2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

続・奪い合いスポーツ

さて、一昨日(id:yinamoto:20050226)書いた、奪い合いスポーツの続きである。 最初は、「権力を奪い合うスポーツというのはどうか?」と考えた。しかし、権力というのはどうも抽象的で、うまく想像できなかった。 演説して人に投票してもらう、というので…

昼酒

今日は、ひさびさに昼酒しているので、日記はナシ。 奪い合いスポーツ続編については、明日以降に。 ▲一番上の日記へ。ウィ〜。

奪い合いスポーツ

脳味噌の回路が変なふうにつながっていて、相変わらず、妙なことを思いつく。 ほとんどの球技は、ボールの奪い合いによって成り立っている。サッカー、ラグビー、テニス、バスケットボール、バレーボール、みんなそうだ。そうして、ゴールに入れるか、相手が…

時間緩和薬品

私は、母親の胎内に、やる気、意欲というものを忘れて、生まれてきてしまった。 お腹から出てきた直後に七歩進み、一方の手で天を、もう一方の手で地を指しながら、「天上天下唯我あー、かったりぃ」と言ったが、医者や看護婦は聞かなかったことにしたという…

消化不良

今日、書くことは、少々シモがかりそうなので、その手の話が苦手な方はパスしていただきたい。 人間というのは、しょせん、下水管に目鼻、という話がある。確かにその通りだ。そうして、問題は、しばしばこの下水管が詰まったり、逆流したり、暴れ出したりす…

原因において自由な行為

広辞苑を引いていて、「原因」の項にある、こんな言葉が目に止まった。 「原因において自由な行為」。 何か、楽天的なにおいがする。 しかし、実際には、シビアな話のようだ。転載しよう。 ―-に-おいて-じゆうな-こうい【原因において自由な行為】[法]自ら…

時代劇モジリアーニ

先週、遠山の金さんや旗本退屈男を茶化してみた。 そのとき、気がついたのだが、時代劇というのは、とてもいじりやすい。格好の遊び道具だ。 なぜだろう、とつらつら考えるに、まず時代劇には確固たる世界観がある。世界観というのが大げさならば、パターン…

ああ、勘違い

私は今、地図帳を見ながら、この文章を書いている。 「帝国書院編集部編 標準高等社会科地図 七訂版」という地図帳で、高校生が地理の授業で使うものだ。なかなか便利なので、座卓のそばに置いている。 「南セントレア市」というロマンチック街道なネーミン…

天気図

テレビの天気予報では、必ずといっていいほど、気象予報士が出てきて、天気図を指し、あれこれ説明する。 「大陸のほうから乾いた冷たい空気が流れ込み〜」とか、「太平洋の高気圧はゆっくりと東に進み〜」とか、まあ、そんなことを言う。 普段は何の疑問も…

輪廻転生

山羊(id:yagian:20050213)が現代語訳した今昔物語の「讃岐の国の多度郡の五位が法話を聞いて直ちに出家した話」は美しい。 そうして、輪廻転生とは、本来、こういうことを指したのかではないか、と思う。生悟りの類かもしれないが。 輪廻転生というと、普…

今日は旗本退屈男

昨日は遠山の金さんを斬ったので、今日は旗本退屈男を斬ろうと思う。別に、斬っちゃいないか。 旗本退屈男は、私の世代だとやや縁遠い。数年前にテレビシリーズでやったらしいが、見ていない。 メジャーだったのは、私より二世代か三世代上の人々が青少年の…

金さんの謎

テレビの時代劇に「遠山の金さん」シリーズというのがあった。最近はたぶんやっていなくて、あるいは若い人はあまりよく知らないかもしれない。 遠山金四郎景元という江戸北町奉行が、遊び人の町人、金さんとして町に出る。 犬も歩けば、金さんも歩く。必ず…

マーロウってどうなのか

小説では、レイモンド・チャンドラーがよくわからない。 主人公のフィリップ・マーロウに感情移入できないのだ。憧れも抱けないし、そんなにカッコいいとも感じない。 代表作とされるものを何作か、それぞれ何度か読んだことがあるのだけれども、いつも、「…

魅力のわからないもの

人によっては凄く入れ込むのに、自分にはその魅力が今ひとつわからないもの、というのがある。 食べ物の例でいえば、蟹がそうだ。 私も蟹は嫌いではない。食べれば、ああ、うまいな、と感じる。しかし、そのときに感じる喜びの度合いというのは、うまいサバ…

市3

上の文章が辛気くさくなったので、ゆるいニュースをひとつ。 ・神戸新聞「『南あわじ市市市』、正式な住所です」 いいな。落語に出てくるお侍、「ひらだいらへっぺい(平平平平)」みたいで。 ▲一番上の日記へ

