プロ野球改革案

 少し前に、降格のあるクラブサッカーに比べ、プロ野球には降格がなく、不安の要素は比較的少ない、と書いた。


 試合で選手が必死こいてプレーする姿を見るのは面白い。


 選手は「優勝したい」と熱望しても必死こくが、「降格するのではないか」と不安に襲われても必死こく。
 ところが、プロ野球の場合、リーグ戦も終盤になると、Bクラス確定のチームが出てきて、あまり必死こかなくなる(Jリーグの場合は成績中位のチームがあまり必死こかなくなる)。


 パ・リーグは昨季からプレーオフ制を導入した。選手達が必死こくので、見ていて面白かった。
 順位が下位でも、そこそこの成績ならプレーオフ進出の可能性はあるから、リーグ戦終盤でも、必死こくチームは多くなる。
 慣れていないので、まだちょっと違和感はあるけれど、でも、試合としては面白いものが増えそうだ(実はプレーオフ以外の試合は見ていなかったから、ここは想像で書いている)。


 プレーオフトーナメントだから、選手達は「勝ちたい」という熱望と、「負けたらシーズンが終わってしまう」という不安で、いっそう必死こく。


 問題は、プレーオフにも進出できないようなチームだ。あるいは、セ・リーグで優勝争いから脱落したチーム。


 もちろん、彼らは彼らなりにプロとしていいプレーを見せようとしているのだろうけれども、やはり必死こいていないと、見ていて盛り上がらない。
 かといって、二部制にするのも、いろいろ問題あるだろう。


 そこで、だ。


 プロ野球でも、下位のチームが必死こく方法を考えてみた。


 制度、やり方は簡単だ。お金もほとんどかからない。


「リーグ最下位のチームは、翌シーズン、乳まわりだけ穴の開いたユニフォームでプレーする」


 これである。もちろん、アンダーウェアにも穴をあける。
 つまり、ユニフォームの胸に開いたふたつの穴から乳首をさらして、1シーズン、プレーするのだ。


 もちろん、監督、コーチも同じ格好でベンチに座る。いや、彼らのほうが責任は大きいだろうから、ヘソのところにも穴を開けていいかもしれない。


 これは、恥ずかしい。


 たぶん、シーズン終盤になると、最下位争いは相当、熾烈なものになるだろう。もしかしたら、プレーオフ日本シリーズ以上に緊迫した試合になるかもしれない。


 最下位のチームには、乳首をさらすのが嫌で移籍を訴える選手も出てくるだろうから、ストーブリーグも盛り上がる。
 監督は選手から激しく突き上げられるし、選手間の不和も大きくなる。


 面白いではないか。


 乳首を出したままでは、スライディングしたときに擦れて、傷を負う可能性もある。
 だから、ニップレスの使用は認める。


 それはそれで、随分、恥ずかしい姿だ。


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