2004-01-01から1年間の記事一覧
赤瀬川原平の「ライカ同盟」(ちくま文庫、isbn:4480034811 )を読み始めた。読んだのは、まだ全体の1/3程度である。 ちょうど10年前に書かれた話で、中古カメラ・マニアの行動や心理、偏愛、かすかな哀しみが綴られている。 印象的な人物も出てきて、「中古…
お笑いの「ボケ」と「ツッコミ」という言葉を、今では普通の人がごく普通に使っている。 もともとは漫才から来た言葉だと思う。曖昧だが、1980年頃の漫才ブームから日常的に使われるようになった記憶がある。当時、私は中学生で、それまで「ボケ」、「ツッコ…
始まる前から何だが――というより、始まる前だからこそ書けるというべきかもしれないが、愛知万博、成功するのだろうか。 何をもって成功とするのか、という問題がまずあるけれど、集客と収支の予想と実際、というのは、まあ、わかりやすい。ただ、無料でバラ…
しかし、のんきなこと書いているけど、被害も死者何万人という数字のレベルになるともう実感が湧かないな。映像も断片的だし。 もう少ししたら、酷さがわかってくるんだろうな。 悲劇も喜劇も、本当の酷さ・よさは、結局のところ、個人レベルじゃないとわか…
今朝、5時頃に目が覚めて――と言っても、半分起きたような、ボワーンとした状態だったが、「血液型性格判断はなぜ受けるのか」について考えた。いや、考えたというより、意識がそこらへんをさまよった。 ベッドの中で芋虫と化していたから、ほとんどの思いつ…
血液型性格判断とか、血液型占いというものがあって、かなりの人が信じているようだ。 イギリス人は過半数の人が占星術を信じている、という話を以前に何かで読んだことがある(相変わらず、出もと不明のn次情報の垂れ流しで申し訳ない。血液型性格判断や占…
「大合唱」という言い回しがある。「整備新幹線の早期着工を求める地元の大合唱に押されて」、代議士の方々がいろんな人にいろんなことをいろんな手口でしたりするらしいのだ。 代議士の方々はまあ、各人の活動に勝手に励んでいただけばよいが、さて、地元の…
昨日、しこ名について書いていて思ったのだが、こんなしこ名の力士はどうだろう。 関の山 入門当初、部屋の親方に全く期待されていなかったことがわかる。どう頑張っても幕下止まりか。 いや、もちろん、「クソ、今に見てろ」と発奮することだってあるだろう…
相撲取りのしこ名というのは、どういうふうに決めるのだろうか。 落語家の場合は、師匠がつける場合が多いようだ。三遊亭新潟、三遊亭かつお、三遊亭イワシ、三遊亭おまえ、三遊亭あん太、などなど、特に三遊亭方面には師匠がシャレでつけたとおぼしきものが…
例によって、思いつきで実験的手法に取り組もうと思うのである。うまくいくかどうかはわからない。 今回は、文章を酔っぱらわせてみる。といっても、ごく簡単で、「で」を「れ」、「だ」を「ら」、「ます」を「まふ」、「ました」を「まひた」に変え、文末に…
「自意識」を広辞苑で引くと、こう書いてあった。 自分自身がどうであるか、どう思われているかについての意識。 私は自意識過剰という性格的欠陥を持っていて、そのことはここにも何度も書いてきた。しかし、自意識というものについて、ちょっと誤った理解…
今日笑った、広告。「小説新潮」の記事の見出し。 高峰秀子 お年玉インタビュー ザ・映画女優、久々の肉声―― 雑誌でどうやって、「肉声」を聞かせるのだろうか……。
Googleで「正しい日本語」と検索したら、42,500件も引っかかった。大漁である。 それぞれのページが、「正しい日本語」というものについてどういうスタンスを取っているか、最初の30件を分類してみた。 ただし、掲示板などの複数の意見が述べられているもの…
昨日、書こうと思って忘れていたのだけれども、「人体の不思議展」の続き。 人体の標本を見るのも面白いのだけれども、来館者の様子やふと口にする言葉を見聞きするのもまた、別の意味で面白かった。 二人組のオバサンが標本を見ながら、「死んじゃったのね…
昨日、東京国際フォーラムで開催されている「人体の不思議展」に行ってきた。 行こう、行こうと思いながら、なんとなく行きそびれていたイベントである。 人間の筋肉、骨格、内臓、血管、神経等々、の標本が展示してあり、それぞれについて思うこと、考える…
