2014-01-01から1年間の記事一覧

独立系相撲

今、「相撲の歴史」という本を読んでいる。相撲の歴史 (講談社学術文庫)作者: 新田一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/07/12メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (9件) を見る 古代からの相撲の通史だが、相撲に関する江戸時代以前の史…

ソウルと文字

木、金、土と仕事で韓国のソウルに行ってきた。ソウルに行くのは二回目で、おおよそ二十年ぶりくらいである。 おれはハングルを全く読めない。一方で、韓国では90年代から原則的に国語をハングルのみで記すようにしたそうだから(それまでは日本の漢字仮名交…

豹のマントヒヒへの愛を薄汚れた心で見る

このブログを何度かお読みいただいた方はお気づきだろうが、おれは物事を斜めに見るのが大好きである。そのせいで、写真などを撮られるときはいつも「ハイ、稲本さん、顔を前に向けて!」と注意される。皮肉、大好き。要するに、心が薄汚れているのである。 …

クリスマスと信仰

12月に入って繁華街はどこもクリスマス気分である。 クリスマスが近づいてから興ざめなことを書くのもなんなので今の時期に書くけれども、キリスト教を信じていない人たちがクリスマスを祝うことを、クリスチャンはどう感じているのだろうか。 おれ自身は実…

掻く快感について

おれはアトピー体質で、記憶しているところでは幼稚園ぐらいからカイカイカイカイと体のあちこちを掻きまくってきた。考えてみれば、腸の弱さとアトピーがおれの人生の二大通奏低音で、おれの人生は腹痛と痒みとの壮絶な闘いであった。そして、これからも闘…

短い言葉と勝手な解釈

日本語は文法的に割に自由度の高い言語で、最低限必要な言葉を助詞でつなぎ、動詞を活用してしまえば、しばしば用が足りる。いや、「日本語は〜」というより、日本語を使ってきた人々の言語習慣がそうである、といったほうが正確かもしれない。 例えば、「ラ…

死を招く少年

読んだことがないのだが、「名探偵コナン」という漫画があることは知っている。 ちょっと小耳に挟んだだけなのでもしかしたら間違っているかもしれないが、この漫画、連載開始から二十年を超えるのに、作中ではまだ3ヶ月程度しか経っていないのだそうだ。し…

書き間違い

おれは手書きをすると、やたらと書き間違いをする。 特に苦手なのは封筒やハガキに住所を書くときで、宛名書きを修正するのは何だか相手に失礼な気がするものだから、いくつも反故になってしまう。もったいない。 注意力散漫とか集中力がないと言ってしまえ…

世の中、濁りも大事

「水清ければ魚棲まず」と言うが、世の中、濁りも大切だと思うのである。 もちろん、昨今の政治についてもの申す、などという下品なことをしたいわけではない。第一、おれにはそんな実力がない。 先日、自転車で大きな道を走っていたら、「お互い、ゆずりあ…

身体と自己責任

おれは卑怯者なので、都合の悪いことがあればなるべく他のせいにしてしまいたい、という性根があるのだが、自分の体型、骨格の悪さはハテ自分のせいなのであろうか。 たとえば、おれはものすごいなで肩である。名前が「よしのり」なので、いっそのこと「よっ…

社名を考える

おれは会社員で、職種はコピーライター/プランナーである。 自分で会社を興す気はないが(おれに経営なんぞできるわけがないという負の自信がある)、もし会社を作ったらどんな社名がいいだろう、とあれこれ想像してみるのは割に好きである。 例えば、大き…

すり替えのテクニック

ノンフィクションライター高橋秀実の「からくり民主主義」に、新聞のテレビ欄に載る視聴者投稿の話がある。たとえば、以前朝日新聞に載ったこんな投稿。 「さんまのスーパーからくりTV」(日曜、TBS)を見ているが、解答者のある女性タレントの「天然ボケ」…

書くことないのでジョーク

エー、ジョークをひとつ。生前に立川談志が好んだものだ。もっとも、死後に好むジョークというのもなさそうだが。 - あるレストランに毎晩紳士がやってきて、ディナーを食べる。いつも食前酒に、ショットグラス2つを頼む。ひとつは飲み干し、ひとつはそのま…

おれとお不動様

インド名をアチャラ・ナータ (अचलनाथ )と言い、シバ神の化身とも(あるいは大日如来の化身とも)いうから、インド由来の神様であることは確かだ。仏教の守護者とも、煩悩に悩み苦しむ衆生を力ずくで救う者とも言われる。 しかし、お不動様をおれが信仰してい…

自転車の罰金について

おれは自転車乗りで、走っていると、同じく自転車に乗っている人々の「危ないナァ」という行為をよく見かける。 多いのが、車道をヘルメットなしで走っている人である。少し前まで自転車は歩道を走るのが普通みたいに思われていたから、そのせいもあるのかも…

