フリーライティング6

 今日もまた、出たとこ勝負、修正なしのフリーライティング。
「かわいい魚屋さん」で行ってみる。


かわいい、かわいい、魚屋さん
とっても、かわいい、魚屋さん
四十を越えた魚屋さん
それでもかわいい魚屋さん
イワシ、マグロ、アジ、キンメダイ
仕入れて出かけるその朝は
酒を一息ぐっと入れ
ああ、仕事なんざ面倒くせえ
因果な商売選んだな
おまいさん、そんな人じゃなかったろ
うるせえ、おみつ、黙ってろ
かわいい、魚屋惚れたのに
なんで今さら芝浜か
こいつはいけんえキャラ違い
かわいくせまろうお魚いかが
うーんしいつもしからびて
ほらほら出かける一心太助
かわいい、かわいい、一心太助
かわいい、かわいい、彦ざえもん
たこをさばくは彦ざえもん
ぶすりと出刃で人違い
水野を刺して人違い
なんの、なんの、世直しじゃ
こんな平和は三河武士
気に入らぬぞ、一心太助
がってん、がってん、がってんでい
財布を拾って砂だらけ
十両と言う金を持ち
芝浜太助の魚屋さん
お菓子をどれだけ買えるかな
お菓子の家を買えるかな
いっそニョウボも変えちまおう、
とんでもねえ了見違いだ
魚屋さん、魚屋さん、
ハマチをおくれな、ホッケはどこか
かわいかったな魚屋さん
四十男の魚屋さn


 今回は、いったんひらがなでざっと打ってから、漢字に再変換してみた。
 ひらがなで打つのは数分だが、再変換に結構手間取った。


 再変換という後処理をすると純粋な即興ではなくなるので、ちょっと抵抗はある。一方で、読みやすくはなる。難しいところだ。


 内容的には、童謡と、落語の芝浜と、一心太助がごっちゃになって、行ったり来たり。途中で入り混じって、わけがわからない。
 かき回して、読み手を幻惑させようという作戦――も、全くなかったわけではないが、どっちかというと、書き飛ばしながら、行き先を迷っていたパーセンテージのほうが高かったと思う。


 まあ、そこらへんの揺れ動く乙女心(おれだけど)を読みとるのも、一興かもしれない。


 しかし、まだ全然、爆発力が足らないな。ビビっているのかもしれない。


 最後に痛恨のミスタイプをした。フィニッシュなのに。ああ、魚屋さん。


▲一番上の日記へ