2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

進化論とわたし

進化論というのは人を惹きつける魅力があって、これは世界が不思議だからではないかと思う。 カメレオンやアルマジロ、シュモクザメなんてのいうのは見るからに不思議だが、そこらにいる犬、猫、チョウチョ、もちろん、人間だって不思議である。 「なんでこ…

妄想

こんなことを書いたのは、例のバージニア工科大学の事件のことを考えたからだ。 容疑者がテレビ局に送りつけた声明や写真を見る限り、あの容疑者にも、自分は特別な存在のはずだという英雄願望があったように見受けられる。 「タクシードライバー」のシーン…

タクシードライバー

レンタルビデオ屋で、映画「タクシードライバー」のDVDが目にとまった。そばのプレートに、店員によるのだろう、推薦の言葉が手書きのマジックで書いてあった。 「ロバート・デ・ニーロのカッコよさとジョディ・フォスターの演技力に〜」という言葉があった…

よしを・続

インチキ書道の続き。 しかし、今日は真面目にやろうと思う。 テーマは、「現代」である。 まずは一作目。 まあ、得てしてそんなものである。 さがしものは何ですか。見つけにくいものですか。それより、ぼくと踊りま――あれ、逃げてっちゃったよ。 煮詰まっ…

よしを

つと思い立って、書をやってみることにした。 といっても、パソコンで書くインチキ書道である。 まずこういうのを書いてみた。 スタイルの元ネタは相田みつをである。 ・相田みつを美術館 といっても、わたしは相田みつををよく知らない。 むしろ、和食の創…

童謡と声楽

わたしはクラシックの声楽が苦手で、特にソプラノのキンキン声を聞くと、ヒステリーの女性に怒られているような心持ちになる。 ありゃあ、一種の暴力じゃないか、と思うくらいだ。 声楽ファンの人、ごめんなさいよ。人それぞれ、好みも感じ方もくぐり抜けて…

母と奇蹟

私の母は六十代で、息子に似ず(と言うのはちょっと変だが)、活発でよく働く人である。 父も活発でよく働く人だから、こういうことについて遺伝というのはあまりアテにならない。まあ、愚作もあるというところだろうか。 家には、母が実家から持ってきたぬ…

宇宙へのメッセージ

一昨日も取り上げた、宇宙船ボイジャー(追記:パイオニア10号の誤りでした)に載せられた人間の絵。 不思議なもので、女性より男性を小さくすると、奇妙なふうに見える。 男性のほうが中学生の少年みたいに感じられる。 男女の平均身長の話とは関係なく(女…

どういう配慮なのか

話は変わるが、上に掲げた画像、いろいろ変である。 頭にだけ毛は残して、他の毛は剃毛している。男性器は記しているのに、女性器は省いている。 男性の手には手相がない。占い師に見てもらったら、「あなた、生まれると同時に死んだはずです」と言われるか…

珍獣

珍獣というのは、そのまま読めば珍しい獣ということだが、それだけでは珍獣とは言い難い。 例えば、目の前を猫が横切ったとする。それが生物学的には非常に珍しい種だったとしても、見た目がただの野良猫だったら、普通の人は珍獣とは思わないだろう。 珍獣…

言い換え

ブログを途中で読みやめてしまうことがある。 特に最近、そういうことが多くなった気がする。元々わたしが短気で面倒くさがりのうえに(厄介だな)、脳味噌が怠け者と化してきたからかもしれない。 読みやめる理由はいくつかある。 書かれている話題に興味が…

スーパーマン

スーパーマンといえばアメリカンヒーローの代表だが、わたしは以前からこの人について疑問を感じている。 本当にヒーローにふさわしい人物なのか、ということだ。 理由はいくつかある。 まず、 ・センスが悪い。 スーパーマンといえば、こういうスタイルだ。…

キリギリスの運命

イソップ物語に「アリとキリギリス」という有名な話がある。 夏の間、キリギリスは歌を唄って遊んでいた。一方、アリはせっせと餌を巣に集めていた。 キリギリスはアリをからかうようなことを言ったらしい。いかにも遊び人らしくって、よい。 秋が過ぎ、冬と…

景気と拝金主義

拝金主義を叩く側は、しばしば「昔はこんなではなかった」というようなことを言う。すごいのになると、日本人の美徳、なんてものまで出てくる。 さて、どうなのか。 拝金主義、という言葉は景気がよくなると出てくるようである。 わたしが学生〜就職する頃は…

拝金主義

拝金主義というのは、少なくとも日本ではあまりいいふうには語られないようだ。例によって、外国の事情なんざ、わたしにわかるわけもないけれども。 最近の――といっても、ピークは何年も前だけれども、拝金主義の代表にされたのが元ライブドアの堀江社長で、…

