昨日の続き。
水滸伝のタイトル手法を活かすと、世の中のあれやこれやを、強引に血湧き肉躍るふうに感じ取れるのではないか。
例えば、最近の災害だと、
ミャンマー 苛政に罹災民困窮し
四川 大いに鳴動す
こういう水滸伝新聞があったら、洗剤なんぞくれなくてもすぐに契約するんだが。
本当に舞っているのかどうかは、知リマセン。
水滸伝調タイトルの面白いところは、対句と言っても、2つの句が内容的に続くとか、照応する必要がないところだ。関係ないことをただ2つ並べても、全然問題ない。
例えば、水滸伝の巻の三は、
史大郎 夜わに華陰県を走(のが)れ
魯提轄 拳もて鎮関西を打つ
とあるが、前半は史進(史大郎)、後半は魯智深(魯提轄)のエピソードで、単に別々の話をくっつけただけだ。
途中、史進と魯智深が知り合い、酒を飲むシーンはあるものの、これは話を継ぐための強引な設定で、酒を飲んだら2人はそのまんま別れてしまう。いわば、エピソードのハイタッチのようなものである。
この流儀に従うなら、水滸伝新聞も、関係ない2つのニュースをくっつけてよいことになる。
もちろん、日経平均株価と船場吉兆の女将は関係ない。しかし、何となくまとまって見えてしまうところが、長年にわたり多くの人によって磨かれてきたものの凄いところである。
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「今日の嘘八百」
嘘七百四十九 ハリー・ポッター・シリーズの本当の最終巻は「ハリー・ポッターと老齢年金」(2050年頃刊行予定)となる予定だとか。