2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

こいる先生が行く

昨日、「昭和こいる師匠」と書いたら、寄席演芸の世界で漫才師には先生の敬称を用いる、というご指摘をいただいた。 漫才師に師匠をつけるのは、全国を席巻している上方の流儀なのかもしれない。 最初は、「昭和こいる先生」と書くのに違和感を感じたけれど…

こいる師匠と仙人

前に書いた覚えがあるが、わたしは漫才の昭和のいるこいるが好きで、テレビなんかで見かけると、ただもうそれだけでウレシくなる。 のいるこいるの漫才のパターンはいつも一緒で、のいる師匠の真面目な話に、こいる師匠がテキトーな相槌を打つ。それだけであ…

ハードボイルド的

例によっての突拍子もない思いつきで恐縮だが、日本には、和歌、俳句、狂歌、川柳といった、フレーズを創作する文化がある。 詠む会を催したり、発表の場を設けたり、投稿したり、歌集、句集を出版したりして、作品をやりとりする。著作権もあるのだが、適用…

子どもの描く絵

稲本喜則、四十一歳の絵である。一生懸命描きました。 小学生低学年くらいの女の子が落書きしそうな絵を描いてみたら、こうなった。 わたしは心の汚れた大人であるからして、計算して描いたところもある。“小さな女の子はこんなふうに絵を描くんではないか”…

何が楽しいのか

わたしは、ショッピングがあまり好きではない。 どうやら、あれを買うかこれを買うか、迷う状態にいるのが嫌であるらしい。勝負はさっさとついたほうがよい、と考えている。 ショッピングが好きな人は、迷う状態が楽しいらしいが、わたしには煩わしいだけで…

ショッピング

経験のある多くの人が感じることだと思うが、インターネットで物を買うときには、お金に対する現実感があまりないようである。 もちろん、数字は見る。¥20,000なら¥20,000、¥30,000なら¥30,000と把握はする。 その金額と、貯金残高なり、これから使う予…

武蔵川理事長の地味な改革

日本相撲協会で、不祥事が重なって引責辞任した北の湖理事長に代わって、武蔵川親方が理事長に就任した。 新理事長としての最初の改革は、 立合いのとき、ちゃんと両手をつく。 というものであった。 何とも地味な改革である。 しかし、これで相撲が面白くな…

妄想姫

義太夫は、古い言葉や言い回しが出てきて、ぼんやりしていると筋がわからなくなることがある。なので、今回はあらかじめ床本(シナリオ)を読んでから見にいった。 芝居を見ているときはすんなり見てしまうが(頭がパーになっているのだろう)、床本を読むと…

文楽九月公演

先週、先々週と国立劇場に文楽の東京公演を見に行った。 昼の部は人形遣いの豊松清十郎襲名披露公演ということもあってか、主立った太夫(義太夫を語る人)が並んだ。演目は「近頃河原の達引」と「本朝廿四孝」。「近頃河原の達引」がエンターテインメントで…

国語改革疑似体験

戦後育ちの人間にはあまりよくわからないが、戦後まもなくの頃の日本語の書き言葉は、大きく変貌して、なかなか大変な状況だったらしい。 仮名遣いが旧仮名遣いから現代仮名遣いに変更され、公文書やメディアで使用すべき漢字の制限が行われた。「學→学」の…

効率と目的(続)

昨日の続き。日本語のローマ字(化)論について。 わたしは、ガキの時分から慣れ親しんでいるせいもあるが、日本語の漢字、ひらがな、カタカナ、欧文が乱れ飛ぶ手法を気に入っている。 例えば、「におい」、「匂い」、「臭い」、「ニオイ」と書くと、それぞ…

効率と目的

終戦直後、GHQとその関連団体の中で、日本語のローマ字化を図る、という考えがなかなかの勢力を誇っていたという。 GHQの招きで日本を訪れた第一次米国教育使節団が、学校教育、新聞、定期刊行物、書籍でのローマ字の使用を推奨した。 昭和21年3月に提出され…

気弱な人

弁護士が教える 気弱なあなたの交渉術作者: 谷原誠出版社/メーカー: 日本実業出版社発売日: 2008/08/28メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 81回この商品を含むブログ (15件) を見る という本があるそうだ。いや、読んでいないので、内容は…

んが

がんにかかった人、あるいは、その身のまわりの人、がんで親しい人を失った人の話を見聞すると、重苦しい気持ちになる。 わたしも、祖父が比較的若いうちにがんで亡くなっており、他人事とは思えないところがある。 がんは、現代で最も厄介で、不安をつのり…

