2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ヨイショ

くだらないことを悟るときがあるもんで、今朝、ふと、「ああ、『ヨイショ』って、相手を“持ち上げる”っていう洒落かあ」と気がついた。 ンなこたあ当たり前じゃんよう、という方は呆れ返るんだろうが、いやね、自分で発見してちょっと感動したのよ。思わず、…

二大キーワード

村上春樹がまだ若手作家だった頃、確か、エッセイに「30代になると、『そういうものだ』と『それがどうした』が二大キーワードになる」というようなことを書いていた。たいていのことは、その2つで乗り切れるようになる、と。 ただし、うろ覚えなので、表現…

昼来たメール

おれ様へそんなこと迫られてもなあ。 - 「今日の嘘八百」 嘘四百七十 デブのA君は、最近まで「虫の知らせ」を腹が減ることだと思っていた。 ▲

五感の想像

五感というのは、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚のことで、その他に第六感というものがあるという話も聞くが、わたしにはよくわからない。 みなさんは、このそれぞれの感覚を頭の中で思い出したり、思い浮かべたりできるだろうか。 視覚はたいていの人ができ…

青っ洟

今日はバっちい話なので、その手の話が苦手な方はご勘弁。 わたしがガキの時分、遊び友達はよく青っ洟を垂らしていた。 青緑色の粘液が鼻の穴から二本にゅうっと出て、すすりあげれば引っ込み、放っておくとまた出てくるのである。 まあ、鼻が歯磨き粉のチュ…

チャンバラ

テレビ時代劇では、たいてい、最後に主人公が悪役一党と大立ち回りを演じることになっている。 主人公が悪を成敗して視聴者がスカッとする、という単純なパターンを、毎週、各局、延々と続けてきたわけだ(最近の時代劇は見ていないので知らないが)。 「敵…

物語の去勢

一昨日の文章へのコメントで、yagianが紹介していた、Wikipediaの「桃太郎」の項を読んでみた。 ・桃太郎 - Wikipedia こんな一節があった。 現在では「暴力的な話」だとして、絵本や子供向けの書籍では「鬼退治」ではなく「話し合いで解決した」などと改変…

桃太郎の桃

昨日の続き、というわけでもないが、桃太郎の桃。 あれはいったい何なのだろうか。 女の腰のあたりのメタファーだというのはわかる(「メタファー」という言葉がわからない人は辞書を引くとよい。いっそうわからなくなって、暗澹たる心持ちに陥るであろう)…

おじいさんおばあさん

日本の昔話というと、なぜだか、おじいさん、おばあさんがやたらと出てくる。 いや、やたらと出てくるといっても、ひとつの話におじいさん、おばあさんが五、六十人出てくるというわけではない。老人会の観光バスが停まったんじゃないんだから。 外国の昔話…

可愛らしい話

今日は可愛らしい話。 「人間臨終図巻」(徳間書店)は山田風太郎がさまざまな歴史上の人物の末期をまとめたもので、わたしの愛読書だ。 次の文章は、第3巻(ISBN:4198606129。文庫は、ISBN:9784198915117)の「グリム・弟」の項より。 ウィルヘルムの最後の…

漢詩

漢詩というのがあって、独特の味わいがある。 代表を挙げれば、やはり、杜甫の「春望」が人口に膾炙しているだろう。「國破れて山河在り 城春にして草木深し」という例のアレだ。 ま、しかし、人口に膾炙している割には、最後まで覚えている人は少ないのでな…

似て非なる

「悠子」という名前を見ると、つい謝りそうになってしまう。 たぶん、 悠 怒 この二文字が似通っているせいだろう。 いや、世の悠子さんのミナサンには申し訳ないのであるけれども。あ、謝ってしまった。 「悠」という字は「悠然」という言葉があるように、…

ミスのポーズ

ミス・ユニバースに日本の何とかいう女性が選ばれたんだそうで、それ自体は、ふーん、というくらいのニュースだ。 ただ、くだんの女性が、最後の発表で自分の名前が呼ばれたとき、ちゃんと「Oh、Oh、本当に私が〜?!」というポーズをしていたのは面白かった。…

文楽・志ん生の川柳

前にも書いた覚えがあるが――というフレーズを、やたらと書いている覚えもあるのだが、お許しいただきたい。そうそう新しいネタなんてないのだ。 もっとも、「おまえは何書いたって、大して変わりばえしない」と言われれば、はあ、どうもシィマセン、と謝るほ…