ゲーム好きで寡黙

昨日、大阪の寝屋川の小学校で起きた殺傷事件はいたましい。事件自体についてはそれ以外に書けることがない。 引っかかったのは、朝日新聞朝刊の記事の書き方だ。 一面には、こんな文章があった。 少年の小中学校当時の同級生らによると、少年は同小を卒業後…

風邪をひく人が多いようである。 かくいう私は、1年の3分の1は風邪をひいているという、ヤワを煮染めたような男なので、この季節はだいたい風邪っぴきである。 なにしろ、「カーッ、ペッ!」と痰を吐きながら、母親の産道から出てきたというザ・リアル・ディ…

自助努力

私にはひとり尊敬している友人がいて、名を加藤という。 友達何人かと一緒に、私は写真部なる活動をしている。最初は男三人で、サンボマスター状態だったのだが、だんだんと人数が増え、今や男女入り乱れて、大変に華やかである。 「男女入り乱れて」と書い…

小さい「っ」のもたらす効果は、よく知られている。 簡単にいえば、勢いをもたらすのである。 たとえば、「それがどうしたというのだ」という言い回しを、「それがどうしたっていうんだ」としただけで、勢いが増す。 さらには、うかうかしていると、「それが…

私の取扱説明書

突然ではあるが、私の取扱説明書というものを書いてみることにした。 - 取扱説明書 バイオ式分泌器イナモト 〜天使の約束〜 品番 YI-66INM 保証書別添付 このたびは、バイオ式分泌器イナモトをお買い上げいただき、まことにありがとうございました。 ・この…

見出し

サッカーW杯アジア最終予選北朝鮮戦についての、朝日新聞の見出し。 大黒、日本を救った さすが、七福神。 ▲一番上の日記へ

山田

私は、自分ではどちらかというと民族主義的なところが少ないほうだと思う。しかし、それでもどこかに「負けてたまるか、ニッポン男児」という意識を持っている。 そうして、文明開化以来の欧米コンプレックスを、苦々しく感じている。 日本には、外来語や欧…

いろんな人の興味

インターネットが普及して変わったことはいろいろある。 そのひとつに、いろんな人の興味のありよう、というものが以前よりわかるようになったことが挙げられる。 たとえば、ウェブサイトやブログを見て、「ははあ、この人はロールキャベツを見ると、激しく…

バカの匍匐前進

この人のブログは文章や表現のセンスがよく、楽しんで読んでいる。しかし、こういう悩みはどうなのだろうか。 ・眞鍋が眞鍋ブログを考えた 星の数ほど存在するブログの中で、 世の中をプラスの方向にほんの1ミリでも動かすことのできる熱いブログがどこかに…

寝起きに不機嫌な役者

昨日に続いて、寝起きにまつわる話である。 この日記では、時々、金魚の糞の如く話が細く長くつながることがある。理由は簡単で、特に書かねばならないことはないからだ。要するに、テーマなんて、何でもいいんですね。 ふと思いついたのだが、寝起きにやた…

目覚まし時計

人間がつい殺意を抱いてしまう人工物というと、まず目覚まし時計が最有力候補に挙げられるのではないか。 今朝も私は、「ピピピピピ!」という神経を逆撫でする音で目が覚めた。そうして、世界を呪うと同時に、常軌を逸した怪音波を発する目覚まし時計に、激…

問題な日本語

「問題な日本語」(北原保雄編、大修館書店 ISBN:4469221686)は、よくある、正しい/間違った日本語の用法を扱った本なのだけれども、編集方針に好感が持てる。 構成は単純で、各項目は、全国の高校の国語の先生から寄せられた質問、学者による回答(本文)…

ひさびさに会う

昨日、大学1、2年生のとき、同じ語学のクラスだったやつらと飲みにいった。 大学を卒業して15年以上経つと、それぞれ、年相応の顔かたちに変貌する。中には、頭がドングリと化しているやつもいた。 しかし、話してみると、人間、そう変わるものでもない。た…

山手線

何週間か前に、JR東日本が山手線一周60分の壁を破ろうと頑張っている、という新聞記事があった。 まあ、頑張っていただきたい。 これは前から考えていて、あるいは以前、この日記に書いた――もしかしたら、二回くらい書いたかもしれないが、もはやぼうっとし…

本の評価

今日は、とりとめもなく、拙著「当面の敵」(ISBN:4794213794)について書く。 「とりとめもなく」と書きながら、まんまと宣伝してしまおうという下心は、巧妙に隠してある。 本が出てから二週間近くが経つ。 読んだ方からは、幸いにも、おおむね、いい評価…