もっともらしいことを言ってみせる

福留功男が豪華なテレビセットの前で「我々は、大量生産大量消費大量廃棄を見直す時代に来ているのかもしれません」と語っていた。

よい子への道

よい子はきちんとお返事しましょう、と、幼稚園で習った覚えがある。 よい子になるには、きちんとお返事しなければならないらしい。 よい子になろう。 飛行機に乗ったとき、キャビン・アテンダントのアナウンスに大声でお返事する、というのも素敵だが(ゴメ…

時代の閉塞した状況

昨日、ニルヴァーナのパロディをやったアル・ヤンコヴィックについて書いたついでに(この3日間、「ついで」の話題がキレの悪いうんこのように続いているが)、ニルヴァーナのアルバム「Nevermind」をAmazonのページで見たら、商品説明のところにこんなこと…

ニルヴァーナの臭いがする

昨日、ここに「アル・ヤンコヴィック」と書いたついでに、つらつらYouTubeを見ていたら、アル・ヤンコヴィックがニルヴァーナの“Smells Like Teen Spirit”のパロディをやったムービーがあった。 これが馬鹿馬鹿しくも素敵なのだ。 わたしは、ニルヴァーナと…

曲と歌詞

ビートルズの「オブラディ、オブラダ」という有名な曲がある。 楽しい曲調で、ステップワゴンのCMでユッスー・ンドゥールもカバーしていたので(♪ブロロ〜ン)、覚えている人も多いと思う。 あの曲、2004年にインターネット上で行われた「史上最悪の曲」投票…

謙虚に書きたい

ここに書いた駄文を後で読み返すと、何だかエラソーに書いていて、恥ずかしくなることがある。 浅薄な知識をもとにひ弱な思考力を使うものだから、情けない結果が出てくるわけだが、オロカなゆえに書いている時点ではその情けなさに気がつかない。 むしろ、…

洋楽歌詞ヲ漢文訓読調ニテ翻訳ス事(ソノ二)

前にやった、英語の歌詞を漢文の読み下し文風に訳す、というのにまたトライしてみたい(id:yinamoto:20080829)。 ――などといきなり言い出されても、何のこっちゃ、さっぱりわからない人も多いだろう。論より証拠、まずはひとつ。 エルヴィス・プレスリーの…

歌のテーマ

橋本治によれば、歌というのは人の中の感情を刺激して、共感を呼び起こすためのものなんだそうだ。 言われてみればその通り、当然の助動詞なのだが、普段、馬鹿と化して歌を聴いているときは、なかなかそんなことに気づかない。 でまあ、ふと不思議に思った…

バッシング

親方はつらいよ (文春新書)作者: 高砂浦五郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/07メディア: 新書購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (6件) を見る 大相撲の高砂親方が2007年の朝青龍騒動と絡めて、親方の仕事、相撲部屋の日常、自分の考える…

小学生の夢

小学生男子の、将来なりたいものベスト3は、野球選手、サッカー選手、学者・博士で、ここ何年か変わらないのだそうだ。 → 第一生命 ニュースリリース(2007年ミニ作文アンケート「大人になったらなりたいもの」) その他、順位は年によって変わるが、お医者…

秋場所の布陣

大相撲でサッカー・チームを作るとどういうフォーメーションになるか、考えてみた。 チームは日本人力士チームと外国人力士チームに分ける。 まずは外国人力士チーム。こちらはオーソドックスな4-4-2のシステムで考えてみた(携帯でご覧の方は、文字列が崩れ…

オレの前に立つんじゃない

何度か書いた覚えがあるが、列に並ぶということが嫌いでしょうがない。 まあ、並ぶのが好きで好きでたまらないという人はそうはいないだろうが、並んでいると自分でもちょっとどうしたのだろうかと思うくらいイラ立つ。 レジや入場の列に並ばざるを得なくな…

美しい柔道

まあ、しかし、わたしも組んで投げない柔道はあまり好きではない。“柔道っぽくないなー”と感じてしまう。 タックルして足を取って倒すのを見ると、レスリングじゃないんだからさー、と思う。レスリングはレスリングで面白いのだが、両者が似てしまうのはつま…

ポイント柔道

土曜にNHKスペシャルの「日本柔道を救った男 石井慧」を見て、ハハア、そういうことであったか、といろいろ得心のいったことがあった。 現在の柔道の国際ルールは、ポイント制になっている。技のきまり具合でポイントが決まる。 シュパターンと鮮やかに投げ…