたこと書かれても、と思えるスローガン(キャッチコピー?)が多く、困ってしまった。比例区の書いてある順番に写していく。 まず新党改革。 品格ある政治を! 何だかわからない。 民主党。 …

上方の江戸前

桂吉朝の「落語研究会」のDVDセットを買って、ちびちび見ている。落語研究会 桂吉朝 全集 [DVD]出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック発売日: 2011/11/09メディア: DVD クリック: 19回この商品を含むブログ (4件) を見る 桂吉朝は米朝の弟子で、2005年…

今、ニッポンにはこの夢の力が必要なのか?

東京都がオリンピック招致活動をしていて、盛り上げようとあちこちでキャンペーンを張っている。昨日、都のある施設に行ったら、受付の人にオリンピック招致のバッジを勧められた。オカミの回し者になるのもイヤなので、丁重にお断りした。 東京でのオリンピ…

狐的

おれにはいくつか疑惑のマナザシで眺めている言葉があって、たとえば「みんな」「民衆」「国民」なんていうのがそうだ。 たとえば、NHKの「みんなのうた」。あの「みんな」というのは誰のことを指しているのだろうか。オバマ大統領は含むのだろうか? アミン…

ニュースショーの手管

先週、ニュースショーなどに煽られ、コーフンして行動する人々について書いた。行動すること自体はいいとも悪いとも言えないが、一時のコーフンで行動をとることは当事者への迷惑も含めて、まあ、あまりいい結果に結びつかないだろう。 おれはほとんどテレビ…

今日のやつ3

CO2削減のためにそーっと息をする。

興奮に駆られて行動する人々

からくり民主主義 (新潮文庫)作者: 高橋秀実出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/11/28メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 42回この商品を含むブログ (19件) を見る 統一教会、諫早湾干拓問題、オウム真理教の上九一色村、沖縄の基地問題等々の現場を高橋秀…

弱くても勝てます

「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー作者: 高橋秀実出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/09メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 299回この商品を含むブログ (39件) を見る 最近読んだ本の中では、ひさびさのヒット、というかホームランであった…

街と橋

相変わらず土日は自転車で走り回っていて、土日合わせて十時間くらい乗っていることもある。無駄なエネルギーの使い方と言えないこともないが、そんなこと言い出せばおれの場合、生きていること自体が無駄のようなものだから問題ない。 昔は江戸八百八町に大…

弱肉強食

「弱肉強食」という言葉があって、元々は生物界方面の言葉なのだろうが、ビジネスや政治(特に国際政治)のほうに転用される。 しかし、生物界のほうを眺めると弱肉強食というのはあくまで一面でしかないようだ。弱い者が(これとて何をもって弱いと呼ぶのか…

少年の心をふりかえる

実際のありように比べて世間の評価が高すぎるもののひとつに、少年の心があると思う。 「少年の心を持ち続ける」などという言い方は一般にはよい意味で捉えられるようだが、己が少年だった自分をふりかえるとロクなことをしなかったし、考えなかったと思うの…

標語文化

自転車でよく通る道の交差点の角に立て看があって、こんな標語が書かれている。 似合います 明るい服装 反射板 知らない人(向こうもそうだろう)からいきなり「あなたには明るい服装が似合います」と言われても困ってしまう。おまけに、服装だけならまだし…

今日のやつ2

今日さえよければいい、が、毎日続けばいい。

今日のやつ1

「男は自分の顔に責任を持て」という。鏡を見ると、そこには無責任が映っていた。

水色の水ってあるんだろうか

相変わらずどうでもいいことなんだが、水色の服を見ていてふと「水色の水ってあるんだろうか」と考えた。 空色という言い方はわかる。今日なんかも東京は晴れていて、空は空色をしている。 しかし、水色をしている水というのは思い出そうとしてもちょっと思…

近松心中物の主人公に感情移入できない

昨日・一昨日と文楽を見てきた。日曜が夜の部、月曜が昼の部という変則日程である。しかし、おれは四十五年間も現代日本で生きてきながらいまだに椅子に座り慣れないから、一日八時間も劇場の席に座っているのは辛く、二日に分けての観劇のほうが楽である。 …