チョンマゲの謎

こんなところにお出ましいただいて誠に恐縮なのだが、談志師匠がイナセな火消しの頭(かしら)に扮している写真である(「立川談志 ひとり会落語CD全集 ―第三期―」、コロムビアミュージックエンタテインメント、ASIN:B00005EOF1)。 さらに恐縮なのであるが…

くっきり、ぼうっ

温泉なんかに行って、朝方、小雨や霧で山がぼうっと見えている、なんていうのはなかなかいいものだ。 くっきり、鮮明のよさというのもあるけれども、おしなべてそれがヨシ、とする捉え方にはどうも馴染めない。ウォーターフロント――幕張、お台場、みなとみら…

街頭インタビュー

テレビのニュースショー(ニュースではなく、ニュース“ショー”である)で、大きな事件があると、よく街頭インタビューというのが行われる。 経済方面なら丸の内や大手町のサラリーマン、政治や社会問題ならどこかの駅前でオバチャンや初老のオッサンなんかを…

虚無僧

見るからに怪しいやつというのがいて、時代劇では虚無僧というのがそうだ。 例の、竹細工の屑籠をひっくり返してかぶっているような僧である。 たいていは街道筋を尺八吹きながら歩いているのだが、こやつがただの通行人だったためしがない。 誰かが背中を向…

坂落とし

イギリスのとある町で行われているお祭りの映像。 急坂の上からチーズを転がして、それをいっせいに追いかける。人々があまりに豪快に転がるので、大笑いした。 ・クーパーズヒル・チーズローリング 異星人がいきなりこの映像を見たら、「地球人というのはも…

あらすじ

「真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)」という三遊亭円朝作の怪談噺がある。 長ーい噺で、三遊亭円生が通しでやったものはCDで4枚にわたるとか(わたしは聞いていない)。最近、桂歌丸も通しで録音して、こっちはCD5枚。 だいわ文庫の「落語CD&DVD名盤案内…

ある特区の記録

最近はどういうふうになっているのか知らないが、政府が一時期、特区のアイデアを大々的に募集していたことがある。 特区というのは、特定の地域で法律の特例を認めるというもので、規制緩和の実験のような意味もある(あった?)のだろう。 話がちょっと脇…

立場が人を決める

「es」という映画があって、これはなかなかにオソロしい。 心理学の実験で、被験者が集められる。ごく普通の人達で、刑務所の刑務官グループと囚人グループに分けられる。被験者達は、刑務所を模した試験場に隔離され、ロール・プレイングの形で、刑務官役は…

女性と外国人

昨日、調べ物をしていたら、中国の通信社、新華社のサイトにたどり着いた。 ・新華社 わたしは中国語をできない。しかし、簡体字混じりでも何となく意味がわかる(ような気がする)から、漢字というのは便利なものだ。 新華社といえば、中国政府や中国共産党…

赤ちゃんと申告漏れ

昨日、新聞を手に取ると、一面のこんな惹句が目にとまった。 赤ちゃん5億円「贈与税逃れ」 海外財産の贈与をめぐり、名古屋市の大手教育系出版社会長から贈与を受けた赤ちゃんが約5億円の申告漏れを指摘された。 (2007年6月4日付朝日新聞朝刊より) いいな…

映画の広告

見てはいないが、映画の「300」というやつ、スパルタの300人の兵士がペルシアの100万人の兵士を打ち破るという話らしい。 いつも気になるのだが、この手の古代ギリシアを舞台にした戦争の話、ペルシアが弱すぎやしないか。 「300」でも、たぶん、ペルシアは…

名人伝・続

昨日も書いた名人の話だが、ウケるものにはいくつかのパターンがあるように思う。 昨日の、 「やっ!」 「ハ。出直して参ります」 というタイプだが、剣豪伝にこんなのがある。 誰だったか忘れたが、有名な剣豪が大名の加藤清正に剣術を指南した。 剣術では…

名人伝

ジャズピアニストの山下洋輔と邦楽囃子方でパーカッショニストの仙波清彦の対談を読んでいたら、こんな一節があった。 歌舞伎の囃子方の人が、お神楽の家元に習いにいく――。 仙波 (略)僕らの先輩がお稽古に行ったら、おばあさまが出てきて、「すみません。…