2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ「は」と「が」があるのか

「は」と「が」の違いは日本語を母国語にしていると直感的にわかる。しかし、その使い分け方を論理的に説明しろといわれるとなかなかに難しい。世にはいろいろと説明があるようだが、微に入り細にいりというふうなものが多い。例えば、あるページでこういう…

日本の国語教育について

日本語を勉強している中国の学生とSNSでやりとりしていて、その学生が「日本人は意識の流れに従って文章を書くことが多い」という。「中国では円を描くように書くように教わって、違う書き方をすると怒られる」のだそうだ。 何のことだろうとしばらく考えた…

愛しの可朝師匠

嫌味と皮肉でちょっと気を悪くさせてしまったかもしれないので、お詫び代わりというわけではありませんが……。愛しの月亭可朝師匠のビデオ。まあ、人間、あれが嫌だこれが嫌だという話より、これが好きだあれが愛しいという話のほうがよいのかもしれませんね。…

もし人生幸朗先生ありせば

例によって「てめえ何様だ」と訊かれれば「おれ様だ」と言うほかないことを書くんだが、今日は夏至で、キャンドルナイトというものが行われるそうだ。夜の8時から10時まで電気を消して蝋燭つけてお話ししましょう、とかなんとか。それが「スロー」なんだそう…

英語がわからんことの功名

ザ・クラッシュの曲をあれこれ聞いていて、ああそういえばこの曲、前にクルマのCMで使っていたよなあ、と思い出した。 探してみると、このCMである。日産のX-TRAILの何年か前のCM。 おれはほとんどテレビを見ないのだが、このCMは覚えている。 曲名が"I Fough…

ディア・ドクター/笑う花

多少、ネタバレがありますが……。ディア・ドクター [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2010/01/08メディア: DVD購入: 5人 クリック: 106回この商品を含むブログ (180件) を見る 西川美和監督の三作目。前作「ゆれる」(傑作だ)の異様な後味の…

立派な人々とそうでもなかった人々と

司馬遼太郎の作品のうちでも「坂の上の雲」は特別な人気があるようだ。 白状すると、おれも二十代の頃にハマったことがある。「むぅ、旅順はまだ落ちんのか! 伊地知ィ! とっとと国へ帰れ!」などと、今考えると少々恥ずかしいが、夢中になって読んだものだ…

イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズ

昨日、YouTubeでイアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズのビデオを見ていたら、止まらなくなってしまった。 イアン・デューリーは70年代のパンクロック・ブームの頃に出てきたイギリスのオッサンである。まずはこのビデオをご覧いただきたい。 ブロックヘッ…

イヤミ手法再びザンス

一昨日、外来語を多用する文章に対するイヤミ手法を紹介したが、この手法、うさんくさい外来語をあぶり出すのに使えそうだ(イヤミとは、かの天才・赤塚不二夫のキャラクターざんす)。 例えば、「Win-Winの関係」という言葉がある。直訳すれば「勝利-勝利の…

頭、胸、腹で考える

引用した元の文章を読むと、知識をひけらかそうというふうには感じなかった。おそらく、上記の文を書かれた方は真摯に書かれたのだろう。では、なぜにイヤミ風に見えるかというと、言葉の出どころによるんじゃないかと思う。 最近、物の捉え方には、頭、胸、…

知らず知らずのイヤミ節

マーケティング方面の文章や、広告代理店の企画書を読むと、赤塚不二夫のイヤミが思い浮かぶことがある。 例えば、某所で拾った文章をのっけてみよう。 キャンペーンやインタラクティブなコンテンツをフックに、レレバンシーの低い少数の消費者にブランドを…