粗忽なハムレット

ついでにこういうのも録ってみた。 ・「粗忽なハムレット」(音声) 阿藤 快か三笑亭夢之助師匠みたいになってしまった。 - 「今日の嘘八百」 嘘四百七 おれは「おれポスト」を設置してもらいたいぜ。 ▲

優雅なハムレット

前に「伝法なハムレット」というのを録った(id:yinamoto:20070403)。 「寝床」の旦那シリーズの第二弾として「優雅なハムレット」というのを録ってみた。 ・「優雅なハムレット」(音声) 滑舌が悪くて何言っているんだかわからないところもあるだろうから…

予知能力

超能力の一種に予知能力というのがあって、小説やなんかで時々、扱われるようだ。 ようだ、というのは、最近、その手の小説を読んでないからで、しかし、扱われてはいそうである。さっき、そんな予知をした。 何を隠そう、わたしは時折、予知をやる。 未来の…

役人バッシング

いつだったか、雑誌の編集の人と話をしていて、 「僕、これから役人叩きやってこうと思うんですよ」 と言われたことがある。 ふーん、と聞いていたら、 「役人叩いても、どこからも文句来ないですから」 まあ、そら本人の勝手だが、あんまり志の高い話ではな…

洒落

「立川談志 ひとり会落語CD全集 ―第三期―」(コロムビアミュージックエンタテインメント、ASIN:B00005EOF1)の段ボールケースの装丁である。 CDの発売年は1998年と書いてあるから、撮影したのは10年ほど前だろうか。 コピーには「江戸情緒あふれる高座を満載…

おいしい言葉

響きのおいしい言葉というのがあって、例えば、植木等のスーダラ節の「スイスイスーダラダッタ、スラスラスイスイスイー、っと」なんてのがそうだろう(最後の「っと」も効いている)。 谷啓の「ガチョーン」もそうだ。「チョ」のところが特においしい。 も…

年を重ねる

引っかかる言い回しというのがいろいろあって、例えば、「年を重ねる」なんていうのがそうだ。 普通に「年をとる」でいいじゃないか、と思うのだが、たぶん、そういう言い方をしたくないのだろう。 そのわだかまりがかえって切ない。 「年をとる」という言い…

土曜に用事があって、立川に行った。 だいぶ早く着いてしまった。近くに公園があり、桜が咲いている。 昼間だが、コンビニでカップ酒を買って、ベンチでちびちびやることにした。 さほど広い公園ではない。 大通りに面していて、児童公園と一緒になっている…

嘘つけ

エー、どうもテレビというのは毎度大げさなもので、今朝の新聞を見ますと、とある番組の欄に「ダイスKに全米騒然!」と書いてございます。 こういうのを見ると、嘘ォつけ、と思いますナ。エエ。 まあ、あンだけのお金が動いたときには、アメリカの野球好きの…

犬、猫を抱きしめることについて

今日は尾籠な話。 谷啓ならビローンである。 ……今、自分で書いて、かなりのダメを感じた。 えー、バッチイ話が嫌いな方はひとまず、よそへどうぞ。 読むのは自己責任だ。ヤな言葉だね、どうでもいいけど。窮屈で。 日本では、大の後、尻を紙で拭く、というの…

ガチョーンと宇宙の隙間

谷啓の一番メジャーなギャグはガチョーンだろう。 谷啓といえばガチョーン、ガチョーンといえば谷啓というくらいのものである。 たまに誤解している人がいるので書いておくと、ガチョーンは手を前に突き出すのではない。突き出した手を後ろに引くのである。 …

芸へのリスペクト

この「笑うふたり 語る名人、聞く達人」は、高田文夫が敬愛する喜劇役者やコメディアン、落語家と対談する、という本だ。 どの対談も面白い。軽い感じで話をしながらも、それぞれの人の芸の内側がかいま見える。 高田文夫が聞き上手で、現場に身を置いており…

谷啓

谷啓という人は変わった人らしくて、いろいろな逸話がある。 恥ずかしがり屋で、バンドマンとしてステージにあがるとき(元々はトロンボーン奏者)、なるべく見えないようにサングラスをしていた、なんて話がある。 確かに自分からまわりは見えなくなるだろ…

名演技

お口直しに、というわけではないけれど、剣術の達人がトマトを斬ったムービー。 “TAMESHIGIRI~Tomato~” 時代劇には斬られ役の人というのがいて、あれはあれなりに工夫と修練がいるんだそうだ。 上手い人は、斬られた後のわずか数秒に全てを賭けて、美しく散…

「伝法なハムレット」音声版

先日訳した「伝法なハムレット」のセリフを録ってみた。 ・「伝法なハムレット」音声版 こういうのはアレだな、こないだ書いた「寝床」の旦那(id:yinamoto:20070330#p2)と本質的にはおんなじだ。