続・しこ名

 昨日、しこ名について書いていて思ったのだが、こんなしこ名の力士はどうだろう。


  関の山


 入門当初、部屋の親方に全く期待されていなかったことがわかる。どう頑張っても幕下止まりか。


 いや、もちろん、「クソ、今に見てろ」と発奮することだってあるだろうから、出世する可能性だって、ないわけではない。しかし、頂点まで上り詰めたとしても、


  横綱・関の山


 では、どうも、相撲人気を支える存在にはなりえない気がする。ふさわしいとすれば、こんなあたりだろうか。


  張り出し横綱・関の山


 どうあがいても、正横綱にはなれない。ミノホド、という言葉を思い出すのである。


 この力士にはライバルがいる。


  玄海


 字面だけを見ると強そうだが、これを「げんかい」とひらがなにすると、いきなり頭打ちとなってしまう。稽古では、「もう、これ以上は体力的に無理ッス」と、すぐに根を上げるのだ。


  せきのやま対げんかい


 実にこう、ヘナヘナの取り組みである。土俵上も脱力していれば、枡席も脱力しているに違いない。


 こういうのはどうか。


  春の盛


 発情した猫みたいなことになってくる。


  越月


 「こしつき」。セクシーで女性人気(および一部の男性人気)を集めそうだし、綺麗な名乗りではあるが、あまり強そうではない。


  はるのさかり対こしつき


 何の対戦なんだか、さっぱりわからない。


  山吹ノ海


 悪くないしこ名だが、「海」を「膿」ととらえると、もうダメだ。


  山吹ノ海対山井


 「やまぶきのうみ対やまい」。観客も、相撲観戦に行ったら相撲感染になってしまうのである。


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