2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

杉野兵曹長の銅像

おれは古い落語の録音をよく聞く。戦後の志ん生・文楽あたりからで、幸い戦後は落語がラジオの重要なプログラムだったから録音がいろいろと残っており、CDがたくさん出ている。 戦後しばらくの落語で、女が横倒れにくずおれる姿を、まれに「杉野兵曹長の銅像…

東京遷都

相変わらずの思いつきを書く。毎度ながら、ここに書き散らしたことに一切責任をとるつもりはない。 昨日、自転車で皇居のわきを走りながら、「明治維新の際、なぜ都を京から東京へ移したんだろうか?」と考えた。大政奉還の後、京都をそのまま都にする選択肢…

インターネットの知情意

時折、インターネットについて「集合知」とか「知の共有」がどうのという議論に出くわすことがある。 個々の議論をどうこういうつもりも実力もないのだが、どうして「知」というテーマばかりが出てくるのか、ちょっと不思議ではある。 人間の精神活動を「知…

翻案 冥途の飛脚

昨日、誘われて、国立劇場の文楽公演を見てきた。ここ数年、文楽にはご無沙汰していた。 二部の「曽根崎心中」、三部の「冥途の飛脚」を見た。どちらも近松門左衛門の心中物である(「冥途の飛脚」は後段で心中未遂に終わるそうだが、おれは未見)。五時間心…