女口調

 今日のテーマは口調なのだ。クチョー。


 いや、のっけから申し訳ない。


 女口調で書くとどんどん書けるという話があって、実際にやってみるととてもよくわかるの。
 考えるより前に言葉が先に出てくるって感じ。あら、こんなこと書くと、女性に失礼かしら。


 でも、いつも口げんかで負けている旦那さんには、きっとよくわかるはず。
 おれのほうが正しいのに、と思いながら、あっという間に劣勢。何だか面倒くさくなって、白旗。結局、最後は「わかった、わかった、わかった」。
 言葉の勢いとスピードと数で負けるというのかしらね。


 昔の少女文字による交換日記なんかもそうだし、今の携帯のメール交換も、たぶん、女性のほうがたくさん書いていると思うの。


 あれかな。
 女口調のほうが、リズム、抑揚があるからかな。


 だからといって、会社の議事録を女口調で書くのはダメ。


営業会議議事録(2006年2月13日)


作成:田中太郎


1.山田部長より


・最近、売り上げが目に見えて減ってるの
・A社の新製品「バラダイン・スーパーX」が価格・性能面で脅威ということもあるの
・でも、こういうときこそ、営業部の力をアピールするときよ☆


2.佐藤課長より


・ファイトぅ!


以上


 なぜダメなのかよくわかんないけど、たぶん、あれね。会議で全員がオカマ、というのはマズい気がするからよね。