クリスマスと私

 クリスマスを祝わなくなってどのくらいかなと思う。
 子どもでもいればまた違うのだろうが、自分から祝おう、あるいは乗っかって楽しもうという気にはなれない。そもそも、家は浄土真宗だし、という気分である。話が横滑りしていくが、まあ、しかし、浄土真宗というのは陰気な宗教であって、キリスト教ならケーキやらローストチキンやらを前に「メリークリスマス!」と何やら華やかだが、浄土真宗は灰に差したお線香を前に「南無阿弥陀仏……」。盛り上がらないこと、甚だしい。
 悔し紛れに書くのだが、キリスト教信者は別として、特に信じてもいない宗教の祝日をともに騒ぐというのはどうなのだろうか。不誠実と思わないでもない。商売上の戦略に納得ずくであえて乗っかっているところもあるのか。この分では、そのうち、[家族みんなでラマダーン!」などと言い出す可能性もある。
 水を差すというやつですね。しぃません。