新しいものに飛びつく心

個人差はあるだろうが、全般的な傾向として、年をとるにしたがって新しいものに飛びつく気持ちというのが薄れていくように思う。 ガキの時分には、新しいスタイルの音楽だとか、ファッションだとか、あるいはシソーみたいなものにドキドキしたりワクワクした…

金切り声をあげる人

何の問題についてでも金切り声をあげる人というのがいて、困ったものだと思うのである。 平和運動、差別、教育、格差、性差、環境問題、税金、原発方面とテーマはいろいろだが、キィーーーーとなる。当然同調の声以外には聞く耳を持たないから、扱いに困る。…

競争と活気

ちょっと買う物があって近くの大型電器店に行った。日曜日だというのに、各フロアに客が1人、2人という案配で、店員達が所在なげにしていた。人ごとながらこれでやっていけるのかと心配になった。 まあ、おれの行った店の客が極端に少なかったのかもしれない…

演歌の飛距離

先日、友達と飲んでいて演歌の話になった。 演歌の時代は終わったねえ、などとおれが知ったようなことを言うと、「でもさぁ、飛距離を考えてみろよ」と切り返された。ガキの時分に聞いた演歌が今でもしみ込んで残っている、というような意味である。なるほど…

絵のマーケット

この頃は休みの日になると自転車で出かけている。いつもというわけではないが、休憩を兼ねて美術館に行くことがある。 最近見たなかでは、もう終わってしまったが、山種美術館でやっていた「福田平八郎と日本画モダン」展がよかった。山種美術館 - 福田平八…

急流下りを止めるとどうなるのか

昨日の続き。リオ会議におけるウルグアイのムヒカ大統領の演説について。リオ会議でもっとも衝撃的なスピーチ:ムヒカ大統領のスピーチ (日本語版) ムヒカ大統領の言わんとしていることは、現代のグローバル資本主義は人々の消費の欲望を刺激することで成…

ダンス・ミュージックじゃもう踊れない

リオ会議におけるウルグアイ・ムヒカ大統領の演説の日本語訳を読んだ。先週、友人がFacebookで紹介していたものだ。リオ会議でもっとも衝撃的なスピーチ:ムヒカ大統領のスピーチ (日本語版) 訳された方は「衝撃的なスピーチ」と書いていらっしゃるけれど…

デモって効果があるんだろうか

昨日、自転車で渋谷の明治通りを走っていたら、デモに出くわした。 黄色いお揃いの服を着て、「福島県教職員組合」と書いたたすきをかけていた。炎天下、だいぶ疲れているのか、シュプレヒコールの声も弱々しい。メガホンで呼びかけるおばはん(たぶん)の声…

陰謀論の三原則

世に陰謀論というのがいろいろあって、例えば、真珠湾攻撃をルーズベルトは知っていたがわざと放置したのだとか、満州事変は蒋介石の陰謀で引き起こされたとか、イラク戦争は石油利権をめぐる陰謀であるとか、最近では東日本大震災が某国あるいは某社による…

生物と仕組みと造物主

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 56人 クリック: 1,487回この商品を含むブログ (1111件) を見る 分子生物学者が生物におけるDNAやタンパク質のふるまいを説明しながら、…

隅田川近辺

土曜日に自転車で東京スカイツリーまで行ってきた。 おれの住んでいる目黒区からだと五反田から三田を抜け、銀座、日本橋と東京の中心部を横断する形となる。片道1時間半ほどである。 走りながらそれぞれの街の感じを味わう。銀座はやはり華やかである。日本…

統制主義

以前に統制主義、裁量主義、ルール主義について書いた。おれなりの整理なので、世間でどこまで通用するのかはわからない。 しかしまあ、石原慎太郎のやりようを見ていると、あの人はわかりやすい統制主義者だなあ、と思う。己の価値観なり「信念」なるもので…