映画の広告

 見てはいないが、映画の「300」というやつ、スパルタの300人の兵士がペルシアの100万人の兵士を打ち破るという話らしい。


 いつも気になるのだが、この手の古代ギリシアを舞台にした戦争の話、ペルシアが弱すぎやしないか。
「300」でも、たぶん、ペルシアはスパルタ側の作戦にまんまと引っかかり、やることなすこと裏目に出て、兵士達の動きは鈍重で、塊として処理されるのだろう。


 ペルシアの人、怒り出すんじゃないか。


 映画は300人がいかに強かったか、ということを描きたいんだろうが、裏を返せば、ペルシアの100万人がいかに間抜けでのろまで弱々(よわよわ)だったかを描く映画ともいえる。


 この手の大作映画では、よく観客動員数や興行収入が宣伝に使われる。
 どの映画がどうだったかなんていちいち覚えていないけれども、観客動員数や興行収入の記録って、やたらと塗り替えられている印象がある。


 一方で、以前に比べて映画が隆盛を極めている、ということもなく、いったい、そこんところ、どうなっているのだろうか?


 まあ、「全米が泣いた!」の類もそうで、映画の宣伝というのは、誇大広告が基本、というところはある。
 真面目に取り上げるのも馬鹿馬鹿しい、と、公正取引委員会も捨て置いているようだ。大作映画というのは、要は見せ物小屋だし。


 笑ってしまうのが、「初登場No. 1!」の類の宣伝文句だ。
 要するにそれ、一週目には観客が集まったが、二週目以降は、もっと客の入る映画が登場したか、「つまらない」という噂が広まって観客がガタ減りした、ってことじゃないかと思うのだが、どうだろう。

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「今日の嘘八百」


嘘四百四十九 サッカー日本代表の試合で、サポーターがひたすら歌い続けているのは、そうでもしなければ間が持たないからである。