「〜の卵」という表現がある。 「ダチョウの卵」、とか。 ……しょっぱなから自分の話の腰をサバ折りしてしまったが、もちろん、そうではなくて、比喩で使う「〜の卵」についてである。 たとえば、「弁護士の卵」、「医者の卵」というとき、あなたはどんな卵を…
はしょりたいときや、多少の留保をしたいとき、あるいは逃げ場をつくっておきたいときに、「ある意味」という言葉がよく使われる。 「ある意味で現代社会の歪みが生んだ悲劇である。」 などというふうに使うのだ。 こう書いた人に、「その現代社会の歪みとは…
オレオレ詐欺の手口がどんどん巧妙になっているそうだ。 といっても、どんな手口があるのか、よく知らない。たまに新聞・テレビで取り上げられるものを見る程度である。 もちろん、被害にあった人は気の毒だ。人の不安な心理や心配につけ込む、不埒なやり方…
大ざっぱな話だが、生きる姿勢として前向きな人、後ろ向きな人がいる。 ジョーショー志向の人、というのもいて、私は苦手なのであまり近づかないようにしているが、「ゲット! 社長の座」とか、「ゲット! 巨万の富」とか、「ゲット! 酒池肉林」とか、まあ…
映画では、人気者になると、やたらとニューヨークへ行くようだ。 「星の王子ニューヨークへ行く」、「踊るマハラジャ★NYへ行く」、「ジェイソンNYへ行く」、「ベイブ都会へ行く」(確か、舞台はニューヨークだったと思う)、「ターザン紐育へ行く」 クロコダ…
OECDによる国際的な学力調査で、日本の15歳の読解力が4年前の8位から今年は14位まで下がった。 ……という話で、ガチョーンと来た人々がいろいろいるようだ。特に教育関係者はガチョーンのうえにヤバシビッチの念を抱いたようで、文科省は「読解力向上プログラ…
血液製剤「フィブリノゲン」が納入された可能性のある医療機関のリストが発表された。フィブリノゲンには、一部、C型肝炎のウイルスが混入している。 私は20歳の頃に、盲腸の手術を受けた。盲腸の手術でフィブリノゲンを使うのかどうかは知らない。 リストを…
私は、ちょっとしたことで物事の見え方が「あれま」と変わる瞬間が好きで、たとえば、こんな例がある。 「真昼の決闘」 ゲーリー・クーパー主演の名作とされる映画である。 名作と「される」と書いたが、内容をあまりよく覚えていないからだ。たぶん、見たこ…
インターネット上では毎日、そこここで大量の議論がなされているのだろうが、複数人による場合、きちんと結論が出るパーセンテージって、どのくらいなのだろうか。 恐ろしく低い数字なんじゃないか、と思う。 理由はいくつかある。 そもそも、きちんとした結…
どういう理由によるのかはわからないけれど、人間はやたらと他人と自分を重ね合わせるクセがあるようだ。 たとえば、共感、もらい泣き、というのは、他人と自分を重ね合わせることで起きるのだと思う。 あるいは、子供は、よく自分にとってのヒーロー(ヒロ…
有害図書とされるものをめぐって、自治体が規制を強化する動きが強まっているらしい。 何を持って有害図書とするか、というのはなかなか難しい問題だ。 「表紙をダイオキシンでコーティングしております」なんていうのなら、「そりゃ有害だ」と言えるけれど…
物事をあてずっぽうに考えるクチのせいか、昔から数学が苦手だ。 苦手意識が先に立って、今では数式を見ただけで脳味噌が止まってしまう。「稲本殺すにゃ刃物はいらぬ、πのひとつもあればいい」、てなものである。 特に苦手なのが、Σと∫というやつで、これの…
昨晩、テレビをつけたら、小学生の三十人三十一脚をやっていた。 テレビ番組としては、うまく視聴率のとれる企画だと思う。「子供達が」、「純粋な気持ちで」、「心をひとつにして」、「いろんなドラマを経て」、「勝負する」、「そうして最後に泣き笑いする…
役所、官僚というのはしばしば叩かれる。 「お役所というのはホント、どうしようもないね」とか、「見過ごしてきた○○省の責任は重い」とか、「腐った官僚どもが」とか、まあ、ひどい言われようである。 実際、言われてもしょうがないときもある。 役所、官僚…
Googleで「飽食の時代」と検索したら、23,300件も引っかかった。 Googleのページに表示されるテキストを斜め読みしただけだが(体を斜めにして読むと、疲れるということがわかりました)、「飽食の時代」に批判的な文章が多いようだ。 糖尿病などの成人病、…