女性と外国人

 昨日、調べ物をしていたら、中国の通信社、新華社のサイトにたどり着いた。


新華社


 わたしは中国語をできない。しかし、簡体字混じりでも何となく意味がわかる(ような気がする)から、漢字というのは便利なものだ。


 新華社といえば、中国政府や中国共産党の見解を代弁するお堅いイメージがある。
 しかし、サイトには意外とソフトな情報も載せている。


 メニューには「美食」、「健康」 、「生活 」なんてのがあって、ここらは日本の新聞と変わりない。
 日本語にすると文字化けしてしまうが、「音楽」と思われるものもある。


 不思議なのが「女性」というボタンで、ここだけ太字でチカチカさせている。新華社の今のイチオシ・メニューなのだろうか。


 クリックしてみると、


新華社 - 女性


 きれいなおネエさんが帯になって出てくる。


 んーむ、これは女性を楽しむページなのであろうか、と最初、思ったのだが、どうやらそれはわたしのけしからぬ心の故であるらしい。
 漢字を拾い読みすると、「女性を楽しむ」ではなくて、「女性が楽しむ」ページのようだ。


 ページの下のほうを見ると、「美容」、「服飾」、「痩身(ダイエットだろうか)」などとあって、白人のおネエさんが挑発的マナザシ&ポーズで「どうよ?」と迫ってくる。


 ものすごく違和感がある。


 なぜに中国の通信社のサイトに白人のおネエさんが? と思うのだが、しかし、日本にもこういうのってよくあるのよね。よくあるどころか、あふれかえっている。


 中国のサイトで見るから変に感じるわけであって、日本の同じ類のサイトで見ても、そんなには不思議と思わないだろう。


 裏を返すと、日本にあまり慣れていない外国人が、日本のサイトで白人のおネエさんの「どうよ?」というのを見ると、「なぜだっ?!」と感じるのではないか。


 次のはスウェーデンの新聞「Expressen」のサイトにあったのだが、これは何だろう。ファッションショーのようだが。


Fa¨rgglatt och nyskapande - Mode - Expressen


 まあ、エキゾチズムなんだろう。ゲイシャ、ウキヨエの飛距離、恐るべし、である。


 日本における白人のおネエさんの「どうよ?」のはびこりぶりは、エキゾチズムではくくれない。
 あんまり物を考えていないように見えるから、やめときゃいいのに、と思うサイトや広告も多い。わかっていて、やってんならいいんだけどねー。

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「今日の嘘八百」


嘘四百五十一 来年のモードはハイチ人だそうです。