Wolfram Alpha君との会話

 Wolfram Alphaというインターネット・サービスが先月リリースされて、話題になっているようだ。これが面白いのだ。

 Googleのようにテキスト入力ボックスがあるが、検索エンジンではない。開発者側もどう説明してよいか困っているのか、トップページには「計算……知識エンジン」と戸惑い気味に銘打っている。

→ Wolfram Alpha

 元々は数式演算ソフトウェアからスタートしているようで、例えば、y=x^2(y = xの2乗)と入力するとグラフ化してくれる。稲本は数学について白痴なのでよくわからぬのだが、関連する数式も併せて紹介してくれているようである。

→ “y=x^2”と入力してみる

 もちろん、もっと複雑な数式も処理してくれる。

 あるいは、「Toyota Honda」と入力すると、株価や企業価値など、両社の企業データを比較してくれる。

→ “Toyota Honda”と入力してみる

 どうやら入力したテキストから質問者の意図を推論し、当たっていると思われる答を表示するらしい。

 で、ここからが本題なのだが、Wolfram Alphaは簡単な会話も交わしてくれる。いろいろな言葉をWolfram Alpha君(人格を認めるべきだろう)に投げかけてみると、うまくいったりいかなくなったりして楽しいのだ。

 例えば、“Hello.”と呼びかけてみよう。

→ “Hello.”と入力してみる

「こんにちは、人間さん」と来た。

「調子どう?」と訊ねてみよう。

→ “How are you?”と入力してみる

「快調ですよ、ありがとう」と来た。

「あんた、誰?」と訊ねると、

→ “Who are you?”と入力してみる

What are you?”と訂正したうえで、「わたしは計算知識エンジンです」。

「日本語できる?」

→ “Do you speak Japanese?”と入力してみる

「たくさんの言語を学びたいけど、今のところ、英語を知ってるだけです」。

 もっとも、うまくいくときばかりではなくて、例えば、「これはペンかな?」と訊ねると、

→ “Is this a pen?”と入力してみる

Wolfram Alphaはあなたの入力をどうすればいいか確信持てません」。Wolfram Alpha君が困っているみたいで、なんだかおかしい。

 みなさんも、Wolfram Alpha君にいろいろ訊ねてみてはいかがだろうか。

 試しに、「神様はどこにいますか?」とWolfram Alpha君に訊ねてみた。

→ “Where is the God?”と入力してみる

 地図で居場所を教えてくれた。今、ハンガリーにいらっしゃるらしい。