2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

デマと夢

震災以降、twitterがさまざまに活躍した。実利的な情報もあったし、やりとりすることによる不安の解消も、逆に不安の増幅もあった。 twitterは書き込める文字数が限られている一方で拡散力が高いため、以前からデマが流れたり、パニックを引き起こしたりする…

鼻くそのにおいの仮説

googleで「鼻くそのにおい」と検索すると、このブログの記事がトップに来る。ちょっと大げさに言えば、このブログは現在、「鼻くそのにおい」(という文字列)について世界で最も注目されているブログなのである。……と言っても過言ではない。……とまで言うの…

言葉にすると(ある程度)本当になる

言霊とはちょっと違うのだろうが、言葉にすると本当になるということはある。 たとえば、「今日はブログに書くことを思いつかないな」とふと思うと、本当に全然ネタが思いつかなくなったりする。何となく気に入らない人がいて、「おれはあいつが嫌いだ」と自…

原発エクスタシー

ああ、ど、どうも。福島原発です。ああん。いろいろとお恥ずかしいところをお目にかけちゃって、恥ずかしいです。あの、恥を承知で告白しますと、今、か、体の中が大変なことになっておりましてですね、自分でもよくわからないのですけど、なんか体の真ん中…

時間感覚コントロール薬

年をとると時間の経つのが早く感じられるというのは本当で、一週間がすぐに終わる。平日の期間がすぐに通り過ぎるから便利なようだが、土日もすぐに通り過ぎてまた月曜になり、情けない思いで会社に行かなければならないから、いいんだかどうだかよくわから…

談志の複雑さ

立川談志を嫌う人は少なくない。「あいつはどうも気に入らない」という感覚は素直なものだからそれはそれでいいと思うが、一方で、表面的な印象や、言動への反感だけで聞かないのももったいない気がする。あの人には人間の複雑微妙な心の動きがよく表れてい…

寝床本能

おれは落語の「寝床」が好きだ。義太夫を習っている大店の旦那が、嫌がる長屋の連中や奉公人達に破壊的に下手くそな義太夫を無理矢理聞かせるという話である。 落語家それぞれが工夫するギャグも楽しいのだが、あの話がウケる根本には、寝床の旦那の心理が何…

魔女が死んだよ、キンコンカン

映画「オズの魔法使い」を見た。戦前の作品だが、今でも十分に楽しめる。まさに古典と呼ぶにふさわしい。 映画の中に、人々を恐怖に陥れていた東の魔女が亡くなり、オズの国の人々が大喜びするシーンがある。「Ding dong, the witch is dead, the witch is d…

落語家の存在の大きさについて

このところ、携帯音楽プレーヤーで立川談志のひとり会をずっと聞いていた。談志の三十代から四十代くらいの録音が中心である。 談志の世代の落語家、すなわち戦後に落語界に入門した世代では、やはり、談志と志ん朝のふたりの存在が抜きん出ていると思う。 …