さる症状の呼び方について

夏もようやく終わり、ゲリラ豪雨の季節からしとしと雨の季節に移ったようである。 今日はバッチイ話なので、その手のものが苦手な方はご遠慮いただいたほうがよいかもしれない。 おれは、生まれつき腸が異常に弱く、「人間しょせんは水道管に目鼻」という言…

作詞と原稿用紙

相変わらずアホみたいな想像について書くのだが、日本語を機械で書けるようになったのはおおよそワープロ専用機が登場してからである(日本語タイプライターというものも昔存在したらしいが、普及はしなかった)。それまではたいがい紙に筆記具で手書きして…

ちょっと極論

昨日、ある文章を読んで違和感を覚え、ネット上のある場所にこう書いた。 ちょっと極論。 あらためて見てみると、変な言葉遣いである。「極論」というのは論旨が極端に走り過ぎていることで、「ちょっと」は少しというような意味だろう。少しと極端というの…

米国企業の名前について考える

絆創膏で有名なJohnson & Johnsonというアメリカのメーカーがある。こないだふと思ったのだが、あの社名、アメリカ人からすると、どんな感覚なのだろうか。 よく知らないが、おそらくJohnsonさんとJohnsonさんが創った会社だから、Johnson & Johnsonなのだろ…

悠子さん

お読みの方に差し障りがあったらお詫び申し上げるし、土下座する覚悟もあるが、「悠子」という名前を見ると、おれはいつも軽く恐れをなすのだ。 理由は簡単で、「悠」の字が「怒」の字に似ているからである。 悠子 怒子 ガキの時分から親兄弟、先生、諸先輩…

首相の名をとる

アメリカには過去の大統領の名前を何かにつけるという風習があるようだ。 例えば、ご案内の通り、アメリカのニューヨークにはジョン・F・ケネディ空港という国際空港がある。それでふと思ったのだが、日本の空港に日本の過去の首相の名前をつけたらどんな具…

チッ素

先週書いたように、人間が酒やドラッグをやるのは、常態と違うふわふわした酔い心地になりたいからではないか。でもって、日本はもちろん、諸外国でも酒を除くふわふわした心地になるものの多くは禁止されている(イスラム圏では酒も禁止あるいは場所を制限…

酒の禁止

あまり自慢になることではないが、というか、むしろ言うのが少々恥ずかしいんだが、おれは酒が好きで、結構飲む。人と飲むのも好きだし、家で飲むのも好きだ。ひとりで飲んでいても盛り上がれるんだから、便利というか、救いようがないというか、ともかくそ…

大脳の自動化

前回、人間の器官は大脳神経系統の器官と、自律神経系統の器官におおまかに分けられそうだ、と書いた。見方によっては、大脳に余計な神経を使わせない(文字通り!)ために、自律神経は大脳と無関係に働くようできているとも考えられる。 自律神経は一種、自…

体内共生説 その2

前回、人体というのは実は各種器官が共生している集合体なんではないか、というようなことを書いた。まあ、例によっての思いつきのデタラメだったのだが、しかし、人体を大脳神経系統の器官と自律神経系統の器官の2つに大きく分けることはできそうである。 …

体内共生説

相変わらずアホなことばかり考えている。 少し前に腸の蠕動運動について書いた。id:yinamoto:20140614 それでふと思ったのだが、人間の臓器それぞれが、実は別の生物であると考えたらどうなるだろう。つまり、脳、心臓、肺、自律神経、胃、腸、肝臓、胆のう…

冤罪の構図

痴漢は犯罪であり、道義的にも許されず、何よりゲスな行為である。 それは当然だが、一方で満員電車に乗っているとき、やむを得ず体が女性に触れてしまう、あるいは密着に近い形になってしまうときもある。こちらはなるべくそういう体勢や位置取りを避けよう…

驚異の小宇宙 腸

おれは地球とか宇宙とかよりもどっちかというと小さいほうに興味がわくタチで、とは言っても、原子とか電子とかになると想像の範疇を超えてしまうので、手が出せない。細菌とか体の仕組みくらいが適度な興味のサイズである。特に人体の仕組みというのはどこ…

油断

おれは、スマートホンは持っているが、ほとんど使っていない。電車を待つ間、イライラしないようにたまにFacebookを見る程度である。電話すら緊急時以外には使わず、しかもおれみたいについでに生きているような人間には緊急時なぞほとんどなく、要するに使…

犬と遺伝子操作

遺伝子組み換えナンタラ、というのは、少なくとも日本では世間一般に評判がよくないようである(もちろん、おれはグアテマラの世間も、アンゴラの世間も、カナリヤ諸島の世間も、デンマークの世間も、アメリカの世間すらも知らんのであるが)。ありていに言…