チャックといっても、ウィルソンについて語りたいわけではない。開け閉めするチャックの話である。
わたしは三次元の形状の把握というのが苦手で、ちょっと複雑な形状のものを頭の中で想像しようとすると、こんがらがる。
で、チャックの仕組みというのを考え出すと、頭がウニになって、そのうち、悪酔いしたような心持ちがしてくる。
いや、あの上下する部分の中に溝があって、中側がV字型、外枠の内側がY字型をしており、チャックの歯をうまく誘導して噛み合わせるんだろう、というのは、理屈として何となくわかる。しかし、そこから先、歯と歯が噛み合っていく様子を想像しようとすると、頭がウニ(しかも腐っている)になるのである。
何だかよくわからんが、こう思う。チャック、すげえ。
ああいうものの金型を作る職人というのも、すげえなあ、と思う。三次元的な形状についての思考能力も、精密さも、感心するばかりだ。
皆さんはチャックの機構をうまく想像できるだろうか? できないなら、わたしと同類だ。あれ? 不愉快でしたか? スンマセン。